田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

永遠のこどもたち

2011年02月20日 21時37分54秒 | 日記

ネタバレあり

 

 

ホラーだとはあまり知らなくて、なんとなく、評判にもなってるし・・・くらいで見てみました。

でも、感動してしまいました・・・。最後は涙です。

偉大なる母性愛。確かにホラーの要素はあるのですが、私自身、霊とかいうのはあると思っているので(なぜなら、自分ももしかして、強く思い残すことがあったら、さまようような気がするから)、母の執念で子供を探し続ける姿は感動モノでした。

ただ、息子を見つけたときに、もちろん時間がたっているから亡くなっているわけですが、それが自分のせいだとわかったときはショックでした。まさかこういう展開になるとは・・・。これは正気ではいられません。私だったとしても、彼女と同じ行動をとるでしょう。

しかし、その後に幸福なラストシーンが用意されています。これは人により、解釈は違うと思いますが、私はhappy endingだと思いますね。

以前からの伏線が効いて、母はウェンディ。小さいみんなはピーターパンです。だって、もともとみんな、仲良しのお友達だったんですもの。ウェンディだけが大きくなっていても、やっぱりお友達なのです。いい終わり方ですね。こんな世界があるのなら、私も行きたい。

個人的にはここで終わってもよかったと思います。最後はご主人が何かを見たような顔で終わるのですが、これは蛇足だったような・・・。監督、製作ともに男性だったから、どこかで、かかわらせたかったのかも。

それにしても、ジェラルディン・チャップリンは名女優ですね。いつもながら、すごい存在感です。彼女が霊媒をしてくれているとき、こちらにいる人たちにも子供たちの声が聞こえるのに、そしてやっぱりいろんなことが現実に起きてるのに(今までもね)、心理士やご主人は彼女たちを嘘つき呼ばわりする。この辺が理解できなかったですね。

報酬も求めていないし、私なら主人公同様、信じますね。法外なお金を要求された時点で疑いますけど(笑)。

なんかこう・・・これは心理劇にありがちだと思うのですが、いろんなことを見たり聞いたりした人間が、それが本当のことであればあるほど、「自分は正常だ」と思っている人たちに異常呼ばわりされる。挙句には精神病扱いされたり、「ショックだったのよ」などとわかったようことを言われたり、する。

だから、「あ、もうこれはダメだな」と思ったら、自己主張せずにひっそりと解明してゆく。これが一番ですね。この主人公の女性も、最後は上手に言い訳をつくって一人になる。そしてチャレンジする、ありとあらゆることに。

この屋敷を知り尽くしていた彼女だからこそ、たどりつけた結末。そこには言いようのない悲しい過去があったりするのだけれど、結局は彼女が救いとなる。よかったですね。

ともかく、美しいお話でした。私は「パンズ・ラビリンス」より、こっちが好きかな。ま、監督がそもそも違うわけですが(笑)。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウォールストリート | トップ | リトル・ランボーズ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事