田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

私がやりました(Mon crime)

2024年01月01日 18時42分43秒 | 日記

 

 

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私がやりましたのフォトギャラリー画像(6/8)|MOVIE WALKER PRESS 映画

 「8人の女たち」のフランソワ・オゾン監督が、映画プロデューサー殺人事件の“犯人の座”をめぐって3人の女たちが繰り広げる騒動をユーモアたっぷりに描いたクライムミステリー。

パリの大豪邸で有名映画プロデューサーが殺害され、新人女優マドレーヌが容疑者として連行された。マドレーヌはプロデューサーに襲われて自分の身を守るために撃ったと供述し、親友である弁護士ポーリーヌとともに法廷に立つ。正当防衛を訴える鮮やかな弁論と感動的なスピーチは裁判官や大衆の心をつかみ、マドレーヌは無罪を勝ち取ったのみならず、悲劇のヒロインとしてスターの座を手に入れる。そんな彼女たちの前にかつての大女優オデットが現れ、プロデューサー殺しの真犯人は自分だと主張する。

「悪なき殺人」のナディア・テレスキウィッツがマドレーヌ、「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」のレベッカ・マルデールがポーリーヌ、「エル ELLE」のイザベル・ユペールがオデットを演じた。(映画.comより)

 

 

 

<2023年12月17日 劇場鑑賞>

 久しぶりにフランソワ・オゾンの映画。よくぞ田舎に降りて来てくれました。ラッキーでした。

 さて、このお話は上にある通り、セクハラプロデューサーから逃げ出した駆け出しの女優が、ルームメイトのこれまた駆け出しの弁護士と共に、その美貌を武器に正当防衛を訴えて勝ち、それだけではなく女優としてのステイタスをも手にする。一件落着と思いきや、「真犯人は私だ」と主張する往年の女優が現れる、というもの。巷では、ミステリーとか言われていますが、そんなことはありません。これはコメディだ、と個人的には思います。もちろん、女性の置かれている立場の弱さや、従わざるを得ない理不尽なセクハラなど、彼女の主張は真っ当なものですが(真っ当すぎて設定が現在ではなく1930年代だと最初気づかなかった)、駆け出し弁護士が考えた穴だらけの話を誰も疑わないし、しかもプロのはずの判事もズッコケのアホだし、駆け出し女優の彼氏も金持ちのアホボンだし、とにかく出て来る人がみんな”ふわふわ”しています。ラストの終わり方も「そ、そんなアホな」って感じでした。これでええんか?!いくらセクハラおやじとは言え、人が一人死んでるのに。

 そんな真面目なことを言ったら身も蓋もないのかもしれませんね。スクリューボール・コメディとか言うのでしょうか。しかしながら、親友と言いながらも(実際親友だが)、駆け出し弁護士が駆け出し女優に対して抱く微妙なコンプレックスもうまく醸し出されていたし、常に堂々としているイザベル・ユペールはさすがの存在感。女性は社会的に弱いと描きながらも、結局女性たちがブレずに中心にいて、周りの男たちが振り回されているし、これぞオゾン監督の”女性賛歌”なのでしょうね。

 短くてサクッと見れますし、ちょっとフランス映画が見たいときはおすすめです。

 

 

コメント
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