田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

プシュパ 覚醒(Pushpa: The Rise - Part 1)

2024年01月02日 23時38分20秒 | 日記

【Pushpa: The Rise - Part 1】 (Telugu): カーヴェーリ川長治の南インド映画日記 

『RRR』主演コンビの過去作ほか全4作を一挙上映「熱風!! 南インド映画の世界」 - 記事詳細|Infoseekニュース

プシュパ覚醒 - ひとシネマ

 

 高級木材の密輸で成り上がった男の激動の人生や、その過程で巻き起こる争いを描いて大ヒットを記録したインド映画。

南インドにのみ自生する高級木材・紅木(こうき)の密輸組織で働く青年プシュパは、妾の子であるために姓を名乗ることを許されず、異母兄弟から虐げられながら貧しい生活をしていた。将来は必ず大成してみせると心に誓うプシュパは、密輸を取り締まる警察の目を欺き、数億ルピーにも及ぶ紅木を運ぶことに成功。組織を率いるレッディ3兄弟から高く評価され、長男コンダ・レッディの側近に取り立てられる。富を手に入れたプシュパは好意を寄せていた女性スリヴァッリとの結婚を決意するが、それを良く思わない異母兄弟に妨害され、自身の出生を婚約者家族に暴露されてしまう。

監督は「ランガスタラム」のスクマール、主演は「ヴァイクンタプラムにて」のアッリ・アルジュン。(映画.comより)

 

 

<2023年12月18日 JAIHO鑑賞>

 この作品は、実は少し前に大阪で「南インド映画祭」にて上映されていました。しかし、上映期限が限られる中、見に行くことができず「いつかは」と思っていました。すると、思いのほかすぐ(笑)ネット配信に。インド映画をよく手配してくれるJAIHO提供です。

 主演は「アリャ2」のアッル・アルジュン。その超絶ダンスは目を見張るほどで、こんな無理なダンスをしていたら寿命を縮めてはいないかと日頃心配するほど。「アリャ2」では「you are a superstar」みたいな曲を軽快に踊っていましたが、今回は環境に恵まれず極貧の中を生き抜き、やがて運をも引き付けるその度胸と機転で、裏社会をのし上がって行く男を好演しています。その豪胆さは爽快なほどで、私のような小心者は見ていて怖くて仕方がなかったほどです。しかし、人の上に立つもの、やはり何があってもビビっていてはいけないのですね。男ですから、見栄えも大事でしょうけれど、あまりの押しの強さに神様も後ずさりしたのではないかと思うほど、ハッタリもかましながら運命を切り開いてゆきます。

 自分を信じること、思い切りがいいこと、そしてもちろん頭が切れること。そのうち自然と人もついて来るようになります。例えば、ごく初めの方のシーン。アッル・アルジュンはまだ日雇いで、質素なパン(みたいなもの)をもらって昼休憩を取っていました。すると、ちょうどそこへ地位の高い人がお付きの人を連れてやって来ます。建物の外で(前で)足を組んで椅子に座っていたアッル・アルジュンは、偉い人の取り巻きに「偉い人が来られてるんだ。足を組んで座るのをやめなさい」と注意されます。するとアッル・アルジュンは「俺が、俺の足のうえに俺の足を乗せているのがなぜ悪い。あいつらの足の上に、俺の足を乗せたか?」などと怒りだし「アホらしい。やめるわ」と言って、さっさと退場してしまいます。稼がないと食うものもないくらい貧乏だと言うのに。しかし、見ている私たちも、足を組んで座るのは行儀が悪いと思いながらも「確かに人の足の上に自分の足を乗せてないわな」と妙に納得してたりもするのです(笑)。すると、一部始終を見ていた若者が自分も日雇いの仕事を辞めてアッル・アルジュンについてゆくのですね。「俺、こっちに付こう」てなもんです。絶妙だと思いました。

 とまぁこんな感じで、相変わらず長いインド映画、まずパート1はいかに彼が成り上がったのかを描きます。そして、ラスト近くに現れたのが、スキンヘッドのバンワル警視。演じるはファハド・ファーシル。多分「パート2」では彼との攻防が描かれるのでしょうね。「アリャ2」では好青年だったアッル・アルジュン、今回は終始髭面で粗野。言われないと彼とわかりませんでした。インド映画としては、よくある感じではありましたが、でも続編もきっと見ます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする