ウォルト・ディズニー・カンパニーの創立100周年を記念して製作された、ディズニーの長編アニメーション。新たなディズニー・ヒロインのアーシャを主人公に、魔法の王国の真実を知ってしまった彼女が起こす奇跡を描いたファンタジーミュージカル。
どんな願いもかなうと言われているロサス王国。魔法を操り国を治めるマグニフィコ王は、国民から慕われているが、お城で働く17歳のアーシャは、ある秘密を知ってしまう。それは、人々の願いがかなうかどうかを王が決めていること、王は国のためになる願いだけをかなえており、国民が王を信じてささげた願いのほとんどはかなえられることがないということだった。王国の秘密を知ってしまったアーシャは、王を信じて託した人々の願いを救いたいと、夜空の星に祈る。すると、空から魔法の力をもった願い星のスターが舞い降りてくる。スターの魔法によって話すことができるようになった子ヤギのバレンティノやスターとともに、アーシャはみんなの願いのために奮闘する。
監督は「アナと雪の女王」シリーズのクリス・バックと、「アナと雪の女王」や「ズートピア」などでストーリーアーティストを担当したファウン・ビーラスンソーン。脚本はクリス・バックとともに「アナと雪の女王」を手がけた、ディズニー・アニメーション・スタジオのクリエイティブ・オフィサーでもあるジェニファー・リー。音楽は、ジャスティン・ビーバーやエド・シーランにも楽曲を提供しているソングライター兼アーティストのジュリア・マイケルズ。「ウエスト・サイド・ストーリー」でアカデミー助演女優賞を受賞したアリアナ・デボーズがアーシャ役の声優を務めた。日本語吹き替え版では、映画やドラマはもちろんミュージカル舞台でも活躍する生田絵梨花がアーシャ役を担当。（映画.comより）
＜2023年12月24日 劇場鑑賞＞
ディズニーも１００周年なんですね。いつも夢のような世界を描いて、ずっとここまで続いているってすごいことだと思います。こんな絵に描いたような人生なんてあり得ないって、わかっていても、やっぱり見たい。みんなそうだもんね。
さて、今回の映画も本当にきれいな映画でした。なんて美しい画。主人公アーシャは利発な女の子。王様に託した願いがいつまでたってもかなえてもらえない祖父と一緒に暮らしています。明日は祖父のバースディ。もう80歳（だったと思う）になるから、今度こそは自分の番ではないかと期待しています。そんなアーシャは、ただいま就職活動まっただ中で、王様の秘書に応募しています。魔法使いの王様は、ハンサムで皆に慕われていて、魔法の実力もかなりのようです。ちょっと憧れを抱いていたアーシャは、面接に緊張しながらもルンルン。しかし、王様、どうしたんでしょうね。ここまで成功してきたというのに、アーシャが若い美人だったからつい油断でもしたのか、小娘に話したところで影響はないと見くびっていたか、とにかく自分の秘密（腹黒い魂胆）を見せてしまうのですね、アーシャに。
驚いたのはアーシャ。素敵な王様だと思っていたのに。ガーーン。でも、動揺しているヒマはありません。みんな、王国の人々は騙されているのです。そして、おじいさんも・・・やっぱりかなえてもらえなかった。こんなことが許されていいはずはありません。俄然立ち上がるアーシャ。彼女の強い意志と願いが通じたか、どこからかフェアリーが現れ、彼女に助力してくれます。アーシャは、王様に封印されてしまったみんなの願いを取り戻すため、みんなを目覚めさせたうえで王様と対峙します。
おじいさんは、ギター（ウクレレ？バンジョー？）片手に歌うカントリーシンガーが夢だったようで、アーシャに励まされて歌うようになります。そんなの、王様の許可をもらわなくても歌えばいいじゃん、と思ったのは私だけでしょうか（笑）。まぁ今だから生活を気にせず好きに歌えたのであって、若い頃はプロになる道を用意してもらうことが信念だったのかもしれません。
そんなこんなで、要は「夢は人にかなえてもらうものではなくて、自分で掴むものなのよ」というメッセージだったようです。それが難しいんですけどね。そうそう、吹き替えで見たのですが、王様の声が福山雅治だと最後まで気づきませんでした。歌声とかなり違うのかしらん。
