田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

枯れ葉(Kuolleet lehdet)

2024年01月19日 14時13分17秒 | 日記

KUOLLEET LEHDET / FALLEN LEAVES / 枯れ葉 | 映画 ポスター, 新作映画, 映画

枯れ葉』日本版予告編&ポスターが解禁! | Fan's Voice | ファンズボイス

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 2017年、『希望のかなた』のプロモーション中に監督引退宣言をし、世界中のファンを悲嘆に暮れさせたアキ・カウリスマキ。それから6年、監督カウリスマキはあっけらかんと私たちの前に帰ってきた。可笑しみと切実さに満ちた、最高のラブストーリーを連れて。
新作『枯れ葉』の主人公は、孤独さを抱えながら生きる女と男。ヘルシンキの街で、アンサは理不尽な理由から仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらもどうにか工事現場で働いている。ある夜、ふたりはカラオケバーで出会い、互いの名前も知らないまま惹かれ合う。だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをささやかな幸福から遠ざける。果たしてふたりは、無事に再会を果たし想いを通じ合わせることができるのか? いくつもの回り道を経て、物語はカウリスマキ流の最高のハッピーエンドにたどりつく。(映画公式ウェブサイトより)

 

 

<2023年1月3日 劇場鑑賞>

 カウリスマキ監督が引退宣言していたなんてちっとも知らなかったし(聞いたけど忘れてるだけなのかもしれない)、今回あっけらかんと再登場したんだと言うことも、この作品の紹介で知りました。なんか来ないな、とは思っていたけれど、もう若い頃ほど働く必要もないだろうし、のんびりやっているのだろうと思ってました。

 しかしこの度、過疎県和歌山にもミニシアターができたと聞き、早速調べたところ、1月はカウリスマキ監督月間!12月の「アアルト」などは見逃してしまったけれど、若い頃よく見たカウリスマキ監督は逃すまいと、お正月休みに行って来ました。スタッフの皆さん、年頭からお疲れ様です。

 作風はちっとも変ってませんでした。相変わらず、ギリギリの生活の市井の人たち。美人や美男が出て来るわけでもなく、舞台は場末の酒飲み場か安アパート。不器用な男女がすれ違いながらもどうにかこうにか、愛を確かめ合う。そんな感じの映画です。でも人生って、そんなものですものね。お金持ちなんて、ほんの一握り。美男美女だって、そう。若い頃、日本酒好きの監督が日本に来た折、夜に帰らなくてスタッフが必死に探し回ったら、一升瓶を抱かえて電柱にもたれて寝ていた、そんな話も聞いたことがあります。大男なのに、電柱って(笑)。(この逸話、アキではなくてミカだったらごめんなさい。)成功しても庶民。こういう人、好きです。友人にこういう人がいると、私自身は振り回されるタイプなのですが、でもその才能に惚れそう。

 ミニシアターでは、監督の他の作品も随時上映していました。見た作品もあるのですが、もう一度行きたいと思っている間に1月が終わりそうです。2月は「カール・テオドア・ドライヤーセレクション」が始まります。無声映画って、見たことない。必ずもう一度行こうと思っています。

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