「食欲人~『タンパク質欲』を満たすまで私たちはとまらない~タンパク質欲しさにあなたは『ペンキ』まで食べる!?」
を読みました。
とても面白かったです。
今まで読んだ栄養関係の本の中で、ベスト3に入ります。
内容は本のタイトルにある通りです。
人の食欲はタンパク質の摂取量によって決まる、ということです。
糖質の摂り過ぎは栄養不足によるものだと考えていました。そして今までは、そのエネルギー不足は脂質が足りないからだと思っていました。
しかし、著者によればそれはタンパク質不足だというのです。
糖質を取り過ぎるのは、糖質の中のタンパク質を求めるからである、と述べられています。
昆虫学者である著者はそれを様々な実験から解き明かします。
タンパク質が栄養素の中で一番大切だと思って言いました。タンパク質ファーストという言葉もあります。
タンパク質には体をつくったり、体の中で物質を運んだり、酵素などの体内で働く物質をつくったり、様々な役割があります。
そのたんぱく質が足りた時点で食欲が収まるというのです。
目から鱗でしたが、考えてみれば当たり前のことでした。
そしてもう一つ、食品添加物のことが書いてあります。
表題にペンキとあるのがそのことです。
食品添加物によって、いかに我々の体が蝕まれているかが語られています。
以前にこのブログでも書きましたが、糖質過剰の害よりも食品添加物の害の方が大きいと思われます。
実験から得られた科学的な考察と、全世界に広がる社会問題の追及で話が進むこの本は強くお勧めできるものです。
小幡歯科医院
目黒駅 品川区 小幡歯科医院 (obatadc.sakura.ne.jp)