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(旧)小幡歯科医院歯科話

品川区目黒駅前小幡歯科医院の公式ブログです。一般歯科治療の話から体の健康の話まで幅広く語ります。

家電と歯科治療

2008-10-03 09:26:00 | 歯科話

先日エアコンを買いました。

             

夏の間にエアコンが壊れて、夏の終わりに買う羽目になりました。

               

そして大手量販店に行ったのですが、、、、、。

               

           

                  

メーカー、機種がたくさんあってどれを買うかとても迷いました。

              

メーカーによっても説明が違うし、メーカーの中でも何種類かのエアコンがあって

どのレベルのものを買うか悩みました。

             

ふと、歯科治療に似ているな、と思いました。

                     

メーカーは歯科医院で、機種は材料です。

                  

                   

患者さんによく言われる言葉です。

             

「歯科医院によって説明が違う。」

「どの材料がいいか決められない。」

                   

                       

歯医者によって考え方が異なり、また様々な歯科材料が開発されていて治療方法

一つに決めることが難しいことがあります。

                    

それでも決めなければなりません。

                

私がどうやって決めたかといいますと、、、、、、。

               

                 

すべてのメーカー、すべての機種をカタログで勉強しました。

                 

そして店員さんをつかまえて、納得するまですべてのメーカー、機種の説明をして

もらいました。(1時間くらい話していました。)

                

それで完全に一つにしぼられたわけではありません。

             

でも、すべてを知ったことによって後悔せず購入できるような気になりました。

                

               

歯科治療でも、悩んだら徹底的に説明を受けるべきだと思いました。

                 

できる限りの情報を集めれば悔いは残らないと思います。

                 


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保険治療と自費治療

2008-10-01 09:21:00 | 歯科話

歯科材料には「保険治療」と「自費治療」とがあります。

               

保険治療は国が定めた材料、治療方法に従って歯科治療を行い、決められた

治療費を支払うものです。

         

自費治療は保険治療の枠にとらわれず、より質の高い材料を使い高度な治療を

目指すもので、保険治療よりも治療費が高額になります。

               

                 

具体的にはどこが違うのでしょうか。

            

材料以外にもっとも異なるところは、治療における「手間ひま」です。

          

患者さんの、歯の状態、歯ぐきの状態、歯並びの状態、咬み合わせの状態、

お口の状態、顎の状態、そして全身の状態に合わせた治療を行うために時間

や手間をかけ高い技術を投入します。

              

そうすることによって快適で長持ちする歯をつくります。

                

「見た目が良く」、「良く噛めて」、「長持ちする」歯をつくることに全力を尽くします。

そのために時間と治療費がかかるのが自費治療です。

                   

               

そういう面で歯科治療には3つの段階があります。

            

1 保険治療で十分なレベルの治療ができる場合

         

2 保険治療でも治療は可能であるが長持ちさせるには不安があり、自費治療を

  勧める場合

            

3 自費治療でなければ治療できない場合 

           

               

ですので

                      

保険治療で長持ちさせられる場合は保険治療を中心に考えます。

               

保険治療に不安がある場合はご相談します。

              

自費治療でなければ治療できない場合は検討していただきます。

                

             

それにはご自分の歯の状態を把握していただくことが重要ですので、よく審査して

説明するようにしています。

                 

なお、無理に自費治療を勧めることはいたしません。

         

患者さんのご希望をかなえることを第一に優先しています。

                   

                   


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治療中に寝る

2008-09-29 09:08:00 | 歯科話

歯医者嫌いの方にはにわかに信じられない話だと思われますが、歯科治療中に

寝る方がいらっしゃいます。

           

もちろん痛くないから寝るのでしょうけれど、いつも感心してしまいます。

              

どんな治療の時に患者さんが寝るのかと言うと「根の治療」の時に多いような気が

します。

           

根の治療は削ることが少ないので、慣れてくると怖くなくなるようです。

                

後は、「義歯の調整」、「クリーニング」は歯を削ることがないので寝ることができる

ようです。

           

凄いのは「虫歯を削っている時」、「歯の神経を取っている時」、「インプラントの

手術をしている時」に寝る方がいらっっしゃることです。

             

麻酔が効いて痛くないとはいえ、口の中を処置されている時に睡魔に襲われると

いうのは度胸がすわっているとしか考えられません。

           

               

歯科医としましては治療中に患者さんが寝るのは嬉しいことです。

              

信頼されていると感じるからです。

           

ただ、困ることがあります。

              

人は寝ようとすると口が閉じます。

              

口が閉じれば歯科治療ができなくなります。             

                 

「信頼してもらっているんだなー。」と思いながら「○○さーん、口を開けて

下さい!」と叫びながら治療をします。

            

              

                


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検索ワード

2008-09-28 09:45:00 | 歯科話

最近の当院の検索ワードトップ10です。

               

              

             

以前は「噛むと痛い」がトップでしたが最近は「歯が浮く」がトップです。

             

「歯がぐらぐらする」も含めて歯周病の主な症状ですので、歯周病で悩んでいる方

が多いことが伺えます。

            

              

2位が「根の治療」です。

         

「根の治療」、歯科医院では毎日必ずといっていいほど行う処置です。多くの方

が根の治療を受けていると思われ関心も高いようです。

                

           

次に、「歯が割れる」で検索されている方が意外に多いので驚きました。

            

神経を取った歯は割れる危険があるのですが、歯が割れてしまうトラブルは

思ったより多いようです。

             

            

「食いしばり」はおそらく歯医者から「食いしばりをしていませんか?」と指摘された

方が検索されているのではないでしょうか。自分で食いしばっていることを自覚

することはあまりないことです。

                

             

もっとも意外なのは「白金加金」です。

              

歯科で古くから使用しているいわゆる「金歯」のことですが、審美歯科が注目され

ている昨今「金歯」を使用する機会が減ってきました。

             

現在でも材質としてはすばらしいと思いますが、「金歯」を装着することはあまり

なくなりました。

              

その「白金加金」の検索が多いのは不思議です。

             

                     

最後に「エリビウムヤグレーザー」。

        

当院にはない機械で説明できないので、検索していただいた方には申し訳ない

です。

             

              

             


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自己顕示欲

2008-09-17 10:00:00 | 歯科話

月に1回は講習会に行って情報を仕入れていますが、1回の講習会で新しく得ら

れる情報は良くて1つか2つです。

             

講習会に行かなくても歯科雑誌や論文でも情報を得ることができますので、

すでに知っていることがほとんどなのです。

                      

でも何故講習会に行くのかというと、情熱のある歯科医の話を聴いてパワーをもら

うためです。

              

              

私は恩師に「現状維持は停滞なり。」と教えられましたが、最近その

通りであると痛感します。

          

医学の世界は、常に向上心を持っていてかろうじて現状維持であると思ってい

ます。

          

そういうわけで常に勉強していないと歯科医としてやっていけないわけです。

            

             

ところで歯科の世界には意外と「企業秘密」がありません。

             

皆、惜しげもなく自分の得意技、裏技を披露します。

                    

これには歯科界を良くしようという大いなる目標もあるでしょうが、実は歯医者

特有の自己顕示欲もあると思われます。

            

歯科は医療の中でも技術的な面が多く占める科ですので、皆技術研鑽に励み

ます。

                

そして技術を披露したがる面もあるのです。

               

             

この自己顕示欲のお蔭で情報に困ることはほとんどありません。

               

逆に、情報が多すぎて取捨選択するのに困るくらいです。

                 


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歯と年齢(15歳~30歳の虫歯)

2008-08-18 10:25:00 | 歯科話

この時期はもっとも虫歯になりやすい時期です。

               

なぜならば、人の一生の中でこの時期がもっとも虫歯菌が活動しやすいから

です。

(理由はうまく説明できません。)

                

30歳を超えていくと虫歯菌の活動が減ってきます。(その分、歯周病菌が活動

しだします。)

              

この時期をうまく乗り切れば、将来虫歯で歯を失うことはなくなります。

            

虫歯は食生活の乱れと関連します。

               

ですから生活や環境が変化すると虫歯になる危険が増えます。

              

15歳から30歳というのは生活環境が激変する時期でもあります。

            

卒業、引越し、就職、転勤、転職、結婚、出産

                  

このように生活環境が変化した場合は歯科医院で検診をした方が良いです。

             

思わぬ虫歯ができている可能性があるからです。


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歯と年齢(6歳~15歳)

2008-08-16 10:22:00 | 歯科話

15歳くらいまでに乳歯はすべて永久歯に生え変わります。

               

歯並びに関しては、矯正治療がもっとも効率良く行うことができる年齢帯なので

専門医に相談するのに適した時期です。

               

             

虫歯に関しては要注意の第一段階です。

           

一つ目の理由は、生えたての永久歯は虫歯になりやすいからです。

          

もう一つの理由は自分で買い食いできるようになるからです。

             

塾に行くようになったり部活動に参加するようになると自分の食べたいものを

買い食いするようになります。

               

だんだん食生活に親のコントロールが効かなくなってきますので、気がつかない

うちに甘いものを多く食べるようになっていたりします。

          

ですので、虫歯に関して親の責任は10歳くらいまでです。

             

ですから、それまでにむやみに甘いものを食べないような食生活を確立しておく

ことが大切です。

                 

             

小幡歯科医院

http://www.obatadc.sakura.ne.jp/


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歯と年齢

2008-08-08 10:00:00 | 歯科話

お口の中の状態は年齢によって変化していきます。

               

歯は生まれて6ヶ月くらいから生え始めます。

          

6歳から永久歯が生え始め、乳歯と交代していきます。

            

15歳くらいで永久歯は生え揃い、死ぬまでのお付き合いとなります。

               

ちねみに、天然の歯は120年もつようにできているそうです。(虫歯や歯周病が

なければの話ですが。)

               

年齢によって歯の状態も変わってきますので、年齢に合った予防、年齢にあった

治療、年齢にあったメンテナンスが必要になります。

            

それぞれの年齢帯について説明していきます。


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治療の成功率(続き2)

2007-10-27 12:41:30 | 歯科話

最後に「成功率」そのものについてお話します。

.

私は99%(100%成功する治療は存在しません)くらいの成功率がないと治療と

しては不完全なものだと考えています。それでも100人のうち1人は失敗するという

ことです。

.

10年もつことを成功とするならば、実際には成功率90%くらいの治療を多くしてい

るような気がします。10人に1人は10年以内に問題が起きてしまうということです。

.

そのため「治療方針」の項目で述べましたが、ダメになった時にいかに患者さんの

負担なく回復できるか、ということを常に念頭においています。

.

成功率について昔雑誌で読んだ小話です。私の大好きな話です。

.

.

患者「先生、この治療の成功率はどれくらいですか?」

医者「この治療は成功率が低く、10人に1人しか成功しない厳しいものです。」

患者「それでは、私は助からないということですね。」

医者「安心してください。私は最近9人の人にこの治療をして全員失敗しています。

あなたが10人目なのです。」

.

成功率なんてあてになりませんね。


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治療の成功率(続き1)

2007-10-27 12:27:42 | 歯科話

自分の治療の成功率は、はっきりとお話することができます。

.

ただこれから治療する患者さんにその成功率が当てはまるかどうかは、残念なが

ら「やってみないとわかりません」。

.

「こういう治療をしましょう。」とお話しするときは99%以上成功すると思っている時

です。

.

「こういう治療もありますが、リスクもありますので他の治療も考えましょう。」とお話

している時は成功率80%くらいです。

.

「厳しいですがやってみましょうか。」と言っている時は60%くらいです。

.

「無理にやらないほうがいいでしょう。」と言っている時でも40%くらいの時もあります。

.

成功率が50%に満たない治療は余程患者さんに理解がないと、失敗した時のシ

ョックが大きいです。「だめもとでもいいから治療する」という気持ちでなければ耐え

られないものです。

.

成功率が高ければ歯科医の顔に自信が満ち溢れていると思います。低い場合は

自信のなさそうな顔になっていると思います。

.

歯科医の顔色も参考にしてください。


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治療の成功率

2007-10-27 12:07:42 | 歯科話

「この治療は成功しますか?」

.

これもよく受ける質問です。

.

現在歯科の世界では、「治療の成功率を自らの経験で決めてはいけない。(由緒

正しい)機関の研究によって導かれた科学的根拠に基づいた治療の成功率を患

者に提示しなければならない。」という潮流になっています。

.

これは、「自分の経験をもとに患者さんに治療を勧めると、自分の得意分野の治

療ばかりするようになる。これでは患者さんが適正な治療を受ける機会を失うこと

になりかねない。科学的にみて適正な治療を患者さんに勧めるべきである。」とい

うことです。

.

現在、すべての治療ではありませんが由緒正しい機関の治療の成功率が論文の

中で提示されています。由緒正しい機関とはほとんどが大学です。大学の中です

べての歯科医が、同じ材料を使い、同じ治療方法を行うことによって、治療の成功

率を算出しています。

.

これはとても参考になるのですが、私は自分の治療に取り入れていません。

.

それは患者も歯科医も、予測のできない「生身の人間」だからです。診療していて

いつも感じますが、同じ人はいません。科学的根拠は「個人差」によってふっとんで

しまいます。

.

そのため私は、科学的根拠を参考にして自分の経験から治療の成功率を算出し、

患者さんの好みに合った治療をお勧めするようにしています。


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何年もちますか?

2007-10-27 11:25:53 | 歯科話

治療が終わった後に患者さんから「何年もちますか?」という質問をよく受けます。

実はこの質問にきちんと答えたことがありません。

.

「10年はもちますよ。」(余程自信のある時)

.

「10年はもたせたいですね。」(ほとんどの場合、この言葉で逃げる)

.

長期にもたない場合ははっきりいいます。

.

「2、3年でダメになってしまうかもしれません。」(悪い予測は簡単にできます)

.

実際には治療した歯が何年もつかまったくわかりません。治療の実感として、「うま

くいったから長くもちそうだ」、「厳しい歯だったからあまりもたないかもしれない」と

いう感触があるだけです。10年という年数を示すのは、「しっかりと治療したもの

は10年もたせる責任がある」という歯科の世界での常識があるからです。

.

しかも治療後に、年1回から4回(人それぞれです)の検診をして必要なメインテナ

ンス(クリーニングやかみ合わせのチェック)をしないと、10年もたせる自信はあり

ません。

.

「一生懸命もたせる努力をしますから、定期健診に欠かさず来て下さい。」

.

これが答えです。(答えになっていませんね。)


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治療方針(続き4)

2007-10-27 00:40:03 | 歯科話

「治療方針」のお話の最後になります。

.

治療方針というと「どのような治療をするか」ということだけを考えがちですが、「何

もしない」という選択肢もその中に含まれています。

.

治療してもうまくいかない可能性が高い場合や、もう少し後になってから治療をし

た方がよい場合、などがそれにあたります。

.

例えば、現在は忙しいけれども1、2年後に時間がとれるような場合、すぐに治療

を始めるよりも良い結果が得られることがあります。本格的な治療を始めるまで

は、現状の歯が悪くならないようにする治療にとどめます。

.

良い治療をするためには、適切な治療時期も考慮する必要があります。


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治療方針(続き3)

2007-10-26 18:15:51 | 歯科話

「聞いてないよ」というトラブルが生じるのは治療がうまくいっていない時です。治

療がうまくいっている時は説明が足りなくてもトラブルが生じることはありません。

.

治療の成功率は残念ながら100%ではありません。

.

実は治療計画を考える時に、同時にその治療がダメになった時のことも考えてい

ます。そして、ダメになった後の治療が楽にできるか大変な治療になるか、を想像

します。治療した歯がダメになった後に、簡単に回復できれば患者さんの負担も少

なくなります。

.

治療の説明では、その治療がダメになった後のこともお話します。


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治療方針(続き2)

2007-10-26 17:57:59 | 歯科話

治療方針は患者さんに決めていただくのがベストだといっても、実際には内容が

専門的なことであるがために決めかねることが多いです。

.

最後は「歯科医におまかせする」ということになります。

.

その時にいろいろな治療があることを情報として得ていないと、後で「聞いてない

よ」ということになりかねません。(実はこういうトラブルは世の中にけっこうありま

す。)

.

その手助けとしてホームページやこのブログで情報を発信していこうと思っていま

す。


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