歯科材料には「保険治療」と「自費治療」とがあります。
保険治療は国が定めた材料、治療方法に従って歯科治療を行い、決められた
治療費を支払うものです。
自費治療は保険治療の枠にとらわれず、より質の高い材料を使い高度な治療を
目指すもので、保険治療よりも治療費が高額になります。
具体的にはどこが違うのでしょうか。
材料以外にもっとも異なるところは、治療における「手間ひま」です。
患者さんの、歯の状態、歯ぐきの状態、歯並びの状態、咬み合わせの状態、
お口の状態、顎の状態、そして全身の状態に合わせた治療を行うために時間
や手間をかけ高い技術を投入します。
そうすることによって快適で長持ちする歯をつくります。
「見た目が良く」、「良く噛めて」、「長持ちする」歯をつくることに全力を尽くします。
そのために時間と治療費がかかるのが自費治療です。
そういう面で歯科治療には3つの段階があります。
1 保険治療で十分なレベルの治療ができる場合
2 保険治療でも治療は可能であるが長持ちさせるには不安があり、自費治療を
勧める場合
3 自費治療でなければ治療できない場合
ですので
保険治療で長持ちさせられる場合は保険治療を中心に考えます。
保険治療に不安がある場合はご相談します。
自費治療でなければ治療できない場合は検討していただきます。
それにはご自分の歯の状態を把握していただくことが重要ですので、よく審査して
説明するようにしています。
なお、無理に自費治療を勧めることはいたしません。
患者さんのご希望をかなえることを第一に優先しています。