最後に「成功率」そのものについてお話します。
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私は99%(100%成功する治療は存在しません)くらいの成功率がないと治療と
しては不完全なものだと考えています。それでも100人のうち1人は失敗するという
ことです。
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10年もつことを成功とするならば、実際には成功率90%くらいの治療を多くしてい
るような気がします。10人に1人は10年以内に問題が起きてしまうということです。
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そのため「治療方針」の項目で述べましたが、ダメになった時にいかに患者さんの
負担なく回復できるか、ということを常に念頭においています。
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成功率について昔雑誌で読んだ小話です。私の大好きな話です。
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患者「先生、この治療の成功率はどれくらいですか?」
医者「この治療は成功率が低く、10人に1人しか成功しない厳しいものです。」
患者「それでは、私は助からないということですね。」
医者「安心してください。私は最近9人の人にこの治療をして全員失敗しています。
あなたが10人目なのです。」
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成功率なんてあてになりませんね。