写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

ラジオ体操

2017年10月12日 | スポーツ・山登り・釣り・遊び

 暑い夏場は、日課にしていた夕方の散歩をしない日が度々あった。9月に入り定期検診に行ってみると、案の定、血糖値が少し上がっている。これではいけない、また夕方の散歩を真面目にするようにしたが、ただ歩くだけの散歩は面白みはなく、ともすると出かけたくない日がある。

 そんな日は、家の周りを一回りすることでお茶を濁していたが、思い立って、あることをやってみることにした。家の中でも庭でも、やる気になりさえすればすぐにできる「ラジオ体操」である。インターネットで検索してみた。

 「ラジオ体操」とは、正しくは「国民保健体操」といい、国民の毎日の健康の保持増進を目的に1928年(昭和3)につくられたものである。第一ラジオ体操は3分12秒の間に、全12種の体操がリズミカルに組み合わされていて、老若男女を問わず誰でもできることにポイントを置いた体操だと書いてある。

 小中学校のころには、朝礼などで毎日やっていたことを思い出しながら、パソコンの動画に合わせてまずは久しぶりに第一体操をやってみた。私の年齢に対して、どれくらいの運動量になるのか、興味を持って体を動かした。

 軽快なリズムに合わせて手足を伸ばしたり、飛んだり跳ねたり、屈伸したり回転させたりと、真面目にやると思っていた以上に結構な運動量がある。最後の深呼吸は、本当に深呼吸したくなるほど少し疲れすら感じる。すべてを終えてすぐに脈拍を測ってみると、1分間で110もあった。体操を始める直前には85だったので、わずか3分そこらの運動で30%も上昇している。

 速足の散歩で30分間歩いた直後に脈を測ると、110くらいになるので、ほぼこの散歩に等しい運動量といえるのだろうか。そんなことはないような気もするが、手軽にできるラジオ体操、ちゃらんぽらんにではなく一生懸命にやれば、身体は汗ばんでくるし、血流もよくなり、決して侮ることはできない良い運動だと思えた。3か月後の定期検診を楽しみに、しばらく続けてみようと思っている。