写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

順法走行

2019年01月24日 | 生活・ニュース

 天気がよく暖かい日、義母を見舞いに奥さんを乗せて防府まで出かけることにした。ナビを見ると高速道路を使うと距離は約80㎞ある。10時に高速道路に乗った。

 高速道路を走る時、いつも走行速度は時速90㎞くらいで走っている。制限速度は80㎞であるが、こんな速度で走っている車は、重量物を乗せた大型トラックくらいで、ほとんどの車は90~100㎞くらいで走っているのが現状で、制限速度を100㎞に上げることも検討されているという。

 先日、高速道路でパトカーについて走るような場面があったが、そのパトカーですら時速90㎞で走っていた。パトカーを尻目に、92、93㎞くらいの速度でパトカーをじわりと追い越していく輩もいたが、何のお咎めもなかった。

 制限速度が80㎞というのは、余りにも現状にあっていないような気がしている。そんなことを思いながら、このたびは忠実に制限速度の80㎞で走ってみることにした。走行車線を走っている大型トラックの後ろにつくと、ちょうど80㎞の速度であった。

 この速度であれば緊張感もなく、周りの景色を見ながら走ることができて、疲れも少ないようである。その間、追い越し車線を乗用車のみならず大型トラックまでもがバンバン追い越していくが、1度も追い越しをすることもなく、安定した走りで進んだ。

 計算では、80kmの距離を時速100㎞で走ると50分、80㎞で走ると60分かかり、10分の差が出る。この10分がどれほどの価値があるかであるが、今の私にはそれほどの意味はない。それであれば、疲れがなく安全に走行できる方がいいに決まっている。

 無事に防府市についたが、今まで車線を何度も変えて追い越しを繰り返すような運転を少し反省している。高齢者の皆さん、こんな走り方1度試してみてはいかがでしょうか。車線変更をしない走り方って、あおられることもなく随分楽でしたよ。