写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

ロケットストーブ改良

2016年12月24日 | 木工・細工・DIY

 インターネットのオークションで買ったロケットストーブの試運転を2度実施した。カタログに書いてあった通り、簡単に燃え始めると共に、思った以上に少量の小木でお湯も沸かせるし焼き芋も出来た。屋外での暖房設備としても十分に機能することが分かった。これから大いに活用したいと思わせる道具である。

 そう思う一方、使ってみると一つだけ不満があった。下部の焚き口のT字管には灰を掻き出すための開口部がない。T字管の蓋は2カ所で点溶接されていて、取り外すことが出来ない。この蓋を取り外せれば簡単に灰を掻き出すことが出来るが、このままではストーブ全体を抱えて真っ逆さまにしなければいけない。これは結構な重労働となる。

 蓋の取り外せるタイプのT字管がないかホームセンターに行ってみた。大きなサイズのものは、ちゃんと蓋が外せるように作ってあるが、私のロケットストーブに取り付けてある小口径のT字管には、どういう訳か点溶接がしてあって取り外せない構造となっている。内部から蓋を外部に向かって力ずくで叩きだそうとしたが外れない。

 さあ、困った。どんなことをすれば灰が取り出せるように出来るか。本体からT字間管を取り外してじっと眺めながらしばらく考えているとき、妙案が浮かんできた。

 直径が3mmくらいの点溶接の個所に、それより大きな穴をドリルで開けてやれば、蓋は外れる筈である。電動ドリルを持ち出して、まずは小さなリード穴をあける。その後、直径4mmの穴を簡単にあけることが出来た。同じことをもう1個所で繰り返したあと、T字管の中から蓋を棒で強く押すと、ストンと難関不落であった蓋が転がり出た。作戦大成功であった。

 理屈は簡単であるが、家にある限られた工具を使っての解決法を考えて実行し、解決できた。誰も見ていないので自分で自分を褒めてやる。よくやった。これで灰の掻きだしは簡単にできる。ついでに、取り外し可能となった蓋に、取っ手を取り付け、より完成度の高いロケットストーブに改良した。早速クリスマスイブには、ローストチキンで再度試運転だ。