まず何と言っても実際の撮影はプラハで行なわれたという、舞台となっている19世紀末のハプスブルグ帝国終末期のウィーンという時代と場所が何とも魅力的。
出ている俳優はほとんどアメリカ人ながら、まるでヨーロッパ映画を観ているかのよう。
そしてそこで繰り広げられる、身分の差ゆえに一度は諦めた初恋の女性を巡って、エドワード・ノートン扮する一人の天才幻影師(イリュージョニスト)が自らのイリュージョンを駆使し . . . 本文を読む
2007年6月に第1弾を発表すると瞬く間にウェブ上で話題となり、やがて「One Show」「CLIO AWARDS」のインタラクティブ部門でグランプリを受賞し、さらには「カンヌ国際広告祭」でも2部門でグランプリ獲得し、結果として世界三大広告賞を総なめしたご存知『 uniqlock 』。http://www.uniqlo.jp/uniqlock/
確かにいろんな意味で画期的だったこの作品に続く . . . 本文を読む
ここ数日のあまりの暑さにうんざりして、さっぱり&すっきり、そして辛い系をということで、昨日のお昼は久々に石川県庁そばの蕎麦屋「手打ちそば 越前五福」へ。
思えば20年近く前、福井県出身の某雑誌の編集長から金沢で食べることが出来る唯一の『越前そば』だと教えられ、それ以来たっぷりかけられた出汁と気持ち良いほど辛味たっぷりの大根おろし、それにどっちゃりの鰹節が織り成す味のハーモニーに魅せられ、すっかり . . . 本文を読む
昨日、ほんの些細な事ながら心にグッとくることがあり、だから(と言っても意味不明でしょうが)ちょっと前に読んだ森絵都作品をば。
「達郎には噛み癖があって、それは遠慮がちな猫の甘噛み程度のものにすぎないけれど、達する一瞬だけは制御不能になるらしく、歯と歯のあいだを鋭い痛みが駆けぬける。それは私の痛みだ」
そんな冒頭の刺激的な文章に思わずたじろいでしまいそうだけど、大きな話の流れとしては映画「サン . . . 本文を読む
な、な、なんと1200万枚(!)のアルバム、そして5億曲(ごおくでっせ!500,000,000曲!)もの楽曲が聴けると豪語し、あちこちで何かと話題となっている音楽用の検索エンジン、それが『 Jogli 』。
トップページの検索窓に聴きたい曲やミュージシャンあるいはグループ名を打ち込むだけで、お目当ての曲がほぼ見つかるというのは確かに凄い。
ただ、その素材の多くは YouTube から持ってきてい . . . 本文を読む
「不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。妻と子供を愛しているなら、それで十分じゃないか。」
そんな風に思っていた主人公が、
「その台詞を自分に対して発しなければならなくなった。」
そんな出だしに、発刊当時微妙に興味をそそられ書店で一度手に取ったものの買うまでには至らず、先日たまたまブックオフで見つけ1年遅れで読んだ東野圭吾作品。
そして東野圭吾らしくない不倫を扱った恋愛小説的側面とお馴染みのミス . . . 本文を読む
イラク駐留米軍兵士としてバグダッドから帰還後間もなく行方不明になった息子を捜し求める退役軍人の父親に扮するトミー・リー・ジョーンズの寡黙で端正な演技が胸を打つポール・ハギズの監督第2作。
エンドロールに多くのURLアドレスがクレジットされていたようにこの作品の大きなテーマはイラク帰還兵のPTSD問題。
2003年に起きた実在の事件が映画の原作になったという。
親も息子もと三代に渡って職業軍 . . . 本文を読む