ろくでもない亭主と別れようと画策しているうちに、あろうことか妊娠が発覚しすっかり鬱になっているパイ作りの名人ウェイトレスの姿をオフ・ビート感覚で描いた作品。
前半のどこか舞台劇を思わせる演出、そして思わず笑ってしまう突然の激しいキスや「ニカッ」とした満面の笑みなど、コミカルというのだけでは括れない演出が印象的。
そして男は悪魔でもあくまで消耗品であるという女性監督ならでは(?)の小気味良い割り切 . . . 本文を読む
昨日の夜、編集者の友達を誘ってまずは、いつもは遅い時間に行く「MAKINO」へ。
相変わらず『前菜の盛り合わせ』でスタートしたところ、少しずつなんだろうけれど、その微妙な変化がなんとも好ましく、やはり飲みモードのスターターとして一番好きなメニューだなと強く実感。
それにしてもここの『ブータン・ノワール』は(さらに進化していて!)やはり絶品ですわ!
そして続いて頂いた七尾の鯖を使った『7秒燻製 . . . 本文を読む
うーん、何となく過度の期待をしてしまっていた本作、他愛のない娯楽作として観るならば、決して退屈しないし、そこそこの出来なんだとは思うけれど、正直言っていささか期待はずれ。
『瞬間移動』という“技”を、人間だけでなくメルセデスのカブリオレやダブルデッカー(ロンドンバス)、挙句の果てにはアパートの一室すら移動させてしまう様子を最新の映像技術を駆使して見せてくれるスピーディーな演出こそ、見ていてそれな . . . 本文を読む
決してお涙頂戴ものにはしていないのないのだけど、素直に感動して思わず涙してしまった何とも愛しい作品。
オープニングのトスカーナの豊かな自然の中での「鬼ごっこ」からそれを反復することとなるラストシーンに至るまで、一貫して繰り広げられる爽やかな描写に心弾む思い。
もともとは10歳のとき銃の暴発で殆ど眼が見えなくなったとイタリア映画界の第一線で活躍するサウンドデザイナーであるミルコ・メンカッチの実体 . . . 本文を読む