公開当初から観たいと思いつつ、タイミングが合わず、今日ようやくシネモンドで観ることが出来た侯孝賢監督作品「珈琲時光」。
東京で働く一人の女性の日常生活を淡々と描いているという、ある意味、ただそれだけの映画だ。
そしてドラマらしい出来事と言えば、一青窈が扮する主人公が妊娠したことぐらいで、そうした出来事に具体的な対応をしかねている彼女の両親、そして彼女に仄かに恋心を持つ浅野忠信扮する古本屋の主人、お . . . 本文を読む
かの『酒と泪と男と女』を評して「千葉の留置所で流れいて、曲に感銘を受けた」と書きつつ「河島英五より上手い。自分流にアレンジして歌っている」と臆面もなく書き、「刑務所では毎週『プロジェクトX』の視聴が義務付けられていた。そのテーマ曲『地上の星』、エンディング曲『ヘッドライト・テールライト』を聴いて非常に勇気づけられた」そうで、「出所後、中島みゆきのCDを毎朝毎晩、車の中でも部屋でも聴いている」という . . . 本文を読む
JFK空港と言えばかつてニューヨークからジャマイカへ行く飛行機が機材整備のため遅れに遅れて、チェックインした後にギャビン・ライアルの小説「もっとも危険なゲーム」を丸々一冊読み終えるぐらいの時間待たされ、途中で映画の主人公同様に食券を渡されて、結局6時間近く空港のターミナルで過ごしたことがあった。
ついそんなことを思い出してしまった映画「ターミナル」は、とてもよく出来たハートウォーミングな娯楽映画 . . . 本文を読む
”壊滅した日本ロック雑誌への鎮魂歌”--- 僕たちにとって、ロックは聴きながら”読む”ものだった。 --- という惹句が掲げられた篠原章著「日本ロック雑誌クロニクル」を読んでみた。
著者は1956年生まれと年齢的には2歳年下ではあるけれど、小学生の時に「ミュージックライフ」と出会い、それから「ニューミュージックマガジン」へと移るあたり、ほとんど同じ感覚で読んでいて共感する部分も多く、確かにこの4 . . . 本文を読む