かつて小学生だった頃、当時今は亡き小島正雄氏が司会していた「9500万人のポピュラーリクエスト」や前田武彦司会の「東芝ヒットパレード」といった洋楽チャートのラジオ番組を毎週欠かさずに聞いていて、ランキング結果を手帳に書きとめていたりしたものだった。
そんな頃にボビー・ダーリンの(映画では確か4曲目で少しだけ流れていた)曲を多分初めて聴いたことがあったけれど、その当時は彼に対して何の興味も関心もなかった。
で、時は過ぎること40年(!)。実は何の予備知識もなく、この50年代、60年代にアメリカのショービジネスの世界でスターとして活躍したというそんなボビー・ダーリンの生涯を描いた映画「ビヨンド the シー」を観たのだけど、その素晴らしい出来に大いに感心してしまった。
とにかく楽曲がどれもこれも本当に素晴らしい! タイトルになっている “ Beyonnd the Sea ” を始め “ Mack the Knife ” や “ Dream Lover ”といった50年代60年代のヒット曲、そして時代とともに生まれてきたプロテストソング “ Simple Song of Freedom ” (ラスベガスの「フラミンゴ」でこの曲が歌われるシーンは感動的だ!)に至るまでボビー・ダーリンの豊かな才能を初めて認識させてもらった。
そしてそんなボビー・ダーリンの音楽に心酔してきたケヴィン・スペイシーがこの映画では自らダーリンにすっかりなり切り、製作・監督・主演の3役を務めているのだけど、全くの吹き替えなしで歌って踊るそのステージングは、実に楽しげで、エモーショナルで、アトラクティヴで、彼の歌を聴いて踊りを眺める、それだけでもこの作品に大いに価値を見出すことが出来るともいえるだろう。
この映画をきっかけにケヴィン自身によるコンサートツアーが行なわれるというのもまさに納得ものだ。
そしてスティーヴ・ブラウナー、ボブ・ホスキンス、ブレンダ・ブレッシングといった芸達者な出演者の演技以上に密かに心奪われたのはまさに60年代のアメリカンビューティを体現していたボビーの妻サンドラ・ディー役を演じていたケイト・ボワースのキュートさで、あの頃の女優が持っていた可愛さを彼女なりに演じていて、すっかり気に入ってしまった。
ただ、そうして演じられる側にまわったサンドラ・ディーがこの映画の完成を待って先月亡くなったというのはあまりに映画的だ。
それにしても映画の終盤、ベトナム戦争が泥沼化していったあの時代、部屋の壁には映画「イージー・ライダー」のポスターが貼られ、流れてくるのはローリング・ストーンズの “ Let It Loose ” そしてかつらを取ってボビー自身カミングアウトするといった、一つの時代の流れもしっかり押さえていたあたりも結構意外性を感じ、感心してしまった。
そんな頃にボビー・ダーリンの(映画では確か4曲目で少しだけ流れていた)曲を多分初めて聴いたことがあったけれど、その当時は彼に対して何の興味も関心もなかった。
で、時は過ぎること40年(!)。実は何の予備知識もなく、この50年代、60年代にアメリカのショービジネスの世界でスターとして活躍したというそんなボビー・ダーリンの生涯を描いた映画「ビヨンド the シー」を観たのだけど、その素晴らしい出来に大いに感心してしまった。
とにかく楽曲がどれもこれも本当に素晴らしい! タイトルになっている “ Beyonnd the Sea ” を始め “ Mack the Knife ” や “ Dream Lover ”といった50年代60年代のヒット曲、そして時代とともに生まれてきたプロテストソング “ Simple Song of Freedom ” (ラスベガスの「フラミンゴ」でこの曲が歌われるシーンは感動的だ!)に至るまでボビー・ダーリンの豊かな才能を初めて認識させてもらった。
そしてそんなボビー・ダーリンの音楽に心酔してきたケヴィン・スペイシーがこの映画では自らダーリンにすっかりなり切り、製作・監督・主演の3役を務めているのだけど、全くの吹き替えなしで歌って踊るそのステージングは、実に楽しげで、エモーショナルで、アトラクティヴで、彼の歌を聴いて踊りを眺める、それだけでもこの作品に大いに価値を見出すことが出来るともいえるだろう。
この映画をきっかけにケヴィン自身によるコンサートツアーが行なわれるというのもまさに納得ものだ。
そしてスティーヴ・ブラウナー、ボブ・ホスキンス、ブレンダ・ブレッシングといった芸達者な出演者の演技以上に密かに心奪われたのはまさに60年代のアメリカンビューティを体現していたボビーの妻サンドラ・ディー役を演じていたケイト・ボワースのキュートさで、あの頃の女優が持っていた可愛さを彼女なりに演じていて、すっかり気に入ってしまった。
ただ、そうして演じられる側にまわったサンドラ・ディーがこの映画の完成を待って先月亡くなったというのはあまりに映画的だ。
それにしても映画の終盤、ベトナム戦争が泥沼化していったあの時代、部屋の壁には映画「イージー・ライダー」のポスターが貼られ、流れてくるのはローリング・ストーンズの “ Let It Loose ” そしてかつらを取ってボビー自身カミングアウトするといった、一つの時代の流れもしっかり押さえていたあたりも結構意外性を感じ、感心してしまった。
懐かしいと言えば、ディープ・パープルのハッシュが流れてました♪ちょっとビックリ。
サントラ盤がまたいいんですね。「レイ」とは違った趣きで、スペイシー自身の歌満載です。亡くなる前のダーリンは反戦に走り、一部ヒンシュクを買いました。
当時は、当方などがまだまだ知らないままの、いろんなことがあったんでしょうね。スペイシーには拍手デス。
ランキングをつけていらっしゃった、そうなんですか。
当時の思い出をそんな風に楽しげに語ってくださる方が先輩にもいますが、懐かしい素敵な思い出ですね!
そーいえば、小島さんの息子さんは「OZ SONS」で、オフを利用して、素晴らしい歌声を聴かせていらっしゃいます。4人のダンディな方たちでコーラスですね。
実に洒落たカッコいい!コーラススタイルです。
お仕事も、ま、それはビックリの皆さん、多彩&多才であります。
なんといってもこういう映画が楽しい。ナリきりどころか迫真のエンターテイナー、ケビン・スペイシーの熱唱はサイッコ-っですよ。