栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ディープ×キンカメの当たり年ですが

2018-04-12 16:30:34 | 血統予想

ディープインパクト×キングカメハメハはJRAに22頭が出走し18頭が勝ち馬となっており、うち2勝以上が11頭、さすがリーディングサイアー同士の組み合わせというべき高確率を誇ります



特に現3歳世代は当たり年で、JRA出走7頭全てが勝ち上がり、計[12-3-2-4]は凄いの一語

ディープもキンカメも現役時代は金子真人氏の所有馬で、ディープ×キンカメ22頭のうち金子真人ホールディングス名義の馬が12頭、うち11頭が勝ち馬です

ディープ×キンカメというのはAlzao≒ラストタイクーンのナスキロ柔い斬れ味だけでなく、「HyperionとFair Trial」の組み合わせが伝える粘着力や機動力も伝わりやすいといえ、ようするにキングカメハメハのオールラウンドさが活きる配合という言い方もできるでしょう

「キングカメハメハ×サンデーサイレンスはオールラウンドで、中距離馬もマイラーもストライド型もピッチ型もダート馬も出る百貨店のような配合」「だから個々のタイプや脚質を理解するには、残りの1/4、母母の部分をしっかり理解する必要がある」ということを書いてきましたが、ディープ×キンカメもだいたい同じようなことがいえるのではないかと



キタノコマンドールは残りの1/4がフェアリードールなので、阪神内回りを捲るピッチは全姉デニムアンドルビーや3/4同血のトゥザワールド=トゥザグローリーなどと重なるものがあります

ワグネリアンは母母が猛烈な追い込みで鳴らしたブロードアピールで、Lady Rebecca≒Fast Turnのニアリークロス4×5も派生するので、ナスキロ柔いストライドで斬れ味で差すタイプに出ました





オールフォーラヴの場合は、母レディアルバローザがThe Dancer=Kazadancoa4×4とKingmambo≒Majestic Light2×5で自己主張が強く、重馬場の中山牝馬Sを逃げ切った母のパワーが強く表現されていて、ディープの女馬とは思えない力強い走りで牡馬相手にも食い下がります



オハナは母母がHyperion4・6・6×5の女傑ノースフライトなので、全姉ハナレイムーンともども小さな牝馬に出たのはHyperionの影響でしょうが、やっぱり本格化は古馬になってからという成長曲線になりそうですね




つまりね、「1/4の違い」ってけっこう大きいんですよ、「母や母母の配合」も大事なんですよ、というね
当たり前のことなんですけどね

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「3歳勝ち馬評価」先週ぶんを更新&雑感

2018-04-12 12:15:09 | POG

昨夜は麻生の居酒屋「八十吉」で飲んだくれてました
ここは2回目の訪問ですが、メニューが豊富かつ凝ってて何でも美味いし、日本酒も充実してます
刺身はもちろん、かすべの燻製が美味でした(・∀・)


先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」先週ぶんを2頭更新しました

バファート厩舎のJustityが3連勝でサンタアニタダービーを制覇し、Kダービーの有力馬に急浮上
私としては、Yarn=Preachの全姉妹クロスついにきたな(・∀・)という感じです





これは今春生まれるヨハネスブルグ×ツァーリーナ、昨年当ブログで大喜利やって決定した配合ですよね(・∀・)
大喜利といえば1月にやった「エリモトゥデイ大喜利」ですが、オーナー側にいくつか提案した中からマジェスティックウォリアーに決定し、既に種付け済です

配合大喜利「ディオスコリダーを超えろ!エリモトゥデイの今春の配合相手」
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/c315b13290aa3c26e05d161ef9af5bb0



A.P.IndyとWild Againのニックス(Dama≒Missy Babaが根拠でパイロやTapizarなどが出る)も一つポイントなんですが、母母レースカムはスキャンの全妹にあたり、エリモトゥデイはDrone≒Foreseer4×3
そしてスキャンの血を引くカフジテイクやワイドバッハやメイショウマシュウが重の根岸Sを差し切るイメージで考えてみても、A.P.Indy系でSecretariatとBuckpasserのクロスを持ちベストウォーリアを出しているマジェスティックウォリアーならばそのイメージだろう、という発想です(・∀・)




◆Dubawi×Singspiel

ガンコ(ナカヤマフェスタ×Singspiel)の生産者前谷さんはSingspielをこよなく愛する男で、牧場にはSingspielの娘が何頭もいて、だからSingspiel肌に何を配すればいいのかという議論はよくしてて、
「Dubawi×Singspielって海外でも日本でも凄い走ってて、その根拠もハッキリしてるんで、一つぐらいモンテロッソいってみるのもアリなんじゃないですかね」



土曜中山5Rで勝ち上がったモンテグロッソはそのモンテロッソ×Singspielで、以下のようにDubawiとSingspielの組み合わせはJRA出走3頭全てが勝ち馬となっています



海外ではヴェルメイユ賞(仏G1・芝2400m)のLeft Hand、BCフィリーアンドメアターフ(米G1・芝9F)とマルセルブサック賞(仏G1・芝1600m)のWuheidaがDubawi×Singspielです







ニックスの根拠は単純明快で、このようにDubawiの母ZomaradahとSingspielの母父In the Wingsが3/4同血ぐらいのニアリーなんですね(しかもダーレー自慢の名繁殖Sunbitternを含む)
モンテロッソ産駒でも勝ち馬が出たということで、かなり有力なニアリーではないかと思うんですが、2歳のモンテロッソ産駒には母系にSingspielやIn the Wingsを持つ馬は見当たりませんでした…

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする