スワーヴリチャードの安田参戦は面白い、というかウオッカやアグネスデジタルなんかは鼻歌交じりで両方勝ちましたからね
オルフェーヴル、ハーツクライ、ジャスタウェイ、ステイゴールド、ナカヤマナイト、ドゥラメンテ、ワンアンドオンリーなどなど、海外の芝中距離大レースで期待どおりに勝ち負けする馬、思いのほか好走する馬はトニービン持ちとノーザンテースト持ちが多いということからも、スワーヴにはいずれ向こうの大レースを狙ってほしいと思いますが(もちろんガンコもね)
今や海外のレースとひとくくりで言うのもなんですが、海外遠征でパフォーマンス上げるのはディープよりもステゴやハーツなんですよね
というマクラから、桜花賞におけるマイラーと中距離馬の話
<待てよ、中距離馬が粒ぞろいなんはわかった
オークスが楽しみなんはよくわかった
じゃあ桜花賞で楽しみなんはどれなんや?
桜花賞馬として、マイラーとして、キラキラと華がある勝ち方をしてきた馬はどれなんや?
桜花賞ウィークになって、そんな根本的なところにふと立ち返って考えてみて、実はマイラーとしてハッとする脚を使ったのは、華のある勝ち方をしたのはフィリーズレビューのカラクレナイのほうではないかと>
(第77回桜花賞回顧~マイラーとしての、桜花賞馬としての“華”)
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/fccfb4b5691c8d2c586beb65022eb093
ソウルスターリングとリスグラシューはヴィクトリアマイルをめざして土曜の阪神牝馬Sに出てきますが、どちらもマイラーではなく中距離馬だと今でも私は思っています
でもレースラップ60.0-34.1の東京新聞杯をリスグラシューが快勝したように、60秒で追走し33秒台で上がるというのはマイラーというより中距離馬のお仕事ですから、マイル戦でもそういうペースで流れれば中距離馬が格と斬れ味で勝ってしまうことはよくあるわけです
最近の桜花賞でいうとね、シンハライトは母も母父も中距離馬で、426キロでお尻が小さくて、どこから見ても中距離馬なんですが、桜花賞でもハナ差の惜しい惜しい2着(このときのジュエラーのファインプレーもミルコの連続騎乗でした)
ハナ差2着なんですけど、この16年桜花賞はレースラップが59.1-34.3で、ジュエラーのラップが60.4-33.0、シンハのラップが59.7-33.7
ようするに斬れる中距離馬2頭が阪神マイルで斬れ勝負をやっていたという桜花賞で、この2頭より馬格がありお尻が大きいメジャーエンブレムは持ち味を出せずに1人気を裏切ることとなり、次走NHKマイルを57.7-35.1で逃げ切ったのはご存知のとおり
外回り桜花賞は名うての差しレースで、中距離馬が60秒で追走して33秒で斬れれば届きやすいレースで、むしろレーヌミノルの年(稍重で58.3-36.2)やアユサンの年(良58.9-36.1)のように、緩みなく流れたときのほうがマイラーが勝ちやすい、という面はありますよね
60秒桜花賞の勝ち馬(勝ち馬が出走していない年は最先着馬)は、シンハライト1着、レッツゴードンキ10着、ハープスター2着、ジェンティルドンナ1着と、オークスでもだいたい勝ち負けになっています
いっぽう58秒桜花賞の勝ち馬は、レーヌミノル13着、アユサン4着、マルセリーナ4着、アパパネ1着、レジネッタ3着、桜花賞は58秒台で流れるとマイラーを炙り出すレースになる
「マウレアは全姉アユサンとは違って、体型も走りも中距離馬でオークス向きに見える」と書いてきましたが、チューリップ2着が60.4-33.3、JF3着が60.6-33.9、赤松勝ちが63.6-33.5、唯一の凡走がクイーンCで、57秒台で逃げるテトラドラクマを追いかけたら直線半ばで一杯になってしまった
ラッキーライラックもアーモンドアイも私の目にはピュアマイラーには見えないので、60秒で追走して33秒で上がる能力が高いのは歴然としているんですが、さて今年はどっちのオウカショーになるんでしょうか