アンビシャス、ミッキーアイル、メジャーエンブレム、リアルスティール、リオンディーズ、レッツゴードンキ、今現役で走っている競走馬で、G1レベルのレースにおいて、ガツンと引っかかったり鞍上が制御に苦労するような馬はこの6頭ぐらいですかね
前向きすぎる気性と有り余るスピード、この二つが揃わないとなかなかG1レベルのレースで引っかかることはないわけで、だから祐一が折り合いに神経をすり減らすような馬、エピファネイアやリアルスティールのような馬は、それだけエンジンが凄いという証明でもあるのです
少々前向きな気性でも、最終レースのダ1400で1人気になるぐらいのスピードやパワーであれば、彼は上手に制御して好位で折り合ってきれいに抜け出します
そしておそろしいことに、上記6頭はいずれもSpecialの血をNureyevやSadler's Wellsを通じて受け継いでおり、リオンディーズとレッツゴードンキにいたってはそれをニアリークロス(Nureyev≒Sadler's WellsやKingmambo≒ジェイドロバリー)しています
Specialの父ForliはRiot≒Fair Trialの7/8同血クロス3×3で、下手なFair Trial直系よりもFair Trialらしさを伝える血
┌○
│└△┌Colorado(Phalaris×Chaucer)
│ └Riot
│ └Lady Juror
Forli
│ ┌Fairway(Phalaris×Chaucer)
│ ┌Fair Trial
│ │└Lady Juror
│┌○
└△
たとえばシンコウラブリイでおなじみハッピートレイルズの牝系なんて、特に牝馬はみんなマジメで前向きすぎるぐらいの気性で、あの一生懸命走る性格は間違いなくForli譲り
藤沢和厩舎がブイブイ言わしていた頃はああいうSpecialやForliがいっぱいいて、岡部さんが乗るとみんな3番手でハミを噛んでうなっていて、あのギリギリ引っかかる寸前のやつを柴山や北宏にもやってほしいんですよね~
その引っかかる寸前芸も晩年はまともに引っかかってるほうが多くなりましたが(^ ^;)、Fair Trial→Forli→Specialとマジメで一生懸命走る性格が伝わりつづけていて、上であげた馬たちもレースで頭に血がのぼってエキサイトするというよりは、スタートから全力で走りたがるような性格なんやと思いますよ
アンビシャスは母父エルコンドルパサーがNureyev≒Sadler's Wells3×2、Special=Lisadell4×3・4、またBlushing Groom経由でWild Riskの薄いクロスを持つのでここからカッと燃えやすい気性も受け継いだようで、折り合いの達人ルメールでもソロッと出して追い込むしか手がないというのが現状
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012105400/
秋天ではまともに引っかかりながら僅差5着、中山記念の追い込みを見ても間違いなくG1を勝てる脚はあるのですが、でもルメールのソロッと追い込みがベストの乗り方かというとそうでもない気がする
Blushing Groomも表現されている馬だから、折り合いがもっとつくようになれば変幻自在な脚質の中距離馬に完成できるはずで、だから大きなところを勝ちきるとなるとマリアライトみたいな勝ち方か、あるいはヴィルシーナみたいな勝ち方か、という絵も浮かぶのです
いずれにしても、今はまだマイルに寄せてほしくないなあ…と、トーセンラーするのはもっと晩年になってからでもいいんじゃないかと、まあそんな生暖かい目で、今回ノリがどんなタッチで動かしてくるのかを見守りたい
土曜は「No.1予想」で山吹賞を、「馬券総合倶楽部」で山吹賞と仲春特別を予想していますので、今週もよろしくお願いします(先ほど入稿したばかりですので、反映にはもうしばらくかかると思います)
と思ってしまいますね。
結果がどうでも、ノリだしなぁ…と思う気がします
岡部さんが乗って引っかかる寸前
Fair Trialの前向きな気性
と言われて、エアグルーヴに負けたバブルの天皇賞を思い出しました。あの時の岡部さん、「気性が前向き過ぎる」ってコメントしてましたね~。
アンビシャスはマイラーズCに典さんで出てきてたら前受けしそうな臭いがぷんぷんしますけど、雨予報の内回り阪神で変態プレーをしてくるかどうか??