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フェブラリーS回顧~Aureole≒Graustarkを抜き去るLaw Society≒Pleasant Colony

2013-02-18 12:01:14 | 血統予想

東京11R フェブラリーS
◎14.テスタマッタ
○8.イジゲン
▲11.カレンブラックヒル
△10.ワンダーアキュート
△16.シルクフォーチュン
×4.ナムラタイタン
×12.ダノンカモン
注1.マルカフリート
注7.ガンジス
シアトルスルー~エーピーインディの父系はナスキロ柔いストライドを伝えるので、直線が長く砂質が軽い東京ダートに向く。テスタマッタは昨年の勝ち馬で、タピットの産駒だからエーピーインディの曾孫にあたる。母父コンサーンはノボトゥルーやブロードアピールと同じブロードブラッシュ産駒で、東京での追い込みは破壊力抜群だ。根岸Sの直前追いはこの馬にしては少し動きに硬さが感じられたが、今回はしなやかさが感じられて良くなった。東京ダートではいつも◎か○にしてきたから、ここも◎でいきたい。

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昨日はウインズに出向いて大人のお店の店長にDVDをもらったら(と書くと非常にいかがわしく聞こえますが「怒り心頭」のやつね)、マイネルシュトルムマイネルテンクウ持ってる同級生もいたのでなんや札幌来てたんかと、それで小倉7Rのテンクウをみんなで応援
「頑張ったな~、まあ持ち味は出した3着やった」
「ボ、ボックスとワイドにしといてよかった!」(なんやこいつ、勝つと思ってなかったな…)
それからは痛飲で二日酔いコースまっしぐら…

テスタマッタは向正面でガツンとひっかかり(これはまあ想定内)、しかし直線では持ったままでグレープブランデーとワンダーアキュートの後ろに取り付いておおこりゃ弾けるぞと、しかしグレープが抜け出しかかったところにスペースができたと思ったら、そこに和田に斜めに入ってこられてお終い

こりゃマイッタなあ…という結末でしたが、でもレース後にあんまり消化不良感がないのは、やっぱり去年勝ってるし10年には2着しているからで、この馬が東京ダートマイルにおいてはチャンピオンの1頭だということはもう証明されているからで、そこはたとえばルーラーシップのような不憫はないんです

グレープブランデーはマンハッタンカフェ産駒で、母系にPleasant Colony(ワンダーアキュートのBMSでもある)が入るのでRibot6×5のクロス

Ribot系でもTom Rolfe系のスタミナはHis Majesty=Graustarkなどに比べると伝わりにくくて、それはTom Rolfeの母父Romanの凄いパワーがONになりやすいからなのだ…ということはよく書いてきました

マンハッタンカフェが菊や春天を勝ったのはAllegedのスタミナを受け継いでいたからに他ならないのですが、産駒にジョーカプチーノやアーバニティのようなスプリンターも出るのはTom Rolfeのパワーで突進しているからなのです

しかしさすがにRibot系の血をクロスすると、ショウナンマイティ(Alleged4×3)、ガルボ(Ribot7×7)、ゲシュタルト(Tom Rolfe6×5)、トレンドハンター(Ribot7×5)、アントニオバローズ(Ribot7×7)、マンハッタンスカイ(Ribot7×5)、セラフィックロンプ(Ribot7×5)、ダイワバーバリアン(Ribot7×6・7)、バッドボーイ(Ribot7×7)、メイショウレガーロ(Hoist the Flag5×5)、メイショウドンタク(Hoist the Flag5×5)と、ちゃんとスタミナを受け継いで中距離型に出やすいです

だからグレープグランデーはダート馬としてもアロンダイト(Ribot7×3)みたいなイメージがあって、東京2100mならともかく1600mは忙しいんじゃないか…というのが私の見立て

マイルのHペースでも好位で手応え十分だったことにまず驚いたし、直線で抜け出すときの反応なんかをみてもベストは1800mぐらいなんだろうなあ~と思いました

このところ「新中京ダートは東京ダートとニアリーなコースである」説をよく吹聴していますが、そういう意味では中京1800mの東海Sからのステップは今後も注目でしょう

あとLaw SocietyとPleasant Colonyは、Ribotの他にもDetermine≒Flower Bowlとナスキロが共通するので、Ribot系のスタミナを活かしつつナスキロ柔さもONにできるので、マンカフェ×Pleasant Colonyはこれから注目すべき配合ではないかとも思いました

ショウナンマイティもAllegedをクロスすると同時にボルキロもクロスしてますからね~

エスポワールシチーは昨年はトランセンドをマークして進むもトランが直線早々とダウンしてしまったのでスペースがなくなってしまい、あれでワンダーアキュートとはコンマ2差の5着ですから、自分の競馬ができればまだまだ…というところをみせました

このあたりの息の長さも、Aureole≒Flower Bowl7×5、Flower Bowl≒Cover Up4×6のなせるワザというべきでしょう

カレンブラックヒルについては、ま~こういう大敗もありえただろうし、この結果だけをもってあれこれ言うのはフェアじゃないというか、言っても仕方ないでしょう

スーパーホーネットなんてもっと歩いてたし、でもあそこでフェブラリーを使ったから安田記念で最後の意地を見せることができたのかもしれないし、獲得賞金の多いG1級マイラーがダートで冒険できるというのもここぐらいしかないわけで

たとえば和風グニャグニャマイラーのグランプリボスがアスコットのタフな馬場で勝負になるとは私には思えませんでしたが、レースが終わってからそれを言ってもしょうがないし、そういう異分野への挑戦から我々が教わったことや得たものは多々あります

私もダローネガは中距離馬なのになぜマイルばかり使うんだとか、Aureole魂の逃げ馬なのになぜハナを譲るんだとか、毎週毎週そんなことを書いていますが、適性を知るためにあれこれ試してみることもある程度は必要でしょう(同じ失敗を繰り返すのは愚ですが)

デビューから一貫して芝マイルを使われてNHKマイルまで連戦連勝、そこから距離を1Fずつ伸ばしていって1800mまでは守備範囲だけど2000mはちょっと長いのだということが明らかになり、ダートではやっぱり芝のようにはいかないのだということが明らかになったと

こうしてみると、使うべくして使って勝つべくして勝って負けるべくして負けたレースばかりといってもよく、内輪の事情は知りませんが、ここまでのローテは何一つ無駄がないんじゃないか…とすら思うのですが

もっと理不尽なローテに泣かされながら、1勝もできずに表舞台から去っていった馬なんていくらでもいますよ 


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6 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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深謝m(_ _)m (ダンディ平九郎さっさん)
2013-02-18 12:44:31
カレンの馬主のマネージャーである須田鷹雄さんが半端ない落ち込みようで、

http://blog.m.livedoor.jp/suda_takao/article/67806985?guid=ON

ご自身のブログで心境を吐露なさってました。さっさんも僭越ながら慰めてまいりました。

望田さんの今回のエントリー、最後の下りが泣けました。


優れた血統的な資質を有していても、適条件&レース、ペース、そして騎手…
様々なファクターが合致しないと、それを具現化できません。

そしてそれには、適性を測るために、チャレンジが必要なのは論を待ちません。

さっさんは、◎カレンブラックヒルでした。結果が出て、レースのあらましを反省会して…

まだまだ未熟者さっさん!

とは思いました。

でも、カレンブラックヒルに◎打ったことには全く後悔はありません。秋山君にも、また頑張ろうや、と声を掛けに栗東まで行ったろかいな、と思う位です。


笠シショーが日記で書いてらしたように、確かにダート馬には見えないとアンカツさんがおっしゃってたことを、また来年に活かしたいです。

テスタマッタは、ノリさんのシルクフォーチュンに、3コーナーあたりから外から徹底マークを受けてたみたいですね。

カレンのスタートが失敗したこともそうですが、本当にレースは生き物だと痛感しました。毎週ですが(^。^;)

開催替わり、また今週も気持を新たに頑張ります。
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血統好き鍼灸師 (試してみなきゃ分からへん)
2013-02-18 14:22:20
ご無沙汰しております。

僕たちの業界も「理論上は合ってるはずやけど、やってみなきゃ分からへん」ってこと、
多々あるんですよねぇ

仲間同士で試してみて、結果が良かったものを現場で使う

結果が良ければ継続し、悪ければ改良する

また現場で使う・・・

きっと牧場でもトレセンでも、この繰り返しですよね?

春には、さらにたくましくなったカレンをみたいです。

ところで・・・大雪大丈夫なんでしょうか?


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Unknown (ウンポコロコ)
2013-02-18 18:55:12
今GCの栄光の名馬たちでダンツフレームがやっていますが、望田さんがよくおっしゃるSing Singがありながらも宝塚を勝ち、もうピークを過ぎたかなと思った時に59kを背負って新潟大賞典を勝ちきったところも、Ribotのクロスによるところもあるのかなーと思いながら見ていました。
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Unknown (コスモ)
2013-02-18 19:52:17
ああ・・・いきなり東海→フェブラリーがバレてしまった。
グレープブランデーがどうこうじゃなく、連勝馬が出るまで3年でも4年でも買い続けるべきレースでした、反省。

これはジョーカプチーノのNHKと同じパターン、奇しくも同じマンカフェ産駒。
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Unknown (ジュリー)
2013-02-19 00:49:18
グレープブランデーは、鉄板でしたから驚きはないがエスポは、ようがんばった。カレンは、芝馬の馬体ってアンカツさんも言ってましたね。4連勝中のジョバンニ、ダートに変わり2勝2着1回と底を見せていないレッドグランザとダートはおもしろくなりますね。
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Unknown (MJ)
2013-02-19 09:32:21
ダンツフレームは母母がBride Elect≒マリアドロ2×2で自身はGraustark≒ロムルス3×4ですね~

レッドグランザはMr.Prospector=Gold Mine3×3ですから、キンカメでもダート向きに出やすいパターンで、Mill Reefをクロスするレッドルーラーやアドマイヤスピカとはタイプが違います
返信する

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