※11日正午締切なので念のため、キャロット追加募集から望田が1頭ピックしていますのでよろしくお願いします
阪神11R桜花賞
◎11.シンリョクカ
○3.リバティアイランド
▲7.コンクシェル
△14.ペリファーニア
×2.ライトクオンタム
×5.ハーパー
×17.ラヴェル
今年の桜花賞はHペースになったJFやクイーンCやフィリーズレビューで先行した馬がほぼ出てこないので(そらまあHペースなら前は潰れますからね)、チューリップ賞とこぶし賞を60秒-34秒で逃げ切ったモズメイメイの単騎だろう。最近の桜花賞で前半800mが後半800mよりコンマ5秒以上遅い後傾ラップになったのは、スターズオンアースとウォーターナビレラで決まった22年、グランアレグリアとシゲルピンクダイヤで決まった19年、ジュエラーとシンハライトで決まった16年、レッツゴードンキとクルミナルで決まった15年。こうしてみると中距離馬の差しが間に合うし、オークス向きと言われるような馬にもチャンスが大きくなるといえる。あと最近の桜花賞は、昨年のスターズオンアースも一昨年のソダシも、外からバキューンではなくインを割るケイバで勝っていて、土曜の阪神牝馬Sも外差しは全くきかないという状況だった。20年以前は大阪杯の週からBコースでやってたのだが、桜花賞がBコース1週目になって2年連続でイン抜けイン差しが勝っているという事実は重い。人気3頭がみんな内枠に入ったが、おそらく前後するポジションになるだろう。
JFの予想でも書いたが、現3歳牝馬で桜花賞で◎を打ちたくなるような「ハッとする脚」を使ったのは、リバティアイランドの新馬とシンリョクカの新馬だけだ。次点としてはコンクシェルのアネモネSの追い込み、ペリファーニアの新馬、この二つをあげたい。コンクシェルは馬群がダメなのでここも大外一気に賭けるしかないだろう。ペリファーニアはノドが鳴るようだが、新馬戦で負かしたレッドシュヴェルトは次走中山マイルでエエヤンの2着。チューリップで◎にしたしここも馬券にしたい気持ちはあるが前売り4人気とは。
ハーパーはいかにも友道のハーツクライという重厚さで、あれでマイルのHペースを正攻法で勝ちきるのだからかなり奥が深いが、ハッとした脚でビュンと差し切ったわけではないのでやっぱりオークスだろう。ライトクオンタムは細身のディープ産駒で斬れ味はさすがだが、430キロ以下のディープ産駒は桜花賞で[0-2-1-14]。ラストクロップでユタカがジンクスを破るか。ラヴェルは中距離馬だと書いてきたが、斬れ味はあるので後傾桜花賞なら押さえる。
シンリョクカは実に品のある牝馬で、母方のカーリアンが表現されて馬体や走りや仕草がブエナビスタと重なるものがある。オークスが楽しみだと言いつづけてきたが、桜花賞も滑り込み出走だから、賞金的にもここで3着ぐらいにこないとオークスなんて言ってられない。JFはあの前傾ラップをキャリア1戦で追走して苦しかったはずだが、それでも脚を使ったのは高く評価したい。後傾ラップなら新馬戦のようにもっと華麗に斬れるだろう。リバティアイランドはドゥラメンテ産駒としては満点の配合だし母のマイラーっぽさも表現されていて、阪神外マイルでこれに◎を打つのがオーソドックスに決まってるが、後傾桜花賞ならJFの2馬身半差はたぶん詰まる。この◎○で。
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某クラブと某クラブと某サイトの原稿が今日明日で重なってて、予想コメントもいっぱい書いたしレース回顧はサラっと気味で…と思ったんですがまあまあ書いてしまったかな(^ ^;)
例によってNETKEIBAの全頭解説よりリード文と1~3着を
行くか追い込むかの二択、天賦のスピード爆発レース
非トライアル組が5連勝、キンカメ孫が強い
22年はスターズオンアース(通過順10-9)が勝ってウォーターナビレラ(2-2)が2着。21年はソダシ(3-3)が勝ってサトノレイナス(15-16)が2着。20年はデアリングタクト(13-12)が勝ってレシステンシア(2-2)が2着。19年はグランアレグリア(3-1)が勝ってシゲルピンクダイヤ(15-12)が2着。18年はアーモンドアイ(15-16)が勝ってラッキーライラック(3-3)が2着。行くか追い込むか、極端に乗ったほうがハマりやすいのが桜花賞で、3歳牝馬が阪神外マイルで天賦のスピードを最大限に爆発させるにはこの二択になる。
近5年の勝ち馬に共通するのは、チューリップ賞、フィリーズレビュー、アネモネSといったいわゆるトライアルを使っていない点。2月のクイーンCやエルフィンS、1月のシンザン記念、12月のJFからの直行なのだ。また勝ち馬5頭のうち、グランアレグリア以外の4頭はキングカメハメハを父父か母父にもっている。
リバティアイランド
ロムネヤの妹で、ITCケンブラグランジクラシック(豪G3・芝1600m)勝ちミラヴァルの姪。母ヤンキーローズは豪2歳女王&3歳女王でATCサイアーズプロデュースS(豪G1・芝1400m)などに勝った。母父All AmericanはVRCカンターラS(豪G1・芝8F)勝ち。そこにドゥラメンテでトライマイベスト=El Gran Senor5×4が光る好配合に。同父のスターズオンアースと比較するとこちらのほうが母のマイラーっぽさも強いが、言い換えればマイルの爆発力は上。(距離○スピード◎底力◎コース◎)
コナコースト
カイルアコナの下で、ロシュフォールやテオドールの姪で、母コナブリュワーズはJRA4勝(芝1200~1400)。母母アンブロワーズは阪神JF2着。牝祖バレークイーンの子孫にはフサイチコンコルドやリンカーンなど活躍馬が多数出る。父キタサンブラックは年度代表馬でイクイノックスなどを出し成功。母より伸びのある体型で走りも重厚で、1600~1800が適距離か。チューリップ賞はゴール前詰めてきたが、欲を言えばもう少し鋭さが欲しい。馬場が渋ったほうが狙い目が。(距離◎スピード○底力○コース◎)
ペリファーニア
エフフォーリアの半妹で、ゴーステディやトールハンマーの甥で、アドマイヤムーンのイトコ。フルデプスリーダーなども近親で、牝祖ケイティーズは愛1000ギニー馬で女傑ヒシアマゾンの母。父モーリスは1600~2000の大レースを勝ちまくった名馬でジェラルディーナ、ピクシーナイト、ジャックドールなどを輩出。モーリス×ハーツクライはマジカルステージと同じ。ハーツ肌らしくナスペリオン的に確り斬れるが、ノドが鳴るらしいのが気がかり。(距離○スピード○底力◎コース◎)
リード文だけ読むとめちゃんこ当たりそうで笑ってしまいますが(^ ^;)、私はコナコーストは母コナブリュワーズも強いマイラーとみていて、今年はシゲルピンクダイヤが差せる後傾ラップ桜花賞になるとみたので、しかもコナコーストはNever Bend肩でチューリップの差しを見ても斬れ味抜群というタイプではないですから、後傾ラップで中距離馬たちと斬れ勝負をやったら一歩譲ると思ってましたね
レースラップは45.9-46.2ですから緩みない平均ペース、マイラーのスピードが(リバティアイランド以外の)中距離馬の差しを封じたという意味では真っ当なマイル戦になったというべきでしょう
そういう見方でいくと、ソダシが抜け出してサトノレイナスが追い込んできた21年と似たような構図で、コナコーストよりソダシのほうがパワーマイラーとしての能力や完成度が上で、サトノレイナスよりリバティアイランドのほうが能力や爆発力が上だったと(そういやソダシとコナコーストはキンカメ×フレンチデピュティ×サンデーサイレンスで血脈構成も似てます)
予想コメントにも書きましたが、桜花賞路線における「新馬勝ちハッとした脚番付」を付けるならば、横綱はリバティアイランド、大関はシンリョクカ、関脇がペリファーニアとモリアーナですかね
レッドシュヴェルトはピック馬なので2戦ともレースはよく見てますが、これをモノサシにすると2戦目のエエヤンより初戦のペリファーニアのほうが鮮やかやったんですよね…体のラインがハーツクライっぽくてオークスでも楽しめそうですが、相変わらずノドは鳴るようです
ハーパーは奥のある中距離馬ですが今日はマイラーの土俵でマイラーを追走してしまったというべきで、それでクイーンCは勝ちきったし今日もドゥアイズには先着しているわけですが、これも21年でいうとソダシを負かしにいったアカイトリノムスメの4着と重なるところはあります
シンリョクカはマイラー質なレースを外から差したらまあここまで、JFと同じぐらいは走ってると思いますが、4着に入れなかったのでオークスに出れるのかどうか気を揉んでます
コナコーストについては、チューリップとは一転して出していって番手をとって、モズをつついてマイラーの土俵に持ち込んだ鮫島克駿の騎乗もみごとで、もちろんイン有利なバイアスを考慮してでしょうが、ペースもレース運びもこの馬のパワーマイラーとしての資質に100%フィットした感はあります
フェブラリーのエアスピネル、菊花賞のジャスティンパレス、高松宮のトゥラヴェスーラ、JCのサンレイポケットなどG1でも好プレーが光るジョッキーようになってきましたが、六角形のレーダーチャートをつくったら「戦略」の項が満点という人ですよね
あとキタサンブラック産駒は、牡はイクイノックスのように距離は延びれば延びるほどいいという傾向なのですが、牝はマイルが勝ち鞍最多で率もいいんですよね(平均勝ち距離は牡1803m、牝1556m)。
キタサンブラック×フレンチデピュティはJRAに13頭が出走し7頭が勝ち馬、コナコーストの他にもガイアフォース、ラヴェル、ウィルソンテソーロと4頭のオープン馬が出ていて成功している配合で、ノーザンテーストとフレンチデピュティのパワーでキタサンを締めるという点でマイルやダートに振れやすい傾向はあるかと
リバティアイランドはドゥラメンテ産駒としても最高点に近い配合でずっとほめてるので、そのあたりはJFの回顧を読んでいただきたいです
第74回阪神JF回顧~MonroeとSex Appealの共演!パンツ丸見えBest in Show
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/6e6ef948a16b2874e91c7b1b06fe195d
あと最近ヒット連発の「トニービンとStrawberry Roadのニックス」については桜花賞一言コメントと下記エントリを参照してください
日曜のボツ予想~トニービン×Strawberry Road
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/bb89e8e8004212a14260f0d9b915d523
「ディープはイチロー、ドゥラメンテは大谷」と言ったのはスタリオンの三輪さんですが、それにしても種牡馬ドゥラメンテの打点の高さはすごいの一語で、ほんとに片手一本で看板にブチ当てるホームラン打っちゃいますからね(^ ^;)
キングカメハメハ系種牡馬はドゥラメンテもロードカナロアも成功するクロスは二択で、Nureyev≒Sadler's Wellsかトライマイベスト=El Gran Senorのだいたいどちらかで成功していて、トライマイベストの全きょうだい&3/4同血クロスからは女傑2頭が出てます
リバティアイランド(父ドゥラメンテ):トライマイベスト=El Gran Senor5×4、Sex Appeal≒Monroe6×4・5
アーモンドアイ(父ロードカナロア):トライマイベスト≒ロッタレース5×2
Nureyev≒Sadler's Wellsのクロスからはタイトルホルダー、パンサラッサ、サートゥルナーリア、ダノンスコーピオンと牡チャンピオンが出ていて、トライマイベスト=El Gran Senorのクロスからは牝チャンピオンが出ているというのはなるほど頷ける部分もあり、Sex Appealこそ最強パンツなのだ…というエッチなタイトルにまたなってしまいますな(・∀・)
追記:キャロ会報次号コラム用のデータを今とったのでここにも
キングカメハメハ系全体のJRA成績…出走5048/勝ち馬1936(勝ち馬率38.4%/平均賞金1845万円)
キングカメハメハ系全体のJRA成績(牝)…2385/756(勝ち馬率32.0%/1210万円)
トライマイベストやSex Appealの全きょうだい&3/4同血クロスをもつキングカメハメハ系…137/53(勝ち馬率38.7%/2436万円)
トライマイベストやSex Appealの全きょうだい&3/4同血クロスをもつキングカメハメハ系(牝)…68/27(勝ち馬率39.7%/3455万円)
Nureyevの全きょうだい&3/4同血クロスをもつキングカメハメハ系
646/239(勝ち馬率37.0%/1731万円)
Nureyevの全きょうだい&3/4同血クロスをもつキングカメハメハ系(牝)
310/98(勝ち馬率31.6%/1026万円)
ヤンキーローズはパンツ、シーザリオはブリーフ
Nureyev≒Sadler's Wellsとトライマイベスト≒Dancing Show
さらにSevern Bridge≒Great Occasion
ちなみにオークスの優先出走権は、桜花賞は5着までに拡大されているはずです。
レース後のコメントよりもより新鮮な感想とか気持ちが聞けるのは嬉しいことですし、参考になりますね。
信念と腕は確かですからもうちょっと柔軟性があれば「間隔が詰まった2走目は消し」のような中内田厩舎所属馬専用の馬券購入術も定着しなかったでしょうし