バレークイーンはFair Trial的な小脚も伝えるので、アンライバルドやヴィクトリーやリンカーンなど子孫は中山>東京の機動力型に出やすい…ということはよく書いてきました
フサイチコンコルドも競走馬としてはサドラーの重厚さで走った馬でしたが、種牡馬としてはバランスオブゲームやオースミハルカのような、内回り小回りでサッと先行して4角でスルスルと速やかに加速して突き放してしまうような脚質の産駒を出しました(昨日のオースミイチバンの勝ち方はオースミハルカそのものでしたね~)
ディクタス×ダイナサッシュというのはサッカーボーイもステイゴールドもタマモ○○○プレイもドリームパスポートもそうですが、ノーザンテーストの頑強さよりもPrincely Giftの柔らかさやWild Riskのナタ斬れがONになりやすいので、だいたい京都外回りベストというタイプが出やすいのですが、そこにTom RolfeパワーとBold Ruler機動力を伝えるアレミロードと、バレークイーン小脚を伝えるフサイチコンコルドが配されて機動力が突出したバランスオブゲームは、秋天やマイルCSではスルスルと抜け出しかかるのですが長い直線では脚の使いどころが難しいという4着が多かった
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999105945/
ベストは誰が何と言おうと中山内1800mで、中山記念は3回走って①①②、勝ったときの2着はダイワメジャーにカンパニー
SingspielがSadler's Wells直仔ながら高速馬場のJCを勝ちきったのは母父がHaloというのが大きかったわけですが、ローエングリンは母系にBold Ruler系Tyrantが入るので、Mill Reef5×3らしい柔らかな体質を誇る一方で、スピードの質はMill Reef的に斬れるというよりはHaloとBold Rulerでフワリと先行流れ込むという感じで、だから全重賞勝ち4鞍の内訳は、中山記念が2勝、旧阪神芝1600mのマイラーズCが2勝とやはり内回り小回り向きで、東京や外回りのG1ではやはり詰めが甘かった
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1999106738/
1999年生まれの同級生、内回り向き脚質や1800mベストの距離適性も瓜二つで、だから毎年中山記念で顔を合わしているようなイメージがあったんですが、実は両者が揃い踏みしたのは03年だけで、結果は当然のごとくローエンが逃げ切り、3番手を進んだバラゲーが2着
中山1800mでバラゲーに唯一土をつけたのは、ダイワメジャーでもカンパニーでもなくローエングリンなのです
そして日曜のスプリングSには、京成杯を勝ったバラゲーの弟と、朝日杯を勝ったローエンの息子が出てきます
どちらも自分の血筋を知っていれば、奴とはいつかやらなければならない、中山1800mでやらなければならない、と思ってたんじゃないでしょうかね~(・∀・)
というわけで、スプリングの「血統クリニック」を書いていたつもりがまた脱線…
今週はフラワーCも中山1800なので格より適性は重要かも…ってほとんど1勝馬なので格もあったもんじゃないですけど(^_^;)
バラゲー弟、ローエン息子、マンボ甥
時が経って…201X年
ローエン息子、ヴィクトワール息子、キャプトゥレ息子
なんてことに(^_^;)
中山芝1800が大得意の同級生が、同じ舞台で息子が対決するというところは、まるでよしだみほの漫画のネタみたいで(・∀・)ニヤニヤしてしまいました。
そんな特殊なコースが大得意な2頭が、ムーランドロンシャンや稍重の毎日王冠で結果を出しているのも面白いですね。
コースが得意という発想だと視野が狭くなりそうで、あくまでその2頭にとって好走する条件が揃いやすいのが中山芝1800だったと、気を付けておきます。
ま~強さにもいろいろある…ということなんですが
適性があれば、G1馬にも勝てるということの証明ですし、
一口やってる者としては心強い解説でした(^_^)v
しかし中山1800巧者って多いような気がするんですが、
やはり特殊なコースということなんでしょうかね~(^_^;)