中山9R ホープフルS
◎5.マイネルシュバリエ
○3.ソールインパクト
▲10.シャイニングレイ
△7.ブラックバゴ
△14.タイセイアプローズ
×6.コメート
×9.ダノンメジャー
注2.レトロロック
注16.ナンヨーテンプル
シャイニングレイはディープ産駒ながら512キロの大型馬で、しかし決して力馬タイプでなくしなやかな体質でストライドも伸びるので、同じ配合のステファノスやポルトドートウィユ同様、本質的には東京や外回りに向いたストレッチランナーではないかと思われる。ここは◎マイネルシュバリエ。マイネグレヴィルの半弟で、母マイネポリーヌはマルゼンスキー3×2を持つだけに産駒は仕上がりや完成は早いほうだ。スペシャルウィーク譲りの長手の体型だが、バックパサー~トムフールの継続クロスで機動力もソコソコあるし、今の中山芝はこういう力強いストライドで走る馬も狙える。東スポ杯は太目が残っていたし、姉同様パワー型だけにタフな馬場も歓迎、柴田大知の先行押し切りに期待した。ソールインパクトは母がアジュディケーティングのようなパワー血統で、ディープ産駒にしてはパワー体質なので中山のほうがベターだろう。フォワードカフェはまだ馬が緩くて急坂やタフな馬場では厳しいか。トモが非力なティルナノーグにも同様のことがいえる。タンタアレグリアはストライドが大きすぎて中山で追い込める感じがしない。
今年いきなりG2に格上げとなったホープフルSは、シャイニングレイが好位から手応えどおりに抜け出す横綱相撲で、来春のクラシック候補に名乗りを上げましたが、まずはNETKEIBA「重賞の見どころ」の血統解説を再掲
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シャイニングレイ
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012104638/
オーキッドレイやカアナパリビーチの全弟で、ブラックシェルの甥。母シェルズレイはローズSとチューリップ賞で2着、母母オイスターチケットはファンタジーS3着。ディープインパクト×クロフネはステファノスやポルトドートウィユなどと同じで、出走11頭中9頭が勝ち上がっている高確率な組み合わせ。
デビュー戦はフワッと出していいて番手に控え、直線先頭から軽く気合いをつけただけで3馬身半のぶっちぎり。ディープ産駒ながら512キロの大型馬で、しかし決して力馬タイプでなくしなやかな体質でストライドも伸びるので、ステファノスやポルトドートウィユ同様、本質的には東京や外回りに向いたストレッチランナーではないかと思われる。素質はここでも上位のものがあるので、内回りの多頭数でスムーズな競馬ができるかどうかがカギ。
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新馬戦のパドックは現場でjunnyさんといっしょに観てて、「シェルズレイの仔はマツクニ厩舎じゃなくてもトモがすごいなあ…」と感心してたんですが、GCのゲストの岡田総帥も「ディープの仔にしては馬格があって、お尻も大きくて、しかも柔らかくて全身運動ができる」と仰ってました
再三指摘しているように昨年も今年も冬の中山芝ではディープ産駒はかなり不振で、今開催も6日目にしてこのシャイニングレイがようやく初勝利、その理由の一つとして考えられるのが馬格のなさで、先月号の「UMAJIN」のコラムで書きましたが、ディープ牡駒の出走時平均体重は469キロ、これはたとえばハーツクライ牡駒やダイワメジャー牡駒との比較では10キロ以上少ないのです
そして昨年9月以降の中山芝の勝ち馬における大型馬占有率(480キロ以上の馬が勝った割合)は47%で、他の主要コースは阪神芝41%、京都芝39%、東京芝33%ですから、明らかに大型馬のパワーがモノを言うコース
だから510キロのシャイニングレイがホープフルを勝ち、470キロの牝馬ジェンティルドンナが有馬を勝っても驚きはないのですが、この馬格で、好位抜け出しの正攻法で、今の中山芝2000mを完勝というのは、ディープ産駒の素質馬が皐月賞を狙うにあたっては(特にシャイニングレイの場合はちょっと母方のマイラーっぽさも表現されたタイプに見えるだけに)、かなり大きな意味を持つといえるでしょう
管理する高野師はショウナンパンドラの秋華賞勝ちで名を上げ、現2歳世代にはシャイニングレイとポルトドートウィユを擁する新進気鋭の調教師
この3頭、いずれも「父ディープインパクト×母父フレンチデピュティ系」の組み合わせなのは偶然なのかなんなのか、いずれにしてもトモが非力で急坂が苦手なパンドラについての采配(フラワーC敗戦後は京都新潟東京の適鞍に狙いを定めたローテ)は実に的確だったし、今後のシャイニングレイとポルトドートウィユのローテにも注目したいです
マイネルシュバリエはちょっとスタートで安目を売ったので大知が気合いを付けると馬が行きたがってしまいましたが、レース上がりが11.6-11.8、勝ち馬にこんな脚を使われては、ジリ脚のパワー型だけに折り合って先行でも厳しかったかも
コメートはシャイニーガールと同じブラックタイド×アフリート、こちらはLyphardのクロスなのでより粘着先行脚質に出ていて、中距離で先行したときはオール好走、今日は馬群の中でも我慢して走りつづけられたのが収穫で、望田が勝手に疑っていたアフリート魂疑惑を晴らしました(・∀・)
ブラックバゴはバゴ×ステイゴールドでHaloのクロスですから機動力と粘着力で勝負したい血統で、東京1800m→中山2000mでパフォーマンスが上がるだろうことは容易に予測できましたが、直線前がスムーズに開けば2着はあったかと
ソールインパクトは母がアジュディケーティングのような北米パワー型で、ディープ産駒にしてはパワー体質で斬れ味は並なので、これもむしろ東京より中山向きでしょう
ダノンメジャーは斬れも機動力も両方追い求めた配合で外回りで斬れるし内回りで捲れるし弱点は少ないのですが、それは相手強化とともに器用貧乏でどっちつかずという弱点にもなってくるのではないか…ということは以前から指摘してきました
ティルナノーグとレトロロックは体質は柔らかいのですがまだまだ緩さや非力さが感じられるディープで、ここに出ていた4頭のディープ産駒の肉付きや体質や走り、特に地面を掴んで蹴るときの後駆の頑強さなんかを比較してみると、今の中山で買えるディープ、買えないディープもある程度はジャッジ可能じゃないかと思います
>中山より東京や京都の外回り、メイダンのようなコースが合っています。ドバイシーマクラシックに出走するなら、是非乗りたいです
とコメントしているのを読んで、騎手によって馬の印象は全然違うのだなと、改めて思いました
だけど、府中や淀の外回りが合うとは思えない
来年はビュイックを呼べないので、ドバイや海外で乗せるという選択肢も
上記は有馬記念のトゥザワールドのことです
嘉藤Jもミルファームの馬を中心に結果を出してきて、柴田大みたいになってこないかと注目しています。
角居師は”マツクニ流”+藤沢和、友道師は”マツクニ流”というよりはその前の師の浅見国系(だから同じ浅見門下の池江師と馬の造りが似ている感じ)。
同じディープ産駒といっても母系により様々なタイプが出るように、調教師も同じ門下から進化・多様していって、競馬の幅が広がっていくのですね。
となるとシャイニングレイもその条件を満たしてますが果たして……
以前サムソン黄金配合で質問させていただいたものですが、ホープフルSと比較して同日、同舞台のストレンジクォークのレースはどう思われますか?
一口で持っていまして。
もし良ければ感想を教えて頂けませんか?
お忙しいところよろしくお願いいたします。