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血統クリニック~日本ダービー

2012-05-28 21:34:19 | 血統予想

昨夜はイマイチ寝つけなかったので、新横浜のIKEAで枕買ってきました
で、ランチはラー博で「支那そばや」の塩ラーメン
二日酔いの体に優しく浸みわたります…

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競馬総合チャンネル「血統クリニック」ではメインレースの出走予定馬の血統解説をしています(毎週木曜更新)。ダービーはこんな感じです

◆皐月に続いて◎
 ワールドエースの母は独オークス3着で、母系はHyperionとドイツ血脈で固められており、ディープ産駒としてもスタミナや底力は最高レベルの配合だ。安定感抜群のフォームで走り続けることができるのが最大の長所で、距離延長も長い直線も歓迎。スローの上がりの競馬よりは平均ペースの持続戦のほうが信頼度は増すが、皐月賞に続いて◎としたい。

◆本質は東京向き
 ゴールドシップはオルフェーヴルと同じステイゴールド×メジロマックイーンだが、こちらはPrincely Gift5×5も持つのでよりストライドは大きくそのぶん動きは緩慢だ。スピードに乗るのに時間がかかる弱点を道悪の巧さとコーナリングでカバーした皐月賞は名騎乗だった。東京2400mなら長くいい脚を使える長所を活かしたロングスパートだろう。競馬はむしろやりやすい。

◆ナカヤマフェスタ的配合
 フェノーメノはJC2着インディジェナスの甥で、母はデインヒル産駒でRibotのクロスだからナカヤマフェスタと似た配合パターンでもある。青葉賞の勝ちっぷりは文句なしだが、ナカヤマの配合をずっと褒めてきてダービーでも◎にした筆者としては、クロスする血や経由する血など母の配合が少し落ちるぶん、ナカヤマと同列にまでは扱えない…という思いもある。

 スピルバーグはトーセンラーの全弟だが、兄よりサドラーの重厚さが出ていて距離適性は長め。いずれにしても「サンデー×Lyphard×ハイインロー」の配合形だから、前受け脚質に完成したときこそが真価発揮の血統だ。

 ディープブリランテの母はクロエ賞(仏G3・芝1800m)勝ち馬。ザッツザプレンティやバブルガムフェローでおなじみの牝系で、これも「サンデー×Lyphard×ハイインロー」だから先行馬としては満点に近い配合だが、ザッツのように掻き込んで走るので東京の高速馬場の斬れ味勝負では分が悪い。雨なら大きく浮上。

 ヒストリカルとトーセンホマレボシは父がディープで母が全姉妹という同血の間柄だがタイプはかなり異なる。母系のスピードが出てカンパニーのような俊敏さで走る前者よりも、「サンデー×ミスプロ」的ナスキロ的柔さで走る後者を東京2400mでは上位視したい。

 エタンダールは母系のスタミナだけならトップクラスで、青葉賞は少し上がりのかかる決着になったのがよかった。母父Montjeuは泥んこ馬場の凱旋門賞でエルコンドルパサーをねじ伏せた名馬で、道悪なら押さえに一考。

 グランデッツァはマルセリーナの3/4弟で母はアスタルテ賞(仏G1・芝1600m)勝ち馬。タキオンは配合に素直な種牡馬だからベストは1800mだろう。

 クラレントはリディルの3/4弟で、母はエリモシックの全妹で京都牝馬S3着。きれいな相似配合で父母の能力の高さを受け継いだが、母のマイラーっぽさも半分出ていてベストは1800mあたりか。

 シンボリクリスエス産駒は母のスピードで走るマイラーも多い。アルフレードは母母がサクラバクシンオーの全妹で、全体にグランプリボスを逆さまにしたような配合形だ。1800mぐらいなら守備範囲だが、2400mはさすがに長いだろう。


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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ウィリアムス騎乗なら (寺町オメガの住人)
2012-05-29 08:52:54
福永Jは追いきり後に出演した関西ローカルの競馬番組の中で、ダービーのシュミレーションを饒舌にしていました。

その中で『残り400(の標識)から追い出せば十分間に合う。ゴールドシップに(追い比べで負けることはない)』とコメント。しかし結局はゴールドシップと同じか、やや劣る脚しか使えませんでした。エースの『末脚』に過剰なまでの過信があったのでしょう。
もし、デビュー戦から積極策をとるウィリアムス騎手が騎乗していたら、無敗の二冠馬になっていたかもしれませんね。


………G1等で不振を極める藤沢師。最近は一口クラブでも藤沢厩舎入厩馬は売れ行きが悪いとか

そんな藤沢師が、日刊スポーツの競馬面で、本音を吐露しています。
今日から二日間、大きく紙面を割いてインタビュー記事が掲載されるようです。
本日分を読みましたが、大変興味深いものになってます。興味あるかたは是非!
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Unknown (コバ)
2012-05-29 16:28:09
気になったので日刊スポーツ読みました。

ゴルトブリッツの件から、ペルーサもダート使って欲しいって思いました。
天皇賞(秋)の追い込みも瞬発力で追い込んできてる感じがしないし‥
去年の秋頃からムキムキになって絞れないのはダート馬として本格化してきた?
とか、3歳馬のクローチェ(サンデー×Canday Stripes)が芝、ダート走ってるし、ペルーサもダート試す価値はあるんじゃないかな~って思いました。

どこかに勝てるG1があると思ってます。

今週ならそれはそれで嬉しいんですけど(笑)

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Unknown (メタボ博士)
2012-05-29 20:40:49
ディープインパクトのダービーをもう一度観ましたが、やはり武豊騎手は3コーナーの下りで加速し始めていて、4コーナーでは射程圏に来ていたのに対し、福永騎手はツーテンポ位仕掛けが遅れてしまっていたなと、もしコスモオオゾラの位置にワールドエースがいれば届いた可能性あったかも。ディープインパクトは、コーナーで抜きながら加速していく馬だという認識をもたないと今後もディープ産駒は乗り方一つで着順が変わってきそうですね。岩田騎手はディープブリランテ・ワールドエースどちらでも勝たせていたかも。ウィリアムズ騎手でなくても、個人的にはきさらぎ賞で乗った小牧騎手でワールドエースのダービーを見てみたかったかな。
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メタボ博士の意見に (brokken)
2012-05-30 03:57:36
激しく同意
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Unknown (Unknown)
2012-05-30 07:51:40
ニッカン、読みたかったんですが完全に逃してしまいました…
ペルーサは母系の南米血脈のいかつさが古馬になってONになってきた感じはあって、若い頃ほど弾けるような脚は使えなくなっていて、だからこそ前受けにシフトすべきだと私は思ってるんですが

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Unknown (MJ)
2012-05-30 07:55:06
あとディープインパクトとディープブリランテとワールドエースはそれぞれ血統の個性が加速力や持続力にそれぞれちゃんと反映されている、とは思いますよ~
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Unknown (eddie)
2012-05-30 22:28:44
マンデュロの初年度産、ボンファイアのダンテSなんてハイペリオンを絞り出すような粘りを見せてましたけど、一度でいいからそういうワールドエースが見てみたいです。

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Unknown (MJ)
2012-05-31 07:39:44
皐月賞の頃と比較しても体質が少し硬くなったようにも見え、これからもますますHyperion的になって、もっとジリ脚で持続型にシフトしていくんじゃないかなあ…と思いましたね~
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