日曜はウインズで打った後、東区の「味乃 じゃんぼ」で、札幌の競馬好き3名と、馬産地でマネジメントをやっておられる方にも浦河からお越しいただき、そして血統センターのお仕事で来札中の平出さんも呼んで、ひと手間もふた手間もかかった和風創作料理をいただいてきました(・∀・)
辛子明太子のカレイ巻きとサザエのエスカルゴ風が特に美味かったかな、二次会は「オジオコ」でリキさんたちとわいわい競馬談義(・∀・)
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◆ピッチ>ストライド
開幕週の東京芝はなかなか高速で、ペースがよほど流れないと1600mでも2000mでも上がり11.0-11.4みたいなレースになるので、いつも言うようにこれぐらいの上がりになるとストライドで加速していてはなかなか間に合わない
サクラアンプルールとかプロフェットとかタイムトリップとか、コスモヨハネとかオートクレールとかスモークフリーとか、「一番大きく動ける馬」ではなく「一番速く動ける馬」、ピッチで俊敏に加速するので本来は中山>東京という適性や実績の馬たちがよく好走していました
東京11R 根岸S
◎14.キングズガード
○13.エイシンバッケン
▲3.カフジテイク
☆1.ブルミラコロ
☆2.ラストダンサー
△4.ニシケンモノノフ
△5.ベストウォーリア
△9.コーリンベリー
△11.タールタン
△15.ベストマッチョ
△16.ノボバカラ
キングズガードは母キングズベリーがノーザンダンサー4×4とスクワンダー4×4を持ち、そこにアウトブリードのシニスターミニスターが配された。配合はずっとほめてきたし1400mでは4戦つづけて◎を打ってきたがここも◎でいきたい。今度はカフジテイクとは同斤56キロになるし、乾いた馬場になるのもプラスだ。手広く流す。
京都11R シルクロードS
◎7.ダンスディレクター
○12.ブランボヌール
▲10.ネロ
☆1.ラインスピリット
△5.ソルヴェイグ
△9.セカンドテーブル
京都内1200mは向正面が短いので前半のペースが速くなりにくく、過去10年さかのぼっても重賞で前半3Fが33秒前半になったのは一度しかないほどだ。だからビッグアーサーのようなピュアスプリンターがパワーでゴリゴリ押し切る前傾ラップにはなりにくく、勝ち時計が1分7秒後半~8秒台になることも多いので、ダンスディレクターやサトノルパンのようなしなやかな“1400馬”が、35秒で息を入れて追走して32秒台で鋭く斬れたら届いてしまうのがシルクロードSや京阪杯なのだ。ダンスディレクターは京都芝内1200m[2-1-0-0]だが、自身の前後半ラップは34.6-33.3、35.0-32.9、34.8-33.3。ピュアスプリンターではないからこそ、1200mだとこういうラップに強い馬なのだ。トップハンデとはいえ昨年から0.5キロ増、外差しもきくBコース、そしてローレルベローチェが回避して前半のペースが落ち着く可能性が高まり、連覇の可能性も高まったといえよう。
今週も重賞回顧はかんたんに…シルクロードは「京都内1200は1400馬が35.0-32.8で差し届くコースなのだ説」をユタカが見事な捌きで体現してくれましたが、4角を斜めに横切りながら差すあの必殺技がまさに炸裂しようというそのとき、外の幸四郎が内をチラッと見て進路を開けてましたな(^ ^;)
◆プリサイスエンド黄金配合
カフジテイクの配合について一言ふれておくと、「母系にNijinskyを入れて自身はMr.Prospectorのクロス」という昔ながらのプリサイスエンド黄金配合で、カフジテイク=テイクエイム全兄弟、グロリアスノア、ロラパルーザ=ラローザブル全兄弟、スプラッシュエンド、タケショウカヅチなどがこのパターン
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2012106056/
日曜の飲みにフォーティナイナー系マニアの方がいて、「フォーティナイナーとエンドスウィープはかなり別もので、エンドスウィープよりもサウスヴィグラスのほうがフォーティナイナーに近いよね」ってな話をしてました
Mr.ProspectorにTom Rolfeの凄いパワーが入って突進力を増したのがフォーティナイナー、ナスフリートのクロスで柔らかくなってミスプロに先祖帰りしたのがエンドスウィープ
プリサイスエンドはエンドスウィープにナスキロ血脈を重ねてさらに“柔”の方向にいった配合で、だから中山ダ1200をパワーで突進するのではなく東京ダ1400をストライドで走る種牡馬になった
Nijinskyを入れてMr.Prospectorをクロスするというのは、胴や脚を長くして体質を柔くして、そういう特性を更に活かして大箱向き砂マイラーをつくろうという方向で、だからプリサイスエンドのダート上級は、カフジテイクもグロリアスノアもロラパルーザも東京でベストパフォを叩き出す
当ブログの読者の方にご指摘いただいたんですが、プリサイスエンドはフォーティナイナーの3代母Courtesy(Nasrullah×Hyperion)にナスペリオン血脈を合わせる配合もよく成功していて、カフジテイクとトキノゲンジはテスコボーイ、グロリアスノアとロラパルーザとスプラッシュサンドはSpecial、メイショウウタゲはフジキセキ、タケショウカヅチはCourtesyの娘Continueのクロス、これもストライドで走ろうという方向の配合ですよね
というわけで、なんで忙しいのに種牡馬プリサイスエンドを掘り下げたかというと、種牡馬辞典の私の担当で今まさに原稿を書いているからです(^ ^;)
あとカフジテイクの母テイクザケイクがなぜ砂の名繁殖なのか、ということは下記エントリで書いてます
砂の隠れ名繁殖が持つ2×2のニアリークロス
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/bcf4b83dae0378b43a4dc3d54331901b
さて、今日中にツァーリーナの相手を決めます
モニターに直に書き込めたりできたらなぁ~
プリサイスエンド産駒で、ダートの追い込み一辺倒なのが多いのとも少しつながりますかね。
Raise a Native→Mr.Prospector→フォーティナイナー→エンドスウィープ→サウスヴィグラスと、代々硬軟で揺り戻しているとも言えるかも