日曜の重賞回顧~馬群の中で試し斬り

2015-02-15 16:56:34 | 血統予想

競馬が終わってすぐに重賞回顧を書いてアップしてナスキロ会に出かけたら、botの中の人から「ブログのエントリのタイトルがおかしいですよ~」とメールがきたので、「ああホンマや直しとくわ」と携帯でログインして直したんですが、そのときになぜか本文がほとんど消え去ってしまい(^ ^;)、おそらく本文が携帯でアップできるバイト数を超えてしまっているからかな?とりあえずさっき帰ったんで再掲しますm(_ _)m らいおん君がブログ記事のキャッシュを送ってくれたんで助かりました(・∀・)

東京11R 共同通信杯
◎8.ドゥラメンテ
○3.アヴニールマルシェ
△1.リアルスティール
×10.アンビシャス
ドゥラメンテはキンカメ×サンデーとしては、そしてエアグルーヴの孫としては、今日本で実現しうるベストの配合の一つだと思っている。その理由を全部書くと長くなるのでやめておくが(結局長くなりました…)、競走馬としては「ハイペリオンとナスルーラ」の組み合わせ特有の斬れ味をエアグルーヴやトニービンやヌレイエフから受け継いでいて、そこらのサンデー系では出せない類の骨太な斬れ方をする馬で、その点は叔父で3/4同血のルーラーシップと重なるものがある。しかも母父にサンデーが入ることで「3/4ノーザンダンサークロス、1/4サンデー(非ノーザンダンサー)」という今の芝中距離界で最も成功しやすい配合形になること、そして母父にスピードが入ったことで多少なりとも機動力や反応の良さが増したこと、ここはルーラーシップ以上に評価できるポイントで、叔父の無念を東京2400mで晴らすことができる器ではないかと書いてきた。昨今の高速馬場では瞬発力や俊敏さや立ち回りの巧さがモノを言うことが多いから、トニービンとヌレイエフのナタの斬れで走るような無骨なストレッチランナー、たとえばフラガラッハやミッキードリームのようなタイプが天下を獲るのはなかなか難しいが、でもそこにスピードを補ってやればヌーヴォレコルト(ハーツクライ×ヌレイエフ系)のような骨太な中距離馬をつくることもできる。エアグルーヴもルーラーシップもジャングルポケット(トニービン×ヌレイエフ)も、サンデーの血を引く名馬たち相手に感動の名勝負を繰り広げてきたのだから、ドゥラメンテと石橋脩にできないことはないだろう。相手はディープ3頭とみたが、リアルスティールは母系のキングマンボ的なパワーが強く表現された体質走りで全兄ラングレーとはかなりタイプが違うし、それだけに東京でビュンと斬れるディープなのかどうか、案外東京だとスロー希望かもしれない。

京都11R 京都記念
◎8.ハープスター
○4.キズナ
少頭数で逃げ馬不在となると前残りが怖いが、11頭立てのスローならば4角では馬群はひと固まりで、けっきょく上がり2Fを22秒前半で走る競馬。内しか伸びない馬場でもないから、後ろからでも人気2頭が間に合うとみたい。上がり4Fの持続力ならキズナのストライド、2Fの加速力ならハープのピッチが優勢だろう

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ドゥラメンテは今日はポンと出て好位、外から来られたときに行きたがったけれど何とかなだめて、直線はいつもの豪快なストライドでグイグイ伸びつづけたんですが、イン好位で脚をタメていたリアルスティールがひと脚使って抜かせない抜かせない

セントポーリアのレースラップが58.8-48.1で上がり2F11.2-11.8、共同通信が60.0-47.1で上がり11.0-11.7、前走よりも“ディープの土俵”で競馬したぶん最後は鋭さ負けしてしまいましたが、まあまあ同じぐらいは走っているというべきでしょう

石橋脩の騎乗も大きなミスはなかったし、ストライドロスさえなければ東京ではそんなに乗り難しい馬でもないというぐらいの手応えは掴んだはずで、できればコンビ続行でダービーをめざしてほしいです

リアルスティールは全兄ラングレーとはタイプが違って、母方のKingmambo的な頑強さもONになっているので緩いところがないと書いてきましたが、それだけにスローの上がりの競馬で俊敏に反応できるのがこの馬のいいところ

アンビシャスは千両賞で◎にしたときに「全兄インターンシップとはタイプが違って体質もナスキロ柔さがあるし、外回りでジワジワ斬れる中距離馬だ」と書きましたが、これはもっと距離延びて楽しみやと思いますよ

こうしてみるとディープ産駒の全きょうだいでも、“ONになっているもの”が違うことはままあるので実馬とのすり合わせはやっぱり大事

アヴニールマルシェはこの上がりでは位置取り的に厳しかったというべきでしょうが、直線で各馬が加速していくときに少し置かれ気味で、これはSir Gaylordクロスのディープ産駒にありがちな“緩さ”がもたらすものといえ、そこだけがこの馬の課題だということは何度も書いてきました

京都記念は藤岡祐介らしい中だるみ逃げで、上がり11.4-11.0-11.6の行った行ったに

キズナは上がり4Fの持続的末脚が卓越している馬ですから、こういうレースになると届かず3着はまあ想定内としても、(ジェンティルが引退した今)現役最強最速のピッチを誇るハープスターにとっては、このヨーイドンの流れはもってこいだったはず

川田は今日はあえて出していって、直線も外に出さずに馬群を割る形、しかし追ってもビュンと反応するところが全くなく、前にいるラブリーデイとスズカデヴィアスや外にいるレッドデイヴィスを抜くのを嫌がっているような感じで、けっきょくゴールまで同じ脚で流れ込んだだけでした

「サラブレ」でのMahmoudさんと対談したときに、「札幌記念でゴールドシップに捲ってこられたときに、驚いたように逆手前になって走っている」と仰ってて、終わってみればそれも一つの伏線だったと言えるんじゃないかと

「いつもと違う競馬だったからか、ずっと内にササっていた」とはレース後の川田のコメントで、阪神JFも馬群を割る形になってギリギリ差し切れませんでしたが、この馬は馬群の中では100%の力で走れないんじゃないかという疑惑が改めて高まった敗戦で、それは慣れや経験によって解決するものなのかどうなのか

まあ一つ川田を擁護するならば、こういう競馬を試してみる絶好の機会だったことはたしかでしょう

ではナスキロ会の待ち合わせに遅れそうなので、こんなもんで…


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11 コメント

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Unknown (AZUMA)
2015-02-15 17:43:35
本当に長すぎて切れてしまってますがw
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Unknown (MJ)
2015-02-15 17:52:47
すいません携帯でタイトルなおしたら、記事が消えた(^ ^;)帰ったらなおします
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Unknown (bakkeno)
2015-02-15 18:11:23
あらためて血統の面白さを再確認した先週と今週でした。
しかし先週のアッシュ、今日のアヴニールでPOGの夢が遠ざかりました。来週の登録見たらスルターナがヒヤシンスに・・・ファルコンに行って欲しかったなぁ。
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Unknown (MJ)
2015-02-15 23:20:06
追記すると、さっきのナスキロ会でも言ってたんですが、ちょっとした失敗やちょっとしたミスを経験して、それでも賞金加算はできたという意味では、今日のドゥラメンテはなかなかのいい負け方やったとも思うので、だからダービー狙いのローテでいくのならばなおのこと、引き続き石橋脩でいってほしいなあ…と思うわけです
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ドゥラメンテ (寺町オメガの住人)
2015-02-16 03:26:27
今日のロケットスタートから行きたがった走り。一過性のものであればいいんですけどね。

全姉の悪夢が……
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京都生観戦 (DeepCompact)
2015-02-16 06:36:06
京都生観戦、行って来ました。ハープは太め感はなかったですが…やっぱりマイラー?私が馬主ならドバイは行かない。まだG1は1勝。
8レースのピッツネイルを5口も持ってるのですが、なかなか厳しいっす!
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Unknown (MJ)
2015-02-16 08:30:57
ピッツネイルはこれから強くなるクロペリオンですから、今年の成長がカギでしょうね~(・∀・)
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京都記念 (バインバイン)
2015-02-16 19:22:26
2強対決で沸いたこのレースで、関西圏にも拘らず昨年のリーディングジョッキーがテン乗りで勝ちきった…、これはお見事ではないかと。
ゴール場際の所作も余裕があったように思えましたが、
MJさんには戸崎の騎乗はどう映られましたか?
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Unknown (通りすがり)
2015-02-16 19:38:47
ハープは新馬の時に4コーナー廻って外から内に押し込められたのがトラウマになって、馬込みで怯むようで気がしますね。
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Unknown (通りすがりA)
2015-02-17 11:13:01
下がボコボコ掘れてるとこで走っててスイッチ入らなかっただけって気もしなくはないかなハープスター
そういうの初めてだし
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