■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2024)』で栗山求が推奨したルージュボヤージュ(牝2歳)が土曜福島5Rの新馬戦(芝1800m)を勝ち上がりました。
★東京サラブレッドクラブ
父コントレイル
母クイーンズアドヴァイス(母の父Orpen)
牝 募集価格:5000万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2023103386/
母の父Orpenは南米アルゼンチンのチャンピオンサイアー。ブルードメアサイアーとしても優秀で、とくにディープインパクト系との相性は抜群。サトノダイヤモンド(有馬記念、菊花賞)、ボルザコフスキー(阪急杯-5着)、レッドランメルト(七夕賞-5着)、レッドロワ(3勝クラス)など、少ないサンプルからコンスタントに活躍馬を出しています。父コントレイルはディープインパクト産駒なのでこのパターン。母クイーンズアドヴァイスはオクレンシア賞(愛G3・芝1000m)の勝ち馬で、すでに前出のレッドランメルトやオクタヴィアヌス(現3勝クラス)を産んでおり、繁殖牝馬としての能力を証明しています。芝中距離で弾けるタイプでしょう。(栗山)
■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2023)』で栗山求が推奨したレッドヴァリアート(牡3歳)が土曜函館6Rの未勝利戦(芝2600m)を勝ち上がりました。
★東京サラブレッドクラブ
父ルーラーシップ
母ガールズバンド(ディープインパクト)
牡 募集価格:2800万円
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2022105290/
「ルーラーシップ×ディープインパクト」の組み合わせはニックス。キセキ(菊花賞)、ドルチェモア(朝日杯フューチュリティS)と2頭のG1馬が出ているほか、ワンダフルタウン(青葉賞、京都2歳S)、エヒト(七夕賞)などコンスタントに活躍馬が出ています。ルーラーシップ産駒の最も成功している配合パターンです。この配合は2歳戦に強く、適性が芝向きに傾き、2000m以上の成績がとくに優秀、という特長があります。おそらく本馬もそうしたタイプになるでしょう。2代母エレクトラレーンは独1000ギニー馬で、DubawiやSadler's Wellsをはじめヨーロッパ血統が詰め込まれています。コーナー4つの芝中距離戦が得意なタイプで、成長力があります。(栗山)
■土曜福島7R1勝クラス リアンベーレ(一口・栗山)
■日曜函館7R1勝クラス ロートホルン(一口・望田)
■日曜福島8R1勝クラス フェデルミエール(一口・栗山)
■日曜小倉10R西部スポニチ賞 アロマデローサ(一口&POG・望田)
■日曜函館11R巴賞 ケイアイセナ(ディープ・栗山)
■日曜小倉12R1勝クラス ドナウパール(POG・栗山)
セレクトセールについてちょっとだけ、キタサンブラックはわりと欧州本格派の繁殖との配合で大物を出しますが、イクイノックスは北米スピード型繁殖との配合のほうがいい感じの産駒が多い印象で、つまりドウデュースとかコントレイル的な配合が成功しやすいのではないかと読みます
一番気に入ってるのは9番のシスキン×レネットグルーヴで、シスキンはレネットグルーヴやエレヴァテッツァみたいな中距離名血との配合でホンマにいい馬出すんですよね、そこがマイラー種牡馬として実に真っ当やなあ~と改めて
種牡馬コントレイルについては「Danzig系マイラーの血を引く欧州寄り繁殖との配合が成功しそうで、一口やPOGでは牝狙いが吉だろう」という予測を立てましたが、ここまで10頭の産駒がデビューして[1-1-3-6]、うち牝馬は[1-1-1-1]
母系にDanzigの血を引く馬は4頭出走していて、母父Orpenの牝ルージュボヤージュが新馬勝ち、母父War Frontの牝バースデイフライトが新馬3着、あと母父Uncle Moの牡シャルトルと母父Temple Cityの牡ムスクレストはともに着外で、つまり「母系にDanzigを引くコントレイル牝駒」は2頭とも好走しています
北米血脈が強い中距離型のコントレイルには欧州血脈が強いマイラー型繁殖が合うだろうというのがまずオーソドックスな考えで、キズナだってDanzigの血を入れることでジャスティンミラノやナチュラルライズが出てます
ルージュボヤージュはパドックを見た後に「これまで出走したコントレイル産駒のなかでは一番いい」とコメントしておきましたが、歩きを見ただけで見るからに俊敏そうやし、あとDanzigっぽい後駆を引いてるのも加点材料でしたね
母クイーンズアドヴァイスは芝1000の亜G3勝ち馬で、ディープインパクトやドゥラメンテとの配合でも俊敏1800型を出すようなスピードの勝った繁殖ですが、それぐらいのほうがいいんじゃないかと思いますね