栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

6/27,28の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2015-06-28 20:37:26 | POG

■『ディープインパクト好配合馬リスト(2015)』で栗山求と望田潤がダブル推奨したポルトフォイユ(牡2歳)が日曜阪神5R新馬戦(芝1800m)を勝ちました。

◎ポルトフォイユ(牡・母ポルトフィーノ)
きさらぎ賞2着馬ポルトドートウィユの全弟。同馬に続いて2年連続の指名となる。サンデーサラブレッドクラブで1億2000万円という価格は兄とまったく同じ。2代母エアグルーヴは年度代表馬に輝いた女傑で、近親にはアドマイヤグルーヴ、ドゥラメンテ、ルーラーシップなど多くの活躍馬が出ており、4分の3同血にグルヴェイグがいる。「父ディープインパクト、2代母の父トニービン」というパターンはハープスターやキロハナと同じで、デビューした11頭中10頭が勝ち上がり、連対率は43.4%に達する。「ディープ×トニービン」は馬がゆるく完成も遅くなるが、トニービンを1代下げて間に硬い血を挟むと、うまくバランスが取れて晩成傾向も改善される。母の「クロフネ×トニービン」は、クロフネの素軽さをトニービンの底力で補うという相互補完的な関係で、カレンチャン、クロフネサプライズなどの大物が出ている。クラシックの王道を歩む資格は十分。(栗山)

○ポルトフォイユ(牡、母ポルトフィーノ)
ディープインパクト×クロフネは出走11頭中9頭が勝ち上がるという抜群の高率で、そこにはシャイニングレイとステファノスと本馬の全兄ポルトドートウィユが含まれる。クロフネのパワー体質を受け継ぐのでディープ産駒にしては肉付きがよくマイラー寄りに出やすい配合というべきだが、エアグルーヴの孫でもありオープン級の期待は当然。
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2013106081/

■火曜金沢10R金沢犀川賞 ピッツネイル(一口・望田)
■日曜東京9R稲城特別 マイネルリード(一口・栗山)
■日曜阪神11R宝塚記念2着 デニムアンドルビー(ディープ・栗山)

土日の競馬が終わったというのに一滴も飲まず、のり弁&ポテサラの寂しい晩飯を済ませ、UMAJINの原稿とセレクトセールの配合診断に取りかかっているのです…がんばれ俺

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第56回宝塚記念回顧~機動力の兎、Roberto使いに導かれ

2015-06-28 17:38:32 | 血統予想

阪神11R 宝塚記念
◎11.ヌーヴォレコルト
○15.ゴールドシップ
ヌーヴォレコルトは父がハーツクライで母父スピニングワールドがヌレイエフ系のマイラーだから、トモがパンとするにつれて先行脚質に完成してきたのは順当だし、ハイペリオン的な体質で斬れ味より粘り強さに長けた脚質に完成したのも順当で、これまで斬れ負け鋭さ負けはあってもバテたことは一度もない。だからマイルのHペースで追走に苦しんだヴィクトリアマイルと、スタートで安目を売った秋華賞はやや不本意なレースで、これまで先行したときは[3-1-0-0]でエリザベス女王杯でラキシスに惜敗しただけ。阪神内回りならばラキシスよりこちらをとりたい気持ちはあるし、ゴールドシップの寄り身を前で受けるのは楽ではないが、それでも横綱相撲をとってナンボの血統だから、正攻法で堂々と立ち向かってもらいたい。ちなみにゴールドシップが持続力で勝つようなレースでは、カレンミロティックにアドマイヤラクティとバテないハーツクライ産駒が2着によくきている。

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先入れのゴールドシップは大人しく待っていたように見えたんですが、スタート直前になって暴れて立ち上がり、いったん態勢が整ったところを見計らってゲートを開けたんでしょうが、そのタイミングでまた立ち上がってしまい万事休す…

もともと逃げ先行が少ないメンバーでスローになることは十分考えられたんですが、しかし昨年のようにゴルシが長いホームストレッチを利して2角までに好位に押し上げてしまえば、前半は緩んでもジワジワとペースアップしていくロンスパ戦になるだろうと、今のタフな馬場でロンスパならば、牝馬の斬れよりもHyperion的な持続力粘着力が上位だろうという予想でいってみたんですが…

道中13秒台2回で1000m通過62.5の超スロー、上がり4F11.7-11.0-11.6-12.4というのはこの馬場では究極に近い速さで、終わってみればHyperion的持続力より牝馬の斬れがモノを言う質のレースになったかと(^ ^;)

この3~4角の11.0-11.6のところで3~4頭ぶん外を回らされたトーホウジャッカルとヌーヴォレコルトとディアデラマドレとラキシスは最後辛くなり、一方デニムアンドルビーは4角までインベタで直線で外に出したのが巧かったし、最内枠のショウナンパンドラは池添らしいイン差し決め打ちがハマり(京都だったらもっと斬れたかも)、それだけにずっと外々を回って、長く脚を使いつづけて4着に踏ん張ったトーホウジャッカルの底力は光りました

ヌーヴォレコルトは今日も決してバテてはおらず、直線も前と同じぐらいの脚では上がっているのですが、古馬になってますますHyperion的体質脚質に完成してきた今、そのHyperion的二枚腰を活かすには、一流どころと互すには中山記念みたいに4角で並んでしまうぐらいでないと苦しい

マイルを使った後だし、このメンツなら先行とみていたのですが、岩田も「もうちょっと前でもよかったかなあ…」と言っているようですが、ゴルシが大きく出遅れてしまっただけになおさら後ろのラキシスが気になったのか、前より後ろに比重を置いていたかのような位置取りと仕掛けでした

ラブリーデイは3代母の父がリアルシャダイで、Roberto的な脚捌きで手先だけで走るので、鳴尾記念や中山金杯を見てのとおり内回りの捲りはお手のもので、今日は展開もペースも全てが向いてレース巧者ぶりを存分に発揮

有力どころが不発に終わったなかで、鳴尾や金杯だけ走ったら勝ってしまった…という印象も否めませんが、しかしラブリーデイがG1を勝つとしたらこんなレースしかないだろうし、そのほぼワンチャンスをモノにしたのはお見事だし脱帽と言うしかない

これで重賞で[4.3.1.12]、連対した条件を順にあげると、東京芝1400m、小倉芝2000m、中京芝2000m、中山芝内2000m、京都芝外2200m、阪神内2000m、そして阪神芝内2200m

下記エントリで書いたように、「キンカメ産駒としては機動力と斬れの二兎を追った配合で、いつでもどこでも好走するけれどG1まで突き抜けるだけの武器がない」と望田に言われつづけたレース巧者は、大きな休みもなく勝てる鞍を確実にモノにしながらオープンで走りつづけ、いつの間にか堂々の一流馬の仲間入りを果たし、ついにG1でもチャンスを掴んでしまった

キンカメ産駒としてはNureyev的Fair Trial的機動力に特化した配合で、デビュー当時から川田とのコンビで中山内回りを捲るための英才教育を施され、皐月賞では満を持して直線先頭に立ったトゥザワールド

モーリスの安田にミュゼエイリアンの毎日杯、今春の川田はスクリーンヒーロー産駒を絶妙な先行で勝ちきらせて気を吐いていますが、昔からこういう馬、Roberto的機動力やFair Trial的機動力で走る男馬に乗せると達者な男です

鳴尾の岩田の捲りもそれは見事でしたが、このG1制覇の千載一遇のチャンスに、屈指のRoberto使いとのコンビ復活という幸運も重なった(ちなみに全兄キングジャズも川田で函館ダ1700mを捲って勝ってます)

無事是名馬、長く走りつづけていれば、いつかチャンスがやってくる

兎追いし宝塚
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/ba78c1cd1c178a9f4809c105dda0f068

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日曜のボツ予想~加速が凄いから引っかかる

2015-06-28 10:41:34 | 血統予想

城崎は▲ロカが大人気ですがここは先行勢が手薄で、パワーも要求される馬場だけに◎ファシーノの先行で
ソロルと同血で父シンボリクリスエス母母父Nureyevはランフォルセと同じでダート馬に出てもおかしくない配合、京都の高速馬場より阪神の荒れ馬場のほうが合っている馬です
○ローハイドは母が英中距離重賞勝ちのGalileo産駒で、ディープにMiswaki、Darshaanとナスキロを重ねた配合で、だから中距離をストライドで走るタイプだと書いてきたし、ここは待望の外回り、距離はもう1F少し欲しい感はありますが馬券的妙味はこれかと

奥尻は◎サンマルティン
Northern Dancerクロスの強い父×Northern Dancerを持たない南米アウトサイダーの母、この図式は半姉ディアデラマドレと同じで、前走はガツンと引っかかって伸びきれませんでしたが(それでも上がり1位)、ノリがガツンと持っていかれてしまうほどの素晴らしい加速の持ち主
祐一が折り合いを重視するあまりポジションを下げてしまってあれこれ言われるのは、だいたいリアルスティールのようなG1で好走するレベルの馬で、それは彼が御しきれないぐらいの素晴らしい加速力の持ち主である、ということの裏返しでもあるのです
平場の下級条件では実にソツない好位差しのお手本のような競馬でキッチリ勝つんですが、走る馬で目立つところであれをやるからついつい叩かれてしまう、という部分はあるんじゃないかと
共同通信のドゥラメンテしかり、チューリップのレッツゴードンキしかりで、走る馬ってのはエンジンが凄いんですから気性が若いと引っかかりますよ
というわけでノリがガツンと持っていかれるような馬や、祐一がソッと乗りたくなるような馬は走る馬なのだ…ということで、代打の杉原にとってはチャンスでもあり試練でもありますが頑張ってもらいたい(・∀・)

他のレースはこれから、競馬中継見ながら考えますが、「No.1予想」では宝塚記念を、「馬券総合倶楽部」では宝塚記念と函館6Rを予想していますので、日曜もよろしくお願いします

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