栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「3歳勝ち馬評価」1/10~12ぶんを3頭更新&雑感

2015-01-14 14:34:10 | POG

先ほど「望田潤の3歳勝ち馬評価」1/10~12ぶんを3頭更新しました

迎春Sを勝ったトーセンアルニカはサムソンズプライドを抜いてサムソン産駒の収得賞金1位に躍り出ましたが、この稼ぎ頭2頭は「父メイショウサムソン、母父エルコンドルパサー、母母エルフィンフェザー=セシルカット」が共通する全くの同血で、母系にサンデーとSpecialが入る「メイショウサムソン黄金配合」でもあります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2010100233/

ダイナカール(ノーザンテースト)
├セシルカット(サンデーサイレンス)
│└セシルブルース(エルコンドルパサー)
│ └トーセンアルニカ(メイショウサムソン)
└エルフィンフェザー(サンデーサイレンス)
 └フェザーレイ(エルコンドルパサー)
  └サムソンズプライド(メイショウサムソン)

しかもこのダイナカールとその全妹シャダイフェザーにさかのぼる牝系はSpecial持ち種牡馬と非常に相性が良くて、最近のこの牝系の活躍馬はルーラーシップとアドマイヤセプターが父キングカメハメハ、トーセンアルニカとサムソンズプライドが父メイショウサムソン、アイムユアーズが父ファルブラヴ、ファントムライトが父オペラハウス、オマワリサンが父リンカーンと、NureyevやSadler's WellsやFairy KingといったSpecial持ち種牡馬を父とする馬が多いのです

これは前にも書いたように、ダイナカール=ダイナフェザー姉妹の血脈構成がNureyevやSadler's Wellsと似る(Northern Dancer+Hyperion+Nasrullah)からで、つまりトーセンアルニカとサムソンズプライドは「サムソン×サンデー×Special」と「Sadler's Wells×ダイナカール」という二つのニックスを併せ持つわけですな

ちなみに迎春の2着スズカヴァンガードは父父Fairy King、3着サクラボールドは父オペラハウス、フェアリーはエルコンドルパサーの孫ノットフォーマルが逃げ切り、最終は母父Nureyevのハツガツオが逃げ切り、寺町オメガさんが「中山はサムソン馬場や~」と叩き込んだレッドグルックは2着でしたが、Sadler's Wells=Fairy King≒Nureyevの粘着力が映える馬場だったようで、日曜の初咲もジャンポケ産駒オメガキングティーと母父エルコンのシュンドルボンで決まってましたね~

しかしキロハナの原稿を書いてて改めてノースフライトの血統表を見ると、Hyperion4・6・6×5の継続クロスに北米アウトサイダーを1/4異系で注入しただけで、全身黒ずくめやけどそこに真っ赤なルージュが一点映えるような、シックで痺れる名配合やと思います
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1990100908/

ノースフライトに限らず昔のマイル王は、「速い」「鋭い」じゃなくて、ほんとに「強い」と形容するしかないような、横綱が首根っこつかまえてねじ伏せるような勝ち方をするんですよね~

コメント (3)
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