栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

やっぱり嵐猫よりDixieland Bandが好き

2014-01-01 16:40:54 | 配合論

新年あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

明け3歳世代もレッドリヴェールがJFを制し、相変わらずのホームランバッターぶりを発揮している種牡馬ステイゴールドですが、この世代はここまで79頭が出走し勝ち上がったのは11頭

芯でとらえたときの飛距離はディープインパクトをも凌ぐけれど、こと打率に関しては及ばない…というのは以前から指摘してきたところで、それはHalo≒Sir Ivor3×4でスピードを固定しているディープと、アウトサイダーなディクタスを引くアウトブリードのステゴとの配合パターンの違いともいえるでしょう

ステイゴールド産駒の累計の勝ち上がり率は、608頭出走204頭勝ち上がりで33.6%(NETKEIBAより)

明け4歳世代は、ドリームジャーニーやナカヤマフェスタやシルクメビウスなどが出た後の種付けだけに繁殖の質は上がり、たとえば社台系の繁殖の数でいうと、2009年産はたった6頭だったのに対し2010年産19頭と3倍増でした(データはTARGETで種付けではなく出走産駒で数えてます)

そしてこの19頭のうち11頭が勝ち馬となっており、このあたりはさすがに社台系の繁殖というべきですが、うち2勝以上をあげたのはリアンドファミュとドラゴンレジェンドだけ

この4歳世代は全体では89頭出走で36頭勝ち上がりですから勝ち馬率は40%を超えましたが、獲得賞金ベスト5はケイアイチョウサン、ウインプリメーラ、マイネルジェイド、リヤンドファミユ、シンネンですから、今のところ大物と呼べる馬は出ていません(念のため書いておくと、私はリヤンドファミユは本格化すれば大きなところを狙える素材だと、こないだの敗戦をみてもそう思ってます)

以前「種牡馬ステイゴールドは、本当に肌馬に恵まれてないのだろうか?」で「社台の良血牝馬との配合が増えても、ステイゴールドの場合は種牡馬成績が飛躍的に上がるとは思えない」と書きましたが、今のところは打率は上がったけれど長打率に関してはむしろ下がっているという見方すらできます

それはいつも書くように、ステイゴールドを柔らかくしなやかにする必要は(特に自身を超えるような大物を出すには)ことさらないからで、だからStorm CatとかCaerleonとかSeattle SlewとかA.P.Indyとか、UnbridledとかGone Westとかエンドスウィープとか、しなやかなスピードを伝えるような有力な血を持つ牝馬とは成功しにくいのです

メジロマックイーン、タイトスポット、デインヒル、Dashing Blade、カコイーシーズ、ポリッシュネイビー、モガンボ、Lyphard、そしてDixieland Band

賞金獲得上位の母父は未だにこんなメンツで、名種牡馬と呼ばれるようになった今でも、やっぱり硬肉牝馬好きは変わりません(^ ^;)

母父Dixieland Bandが伝えるHyperionらしさ、Alibhaiらしさ
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/7f6f767aa164fd86a29da11a27247053
種牡馬ステイゴールドは、本当に「肌馬に恵まれてない」のだろうか?
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/399df0f89c5e7245fba55ac53d25bfd7

コメント (13)
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