山あいの宿のサッシ戸のない部屋は夜中になってちょっと冷え、寒さで一度目を覚ましました。
でも特に暖房を入れるほどのこともなく、夜の9時過ぎから翌朝の6時過ぎまでグッスリと眠りました。
翌日も快晴の空が広がっています。
起きてすぐに車で30分足らずの「夕立神パノラマ公園」に再び出かけました
前日の午後に見た風景とはちょっと違った山々の姿にマタマタ大感激
詳しい記事は5月22日と31日にUPしましたので、今回はミツバツツジの向こうに見えた南アルプス「赤石岳」をご覧下さい。
何度も同じような写真のUPで恐縮ですが、その位ここでの眺めが気に入ってしまった私です。
今の季節はまだ木々の間から中央アルプスが望めますが、葉が茂ったらやはり展望台に上った方が断然眺めは良いようです。
この公園から更に奥に進むと、塩見岳に登るルート「三伏峠」への登山口に出ますが、現在は土砂崩れの影響でここから先は通行止めとなっていました。
前日の雲が多かった「中央アルプス」も、朝は太陽に照らされて、クッキリ、スッキリ見えていました
尖った山は「槍」?「穂高」?それとも「乗鞍」?
右に見えるのは後立山連峰でしょうか・・・
私の口からは「ヤッホー」と言う叫び声が出ていましたね
大満足して宿に戻り、朝風呂に入ってから朝食・・・
ノンビリとコーヒーまで頂き、お土産用の日本蜂蜜を買ってから、宿を後にしました。
周囲を山々に囲まれ、村の中心部を小渋川が流れる「大鹿村」は、”ウサギ追しかの山♪、小鮒釣りしかの川♪”という歌がピッタリの、誰もが抱いている日本の故郷そのものの風景が広がる村でした。
赤石岳や荒川岳の雪解け水を集める小渋川は、天竜川に合流しているそうです。
川に沿って山道が続き、直接荒川小屋に登るルートもあるようですが、川越えがいくつもあり、よほどの熟練者でないと難しそうです
一般登山者は、静岡県側から入るルートが賢明ですね。
文政3年(1820年)に建てられた豪農の屋敷がそのまま残っていますが、残念ながら月曜日は休館日で、中の見学は出来ませんでした。
同じく休館で見学できなかったのが「中央構造線博物館」
前の日に行っておけば良かったと悔やまれました
こちらは1160年に建立と、仏像の台座に墨書きされていたといわれる「福徳寺」
長野県で一番古い木造建築として、重要文化財に指定されているそうです。
こじんまりとしたお堂でした。
他にも南北朝時代、後醍醐天皇の第8皇子宗良親王を生涯に渡って守護した香坂高宗の居城跡などがありましたが、帰りを急ぐ事にしました。
宿のご主人に勧められた「鹿肉」のお土産を買い、前日に通った道を戻ります。
途中、6月中旬から下旬にかけて、あの憧れの「ヒマラヤの青いケシ」が1000本も花開く「中村農園」の看板が出ていました。
今大鹿村のホームページには、このヒマラヤの青いケシの最新の開花状況が紹介されています。
又大鹿村は民俗芸能の宝庫のような所で、中でも大鹿歌舞伎は有名です。
中央構造線博物館とこれらの情報も合わせて、興味のある方は村のホームページをご覧下さいこちらです。
分杭峠を越え、途中道の駅で一休みしてから「高遠」の町に入りました。
こちらが「コヒガンサクラ」で有名な高遠城址公園です
15年くらい前に、ご近所仲間とバスツァーで桜見物に来た覚えがありますが、あのときのピンクに染まった城址公園とは違って、うっそうと茂った緑にビックリです。
今、NHKの大河ドラマでクローズアップされている山本勘介が築城したらしい・・・
「もうちょっと綺麗に手入れをするべきだよな~」と職業柄気になる様子の主人が呟きました。
高遠は昨年、伊那市、長谷村、高遠町の合併により、現在は伊那市高遠町となったようですね。
高遠は又、徳川6代将軍家宣の時代、大奥の抗争に巻き込まれた大奥女中「絵島」の流された場所でもあります。
役者生島信五郎との恋は、舞台や映画でも御馴染みですね。
絵島が一人淋しく28年もの間、囚われの身として過ごした「絵島囲い屋敷」が、歴史博物館の中にありますが、この日は休館日
当時の見取り図を元に昭和48年に建てられたそうですが、南アルプスの仙丈岳が望める場所にありました。
旅先での月曜日は静かで良いのですが、施設がお休みという所が多いのが難点です。
お土産屋さんや飲食店も軒並み戸が閉まっていました
仕方なく、遅い昼食を中央高速道路のサービスエリアで取ることにして、八ヶ岳の眺めの良い杖突峠から茅野に出て、高速道路に入りました。
途中御坂峠越えをして、河口湖の温泉に入り、東名高速道路で帰ってきました。
こうして私たち夫婦は、結婚記念日を長野県南部の伊那地方で過ごし、綺麗な山々の姿に大感激して来ましたが、オーストラリアで見てきた風景とは180度違う、日本の自然の繊細な美しさと古い歴史にふれ、改めて日本の良さを再発見した思いです。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
駒ヶ根近くの友人を訪ねた帰りに、6月の高遠城に行ったことが2度あります。桜も見たときと全く様子が違いました。桜以外の季節も楽しめるような手入れをしてもらえると嬉しいですね。
お天気が安定しませんね。雷の被害も出ていて怖いです。
旅で癒されていらっしゃいますね。
新緑と宿とドライブ、私も行きたくなります。naoママさんは
何時も充実されていて良いです。
「中村農園」って凄いですね。「ヒマラヤのアオイケシ」お見事でしょうね。
息子の処で、赤ちゃんが生まれる予定で、なんとなく落着きません。何しろ山形県と遠いいので心配です。
小渋川の写真はとっておきの一枚になりましたね。
手前に真っ赤なゼラニューム 水しぶきの上がった川の流れ そして堰のずっと向こうに真っ白なアルプス
山間からのぞく真っ白がとっても印象的です。
贅沢な気分に浸れるのはやっぱり自然の景色をたっぷり堪能するのが一番ですね。
そして日本の美もあらためて認識できていい旅になりましたね。
桜で有名な高遠城址公園ですが「それだけ?」って感じで・・・
木々は茂るだけ茂って道をふさいでいました。
祭りの後の淋しさが公園中に漂っていましたね
アヤメや菖蒲など・・・
公園を整備して四季折々の季節も楽しめる「何か」を考えるべきですよね。
ちょっと残念でした。
南アルプスの麓に咲く「1000株のヒマラヤの青いケシ」
ツァーも出ていて、新しい名所になりつつあるのですね。
現地に行って始めて知った情報です。
今回の旅はお天気にも恵まれ、新緑とアルプスの山々と、昔懐かしい雰囲気が味わえる宿と・・・
一泊のわりには充実した旅でした。
オーストラリアでの2000kmを行くドライブ旅行の後ですから、余計に四季がハッキリしている日本の自然の美しさ、歴史ある村やそこに住んでいる人々との触れ合いに感激をしました。
「美しい国、日本」は政治にかかわりなく、このような風景や文化を大事にする事だと、実感した旅でした。
おみやさんは娘さんと息子さんがいらっしゃって、娘さんの所のお孫ちゃんが時々やってきて、今度は遠方山形に住んでいらっしゃる息子さんの所にお孫ちゃんが出来るのですね。
そのお手伝いに行かれると言うのは結構大変で、落ち着かないでしょうね。
我が家も他人事のお話ではありませんが・・・
正直なところ、アルプスの山々がまだこんなに雪を抱いているなんて思っても居ませんでした。
お天気に恵まれ、それら全ての山々がバッチリ見ることができて幸せでした。
とんちゃんのところでも「雪の谷川岳」の綺麗な相似峰の頂上が写った写真がUPされていて、感激しましたよ。
平地は初夏の暑さでも、高山は春が始まったばかりなんですね。
この赤いゼラニュームと共に写っている赤石岳の写真は、小渋川にかかる橋の上から撮りました。
橋の欄干に沿うようにゼラニュームの植えてあるプランターが並んでいたんですよ。
他にもポピー畑の向こうに見える南アルプスの写真などもありますが、山里はようやく春を迎え、平和で明るい雰囲気に包まれていました。
やっと静かになった我が家です。
すてきなお宿で過ごされ翌朝もまたまた素晴らしいお天気で何よりでしたね。
少し前にネットで私もこの「青いケシ」の事をしりましたが・・・ちょっと遠いかなぁ~っと!
確か「国立科学博物館」で展示していたそうですが色々と忙しく行きそこないました
高遠、ほんの少し前ですが懐かしいですね。
城址公園入口の「高遠民俗資料館」はご覧にはなりませんでしたか?
「絵島」のお墓参りしてきましたよ~
いつもながら沢山の写真と、興味の尽きない文章に感嘆してしまいます。
私も、平地は4~5時間、あるいは5~6時間歩いても何でもなくなりましたが、登り下りには未だ膝や心臓がガクガク・バクバクのありさまで、もう登山はおろかハイキングもきつかろうと思っています。
71歳でエベレスト、などという恐ろしい人もいるもので、このまま老けるわけにもいかない気にもなりましたけれど・・・
この日は月曜日だったせいか、どこもかしこもお休みで、お土産屋さんすらも戸が閉まっていました。
ですから「民族資料館」も行ってないのですよ
旧池上家と聞いていますが・・・
今考えると行くだけ行ってみれば良かったと後悔しています。
大駐車場に車を止めて、城址公園を縦断し、絵島囲い屋敷のある歴史博物館の前まで行って戻りました。
大混雑の桜の季節しか知らなかった高遠ですが、今回はひっそりと人の姿もほとんどなくて、淋しい印象でした。
小桃さんもお嬢様一家が帰られて、ホッとした気持ちと淋しさが交錯していらっしゃる事と思います。
どちらかと言うと、長野県は北の方が馴染みなのですが、南にある伊那地方は、北とは全然印象が違いますね。
日本古来の田舎の風景がそのまま残る良い所でした
今回は山の登りで、主人がいきなり息苦しくなって、胸を押さえた場面もあり、ユックリユックリ進むしかないな~と実感しました。
jisamaさんは日頃5~6時間も歩かれていて、更に最近はテニスも再挑戦なさっていらっしゃるようですから、体力はバッチリですね。
ハイキング程度から始められれば、大丈夫だと思います。
昔はアルプス中をかっ歩なさっていたのですから、慣れればすぐに勘は戻るはず・・・
もう一度、あの青空の先の頂きに立って見ませんか