花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

赤い大地を駆け抜けて⑥・「シャークベイ」

2008年07月09日 | パース滞在記
九州沖縄地方はすでに梅雨が明けたようですが、関東は梅雨末期の蒸し暑い日々が続いています。
胸の痛みも徐々に薄れてきていますが・・・
体調はイマイチ、頭もボォ~っとしていて、ついにとんだ失態をやらかしてしまいました。


部屋の中で三脚立てて、セルフタイマー撮影の練習をしていたのですが、ちょっと離れたすきに三脚が倒れてしまったのです
幸い絨毯の上だったのでカメラ本体は無事のようですが、標準レンズのズームが作動しなくなり修理に出しました。
こういう場合は、保証書が利かず自己負担になるようですね。嗚呼~~

気を取り直して・・・
トップの写真は西オーストラリア州の世界自然遺産「シャークベイ地域」に位置するモンキーマイアの海です。
今年の2月、パースに行った時に3泊4日のドライブ旅行を敢行しましたが・・・
車が砂に埋没して助けを呼んだり、毒グモ騒ぎがあったり
ようやく辿り着いた海はサイクロンで荒れていたりと散々な目に会いました。
でもモンキーマイアではイルカやペリカンと楽しく遊びました
よろしかったらこちらをご覧下さい。

ここまでの記事をUPしたまま3ヵ月半も経ってしまっています。
先日見た「ジャカランダの花」にパースを懐かしみ・・・
カメラも手元にないことから、アクシデント満載だった旅行記の続きを進めたいと思います。



モンキーマイアを後にし、デナムの街で給油
そしてビジターセンターに寄り、生きている岩石「ストロマトライト」の事を聞きました。
地図を渡され「ここから60kmの所にある」とマーカーで印しをつけてくれました。
「目指す看板はストロマトライトの"S"ね!それではシュッパ~ツ!」



サイクロンは通り過ぎたようですが、相変わらずスッキリしないお天気でした
「シャークベイ」は入り組んだ地形なので車窓の右や左に海が見えてきます。

「ボーン・ホエールズ」と書かれた表示板を見かけました。
遠浅のこの海でクジラが生まれるのでしょうか?
そして母子で、プランクトンの豊かな南極の海までの長い長い旅に出る・・・
映画「アース」で観たばかりでした。



前日海岸に立った「シェルビーチ」を上から眺められる展望台がありました。
120kmに渡る海岸線が、砂ではなく白い貝殻で覆われているのです。
景色が大きすぎてとてもカメラでは収まりません
もっと晴れていたらと、とても残念に思いました。
ネットで綺麗な写真が紹介されていましたので、是非こちらをご覧下さい。

目を皿のようにして「S」で始まる看板を探しましたが見当たりません。
阿寒湖のマリモよりも貴重なものなんだから・・・
「きっとストロマトライトの絵も描かれた大きな看板があるはずよね」


<>

「S」ではなく「Nanga Bay」と書かれた表示板があったので行って見ました。
素朴なリゾート地でした。マウスオンでご覧下さい


自然豊かな「シャークベイ」には、人魚伝説で有名なデュゴンや野生のイルカなどが見られますが(もちろんサメもいるのでしょうね)・・・
1991年、世界自然遺産に登録された一番の要因は、35億年前に地球上で始めて光合成により酸素を造ったとされている生物、ストロマトライトが生息しているからです。
藍藻類と呼ばれる微生物に海水や石灰砂が堆積して成長したもので、今のこうした緑豊かな地球(環境)をつくりだしたのは、ストロマトライトなんですね~


写真はパンフレットより引用させていただきましたが、この貴重な古代生物(岩?)のお話はこちらを参考にして下さい。

気がついたら100kmが過ぎていて「シャークベイ・世界自然遺産エリア」と大きく書かれた看板の立つ国道一号線の交差点に来ていました。
私たちは「ストロマトライト」を見ることが出来なかったのです

車を止めてちゃんとした地図で確認しました。
ストロマトライトはシェルビーチの端の「ハメリンプール」という所で見学ができるようになっていたようです。
最初の文字は「S」ではなく「H」の表示板を探すべきだったのです。

日本のような派手な大きな看板など一つもなく・・・
時速130kmで飛ばす主人の運転する車の中から、小さな英語で書かれた文字を最後まで判読するのはとても無理でした

「ジェラルトンの街で今夜予約している宿の場所を探さなくてはならないから、5時までにはジェラルトンに入りたい」と主人が言うので、40km戻るのは諦めました
個人旅行は、このような事があるから見逃しも多いのです。


<>

行きと同じガソリンスタンドで給油し、お昼を食べました。
お店はここしかないのです。マウスオンでご覧下さい
前日はステーキバーガーとホットサンドを食べましたが、この日も似たようなメニューで腹ごしらえです。

ナント!前日シェルビーチで出会ったガイドさん付きで観光を楽しんでいるご夫婦と、ここでも一緒になったのです。
早朝のイルカの餌付けでも会っていますから同じ「モンキーマイア・リゾート」泊まりだったようです。ご挨拶したのもこれで3度目です。
偶然も三度重なると親近感が湧き、笑顔で握手をしましたが、英語がまるで話せないお二人でした。
「どこの国の方かしら?」と興味がわきましたが・・・



荒野の中を行く国道1号線を走ること4時間、途中私が運転を代わり、午後5時前に「ジェラルトン」の街に到着です。
24時間やっている「ビジターセンター」で大家さんが予約してくれた宿の場所を聞き、ようやく辿り着きました。
"何も5時にこだわらなくても良かったのでは?ストロマトライトは二度と見る機会はないのよ"と、喉まで出掛かりましたがやめました。

何だかどっと疲れが・・・
夕食の場所を探すのも面倒なので、スーパーに出向き「のり巻き」を買うことにしましたが見つかりません。
日本のようなファミレスも見つからず、仕方なくフライドチキンやポテトスナックなどを買いお部屋で食べましたが、オーストラリアでの旅は大自然は素晴らしいのですがどうもお食事がイマイチです。

去年は、この世のものとも思えない美しさのエスペランスの海に大感激しましたが、夕食は宿で食べたインスタントラーメンの「出前一丁」でした。
どんぶりもなくスープ皿で食べましたが、返ってそれが忘れられない思い出になりました




コメント (16)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 鎌倉で見た「ジャカランダの花」 | トップ | 「ニューノーシア」の教会 »
最新の画像もっと見る

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
バース便り (とんちゃん)
2008-07-09 14:13:09
前の記事のジャカランタの花を見てバースからの紀行文が再開されたと思ってしまいました。
きれいに咲いているんですね。迫力は本場とは違いますが・・・
今日の記事はやっぱり日本とはかけ離れた空気を感じました。すっきりとした空気が漂ってもやもやした日本の夏とは大違い
海も砂浜も広さもぱっと明るくなる気分です。
カメラの故障なんとか直るといいですね。
返信する
ストロマトライト (風の旅人)
2008-07-09 16:55:05
ストロマトライトって酸素を生み出した石ですか。
初めて知りました。
その元みたいなものがオーストラリアにあるんですね。

写真で見ても何の変哲もない岩に見えますが、地球が生まれた歴史はここから始まったと言っても過言じゃないなあ。

しかし130kmでぶっ飛ばしたら、周りを見る余裕なんてないですよ。
40km戻るのはたかが15分ほどですが、戻って直ぐに見つけられたらいいけど、結構見つからないものです。
又機会があったらお出かけ下さい\^o^/

カメラの故障した場合に故意、不注意で故障したとなると、無償の修理の対象にならないのか。
確かにメーカーサイドではそうかも知れないけど、ユーザー側にしたら何とか無償でと思うね。

三脚を据え付けるときはしっかり固定する、これが基本やけど、ついうっかりやってしまう。
反省反省の日々ですよ。
返信する
☆とんちゃんへ (naoママ)
2008-07-09 20:31:51
鎌倉のジャカランダは聞いてはいたものの、このような梅雨空に咲くとは思ってもいなくて、ちょっと出遅れた感じです。
梅雨明けの青い空の下で見たかったよう気もしますね。

自分のためにも旅行記を残さないと・・・
と気になっていました。
今年はお天気に恵まれなかったドライブ旅行でしたが、日本の蒸し暑い中で見ると過ごしは清涼感が感じられるかしら?
あちらは暑さはあるけど、ほとんど「蒸し暑さ」とは無縁の世界ですものね。

ついていない時って重なるものなんですね。
メーカーから一週間後に見積もりの電話が入るそうです。
ちょっと心配です
返信する
☆風の旅人さんへ (naoママ)
2008-07-09 20:45:13
ストロマトライトは、藍藻類と呼ばれる微生物に、海水や石灰砂が堆積して成長したもので、地球上で始めて酸素を造ったとされている生物・・・
ということは、今のこうした緑豊かな地球(環境)をつくりだしたのは、ストロマトライトなんですね~

多くのストロマトライトは、地球環境の変化と共に死滅してしいましたが、ここシャーク・ベイをはじめ、西オーストラリアのインド洋沿岸部に点在する汽水湖や淡水湖等では、何故か今でも生き続けているそうで、その理由は、今も謎に包まれており、現在も尚、研究中なのだそうです。

見なかったのは本当に残念です。
案内板が出てくると速度を落としてもらって確認したのですが、もしかしてあそこかな?と思うところが一箇所ありました。
「S」の字が見当たらなくてすぐに走り出しましたが・・・
日本のような親切すぎて美観を損ねるような看板など皆無に近いですね。
もう2度と行けないところだと思い、戻らなかった事に悔いが残りました。

三脚は古くて軽い方を使用し、シッカリと固定しなかった私のミスです。
「せっかくちゃんとした三脚を買ってやったのに、何故軽い方を使ったんだ!」と主人に叱られました。
女はどうしても重いものより軽い方を使ってしまうのですよね。
失敗!失敗!

返信する
冒険旅行 (アコード)
2008-07-09 23:25:50
ブログ閲覧に感謝です!
それにしても大変な楽しい冒険旅行だったですね。
知らぬ所でもないので楽しく旅行記読んでいます!

返信する
オーストラリアの旅 (山小屋)
2008-07-10 09:27:32
見慣れたペリカンの顔がありました。
2月だったのですか?
つい昨日のような感じがします。
出先からリアルタイムでレポートされましたね。
こうやって行った旅先を思い出すと懐かしいことでしょう。

ところで、夏山のプランはできましたか?
8月の中旬に北穂高岳から涸沢岳のプランを出していますが、申し込み者がゼロです。
締め切りを今月末にしてありますので、誰かからくると思いますが、誰からもこなければ一人で登ってきます。
岩山なので本当はその方が気が楽なのですが・・・

その前の室堂から薬師縦走は5~6名になりそうです。
心配は天気だけです。
返信する
広いオーストラリア (ジュン)
2008-07-10 11:25:28
naoさん、おはようございます。
今年のご旅行はお天気には恵まれなかったようですが、オーストラリアの澄んだ空気と風が感じられる写真を楽しませていただきました。そして広い広い大地がなんといっても魅力的ですね。
梅雨空の続く日本を脱出して、このような所で爽快に車を飛ばしてみたいです。私のような年代でもそう感じるのですから、若いかたがたがザック一つで行かれる気持ちがよく分かります。知人の息子さんも、英会話の勉強にオーストラリアに出かけたまま中々戻らないと聞いています。
naoさんはもうパース行きはやめられたとか・・・
このような写真が見られなくなるのは私も残念です。
まだまだお元気な貴女ですから。又新しいところを開拓して見せてくださいね。
返信する
☆アコードさんへ (naoママ)
2008-07-10 13:08:14
「楽しい冒険旅行」というより「向こう見ずな冒険旅行」と言った方がいいような旅でした。
サイクロンが来ている中、突っ込んで行ったのですから・・・
日本のような「台風一過の晴天」を期待していたのですが、ついに青空は見られませんでした。

夏のパースは「乾季」ですが、北部は「雨季」のようです。
北海道以外(エゾ梅雨というのもありますが)全部が梅雨に入ってしまう日本とは全然違っていました。
所変われば・・・ですね。
返信する
☆山小屋さんへ (naoママ)
2008-07-10 13:19:24
主人の仕事が暇な日本の真冬、オーストラリアの真夏に出かけるのが定番でした。
パースの真っ青な空が印象な季節なのですが、この旅では見られずに残念でした。
主人は「絶対にストロマトライトを見にもう一度行くぞ」と言っていますが・・・
そんな暇とお金があれば他の国、特にニュージーランドに行きたいです。

夏山は山仲間と「北岳」の予定でしたが、仲間の一人がお母様の新盆でパスとのこと、危うくなりつつあります。
主人は「槍ヶ岳」に行きたがっていますが、仕事の算段が付くかどうかですね。

山小屋さんの「北穂高」は未だに参加者が集まらないのですか?
あそこは厳しいですものね。我々の脚力ではとても無理で、40代で諦めたコースですよ。
お一人で
気をつけて下さいね。
返信する
☆ジュンさんへ (naoママ)
2008-07-10 13:31:22
今年は梅雨入りが早かったので明けるのも早いかな~?
と期待していますが、中々明けそうで明けないですね。

オーストラリアに語学留学をする若者がとても多いようですね。
治安も良いので親御さんも安心して出せるのでしょう。
パースでもたくさんの日本人の若者を見ましたが、この広さとオージーのアバウトさが心地良いのかもしれませんね。

「可愛い子には旅させよ」という言葉もあるくらいですから、ザック一つでオーストラリアを一周したら、困難な状況の中でも生きていける自信が生まれるでしょうね。
ただ自由を謳歌しすぎて、日本の組織化された中で生きていけるかどうかが問題ですが・・・

こんな旅が出来たのも年齢的にはギリギリだったと思います。
これからはもっとソフトな旅をするしかないでしょうね~
ちょっと残念ですが・・・

返信する

コメントを投稿

パース滞在記」カテゴリの最新記事