花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

ドラマ「サマーレスキュー」と、私の思い出の山旅

2012年07月11日 | 山シリーズ

梅雨明けはまだのようですが、この3日間、真夏を思わせる陽射しが照り付けました

そんな中、我が家の庭の「ヤブカンゾウ」が咲きだしました。
鮮やかなオレンジ色が、真夏の青空に似合いますね。

連日、リハビリに通っています。
病院まで徒歩でおよそ30分、できるだけ歩くようにしていますが、
この暑さで、さすがに帰路はバスに乗る回数が増えました


まだまだ露草が庭のあちこちに見られます。
雨が恋しいのかもしれませんね。

今日は二ヵ月半ぶりにまち子先生の「ヨガ体操」に行きました。
手はまだ腫れていて関節も痛くてなかなか曲がりませんが
久しぶりにストレッチをして良い気持ち・・・

この2ヶ月間、連日歩いた効果が出たのでしょうか
腹筋を使っての起き上がり体操が30回難なくできました


我が家の庭に出ると、甘い香りが漂ってきます。
白いクチナシの花がたくさん咲き出しました。

自治会の役員会とその資料作り、そしてリハビリに日々追われている私・・・
無性に「高原の風」と「高山植物の花々」が恋しいです。

そんな私が興味を持って見たTVドラマがあります。


TBS日曜劇場「サマーレスキュー~天空の診療所~」

主演は若き心臓外科医速水圭吾に向井理、山小屋の娘で看護師の小山遥に尾野真千子
二人ともNHKの朝ドラでブレークしたので、
この作品「ゲゲゲのカーネーション」と言われているらしい


将来を嘱望されている明慶大学病院の心臓外科医速水圭吾(向井理)は、突然同病院が運営している
山の診療所勤務を言い渡される。

そこは標高2500mの満足な医療機器や薬品もない極限の「稜ヶ岳診療所」
「自分は何故こんな場所に赴任させられたのか?」

少しの水しか持たず、診療所に登る途中でバテる圭吾を、
看護師を辞めて父親の元に戻ってきた山小屋の娘小山遥(尾野真千子)はなじる。

そして赴任してすぐに2人の重症患者が運ばれてきた。
日暮れまでにヘリが飛べるのは一回のみ、それも一人しか運べないという・・・
圭吾は果たして怪我人を助けられるのか


向井ドクター、ステキなのですが、ちょっと若すぎ
尾野真千子ナースに迫力で負けているわ

外科医はベン・ケーシーみたいに(古ッ)渋くて髭の濃い人がイメージね。


山小屋のオープンセットも建てて、ロケは「美ヶ原」が多いらしいのですが、
時々背景に街が見えるのが興醒めね。

何しろ架空の「稜ヶ岳診療所」は登山道入り口から10時間も登った、
山深い所にある設定なのですから・・・

まだまだ壮大な山岳風景の場面が少なくて、高山植物も見られません。
アルプスの爽やかな風が感じられる雄大な風景はこれからに期待ですね。
同時に主人公の医師として人間として成長していく姿を見守りましょう。

山の診療所と言うと、私には忘れられない場所があります。


北アルプス「双六小屋」

双六岳と樅沢岳 の鞍部にある 双六小屋には以前から、
夏期だけ開かれる大学病院の診療所がありました。

今から17年前の8月に、山仲間3人で参加した「北アルプストレッキングツァー」の中の一人が
双六岳の下りで滑落し、診療所のあるこの小屋に急遽泊まることになったのです。

今は中々山にいけなくなった私、古いアルバムを開いて昔を懐かしむことにしました。


1995年8月5日、新宿発立山室堂行きの夜行バスに乗り、翌朝有峰口で途中下車
そこからタクシーで折立まで入り、太郎平小屋までの登山道を5時間で登って一泊です。

翌日は黒部五郎岳を目指しますが、小屋を出発してすぐに「薬師岳」が綺麗に見えていました。
コバイケイソウが絵になりますね。

名だたる山々が見渡せる雲上の楽園には
高山植物の花々が咲き乱れていました。




ハクサンイチゲやアオノツガザクラなど、白いお花が目につくフラワーロードが続きます。


目指す「黒部五郎岳」が見えてきました。

左手には「雲の平」や裏銀座コースが連なっています。

いよいよ黒部五郎岳の頂上が目の前です
急登を頑張って登るとついに頂上に到着

三人揃ってのニッカポッカ姿と、色あせた紙焼きの写真が
如何にも古さを感じさせてくれますね。

黒部五郎岳の反対側はカールになっていて、お花畑と池が広がっていました。

更に2時間歩いて2日目の宿のある「黒部五郎小舎」にようやく到着
この日は10時間近く歩いてさすがに疲れたのを覚えています。


三日目は「三俣蓮華岳~双六岳~弓折岳」と行き、鏡平小屋を目指します。

タケシマラン・ウサギギク・ヨツバシオガマ・トモエシオガマなどなど
三俣蓮華岳の高山植物の種類の多さに驚かされました。

そして次ぎに登った「双六岳」の下りで滑落事故が起きたのです
しかも私の前を歩いていた70過ぎの超ベテランガイドさんでした

もう一人のガイドさん他、15名全員が薬・包帯・三角巾などをザックから取り出し手当てをしました。

額がパックリと切れて血が噴き出ていましたが、幸い足は大丈夫そうでした。
下の鞍部に某大学医学部の山の診療所もある「双六小屋」が見えていたのも幸運でしたね。

ガイドさんは額を数針縫ったようで、目の周りが腫れて青くアザになっていましたが
大事には至らず良かったです、


大雪山や白馬岳にも匹敵するようなお花の綺麗なトレイルが続く
太郎平・黒部五郎岳・三俣蓮華岳・双六岳から新穂高に下る「ダイヤモンドコース」
とんだハプニングもあった、山中三泊四日の忘れられない縦走となりました。

尚この2年後に、立山から薬師岳を経て太郎平までの「ダイヤモンドコース」」の続きを
当時属していた山の会の仲間8人で歩きましたが
岩だらけの薬師岳の頂上で転んで膝をザックリと切った年配の女性を介護し、
救難ヘリコプターを呼んだことがあります。

北アルプス最深部のこの辺は怪我人の続出する所のようですね。
今の私は、怖くてとても行けません



コメント (22)
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