【夢彩る】俳人・金子兜太さん(96歳)
【「老年とは」(上)から続く】
ユーチューブの「KGB84」検索に続き、金子さんもすぐヒット。便利な時代だ。朝日の俳壇・歌壇を時々楽しむ立男だが、選者金子兜太さんのが圧倒的に面白い。あのNHKだって金子さんぐらいになると俳句教室選者から排除できない。「出る杭だって(大き過ぎたら)打たれない」のだ。金子さんはこの夏、安保法断固反対の狼煙を上げ続けた。重苦しい社会、時代閉塞の時代に、老年が真剣勝負で。瀬戸内寂聴さんと金子さんが「老年」界の立男推奨アイドルだ。こういう方こそ立派な「不良老年」だ。「不良中年=型にはまらない中級老人」候補者が次々と脱落する今、上級老人に頼らざるを得ない。
金子さん揮毫「アベ政治を許さない」も為政者とその同調者には衝撃だったのだろう、これを印刷したクリアファイルを道徳教育推進の教育行政が只今『密告』奨励中。いやはや。
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今回の3部作「『老年』とは」は、先週土曜の道新夕刊コラム「今日の話題」が元ネタ。「人の年齢は、外見からはなかなかわからない~」に始まり、人口構成を「年少」「生産年齢」「老年」と3区分していた。さて、国の設定した「老年」はいつからだと思う?【「老年とは」(下)に続く】 ※参考記事→「自由人『私の骨格』(金子兜太)」
公式裏ブログ「波風食堂、準備中です」も更新しました。お題は「見上げてごらん」だよ
読書の楽しみがガクンと減ったのは「富士日記」(武田百合子著)を初夏に読み終えてから。その後の読書では何かが埋まらない。仕方ないので同著者のを2冊発注した。恐るべし武田泰淳婦人。