波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

常盤新平著「明日の友を数えれば」

2013年01月23日 | 読書

Photo  昨日の夜、「明日の友を数えれば」(幻戯書房、平成24年12月発行)を、半分まで読んで寝た。お洒落で、節度あるエッセー集。今朝の新聞、肺炎で常盤新平氏81歳ご逝去の報。あっと思った。昨日、栞を挟んで閉じたページ(「良寛さん」)に、題名をとった歌などが。この本でしか知らない人だが、何となく幸せな人生だったような気が。

   手を折りて昔の友を数ふればなきは多くぞなりにけるかも

 山住のあわれを誰に語らましあかざ籠(こ)に入れかへるゆうぐれ

 身をすてて世を好すくふ人も在(ま)すものを草のいほりに閑もとむとは

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荻上直子脚本・監督の映画。一昨日の「めがね」、昨日の「トイレット」をBSで。人に生まれ人として生きることも悪くないな、を静かな日常として描く凄さ。人生肯定の脚本、洗練された衣食住、無駄ない演技で丹念に紡がれる、職人技だが庶民でも手が届きそうな愛らしい織物のような映画退職金減額前の駆け込み退職教諭100人(埼玉)。70万円守るために失うものはあまりに多い。全国で増加の様相、理不尽な教師バッシングの理由がまた一つ桜宮高体育科の募集中止、最後まで生徒の声に耳ふさぎ続けた出口に唖然。

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