戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

カーペンターズ

2007年04月21日 | 想うこと

いやー、見てて切なくなりましたね。NHKで放送されてたカーペンターズの特集ですが。

あれだけ才能に恵まれた、しかも世界的トップスターだったのに・・・人生というのはままならぬものなのだと。

兄のリチャードは、作曲家としても編曲家としても素晴らしい才能を持っているのに、本人が望んでいたのはシンガーだったとは。・・・まあ、これは愛嬌だとしても。

妹のカレンは、世界のトップシンガーとして、スターとして存在していたのに、もちろん歌うことに喜びを感じていたでしょうが、本人は、ドラムを叩くことに生き甲斐を感じていたと。できれば、ドラマーとしてバンドウーマンとしていたかったと。

しかも、自分の家族を持ちたいと切に願っていたと・・・。

彼女にとって、名声もお金も、虚しいものに変わっていったんでしょうね。

私が中学の頃、カーペンターズは日本でも大ヒットをとばしていましたが、実は、好きではありませんでした。

ツェッペリン命、と思っていた私にとって、カーペンターズは正当派過ぎて面白味に欠ける、子供っぽい音楽に思えていたのです。

カーペンターズのファンだと公言する者たちを軽蔑さえしていました。

しかし、曲の良さは否定しようになく、好きでないと思いながらよく聴いていたのです。

事実、何曲かは、未だにアカペラで歌えます。

今聴いていると、懐かしさと相まって、その美しさに胸が締め付けられるようになります。

本当に美しい曲の数々です。

今なら言えますね。カーペンターズ、大好きだったと。