一週間くらい前でしょうか。
高山のミニコミ誌『市民時報』の読者欄に、”ビックアリーナ”のウエイトトレーニング(?)施設を増設してほしいという声が載りました。
登録者数が1万5千人をこし、部屋はいつも満員でマシンを使う順番待ちが発生しているから、だということでした。
市民がまともに筋トレをする施設は、ビックアリーナしかありませんから、そういう問題も起きるのだな、と思っていました。
うちの近所に、そのトレーニング場に通っている方がいます。
本人曰く、週5.5日行っているそうです。
用事がある日以外は、通っていることになります。
午後8時過ぎに入り、9時過ぎまでトレーニングを行っているそうです。
実は、私たち夫婦も、週に3日ほど、夕方ビックアリーナへ行きます。
トレーニング施設には行きませんが、外から覗くことができます。
夕方は、だいたい、マシンの置いてある部屋は、数人程度利用しています。
いってみれば、空き空きの状態なわけです。
夕方ですから、当たり前でしょう。
それで、今朝、近所のしょうっちゅう通っている方にお聴きしたところ・・・
夜も,一杯になることは、ほとんどないそうです。
少なくとも、通い出して何年にもなるけれど、一度も、一杯で入れなかったことはないそうです。
確かに、ランニングマシーンは人気がありますから、順番を待つことはあるそうですが、なんらかのマシンを使うために待つことはないそうです。
その方も、市民時報の記事は読んだそうですが、その方曰く、「書いた者は現場を知らんもな」、だそうです。
たぶん、色々な話を聞いて、もしくは、たまたま行ったときに混んでいたのを目撃して、投書したのではないか、ということです。
ベテランの方曰く、確かに登録者数は1万数千人いるけれど、ほとんどが、一二回行って終わってしまった人でしょう、と。
現状は、増設しなければならないことには、なっていないようです。
それで、ここから飛躍して思うことは・・・
このような投書の声が、実は怖いのだと。
世論を決めてしまうことがあるから、です。
現場を知らないくせに、さも分かったようなことを言うから、困ったことになってしまうのです。
現場では、つねに、こういうこともあるけれど、そういうこともあるよね、といった、ある意味、曖昧な現状認識しかできません。
ですが、聞きかじりは、つねに、断定的に主張します。
熱意がある方が実は間違っていた、ということも起きるでしょう。
”熱狂の中で決めてほしくはない”、ナチスを例に出すまでもなく、反対も時には、正しくないのでしょう。