戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

ほんまに

2013年12月19日 | 想うこと

一週間くらい前でしょうか。

高山のミニコミ誌『市民時報』の読者欄に、”ビックアリーナ”のウエイトトレーニング(?)施設を増設してほしいという声が載りました。

登録者数が1万5千人をこし、部屋はいつも満員でマシンを使う順番待ちが発生しているから、だということでした。

市民がまともに筋トレをする施設は、ビックアリーナしかありませんから、そういう問題も起きるのだな、と思っていました。

うちの近所に、そのトレーニング場に通っている方がいます。

本人曰く、週5.5日行っているそうです。

用事がある日以外は、通っていることになります。

午後8時過ぎに入り、9時過ぎまでトレーニングを行っているそうです。

実は、私たち夫婦も、週に3日ほど、夕方ビックアリーナへ行きます。

トレーニング施設には行きませんが、外から覗くことができます。

夕方は、だいたい、マシンの置いてある部屋は、数人程度利用しています。

いってみれば、空き空きの状態なわけです。

夕方ですから、当たり前でしょう。

それで、今朝、近所のしょうっちゅう通っている方にお聴きしたところ・・・

夜も,一杯になることは、ほとんどないそうです。

少なくとも、通い出して何年にもなるけれど、一度も、一杯で入れなかったことはないそうです。

確かに、ランニングマシーンは人気がありますから、順番を待つことはあるそうですが、なんらかのマシンを使うために待つことはないそうです。

その方も、市民時報の記事は読んだそうですが、その方曰く、「書いた者は現場を知らんもな」、だそうです。

たぶん、色々な話を聞いて、もしくは、たまたま行ったときに混んでいたのを目撃して、投書したのではないか、ということです。

ベテランの方曰く、確かに登録者数は1万数千人いるけれど、ほとんどが、一二回行って終わってしまった人でしょう、と。

現状は、増設しなければならないことには、なっていないようです。

それで、ここから飛躍して思うことは・・・

このような投書の声が、実は怖いのだと。

世論を決めてしまうことがあるから、です。

現場を知らないくせに、さも分かったようなことを言うから、困ったことになってしまうのです。

現場では、つねに、こういうこともあるけれど、そういうこともあるよね、といった、ある意味、曖昧な現状認識しかできません。

ですが、聞きかじりは、つねに、断定的に主張します。

熱意がある方が実は間違っていた、ということも起きるでしょう。

”熱狂の中で決めてほしくはない”、ナチスを例に出すまでもなく、反対も時には、正しくないのでしょう。