昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

吹奏楽と孫娘

2005-07-31 13:42:59 | 日々の雑記
 この度市の吹奏楽連盟主催による、第42回釧路地区の「吹奏楽コンクール」が二日に亘って文化会館で行われた。
 今年初孫が入学した高校も出場することになった。ところが両親が突然の所用で行けなくなり、そのビデオ録画係りとしての役目が私たちに廻って来た。
 折からの雨でウォーキングにも出掛けられず、クサクサしていたから「渡りに舟」とばかりに引き受けた。
 デジタルビデオカメラは暫らく使わずにしまい込んでいたので、早速くに充電を始め、更にテープの取替えとカメラの点検などを済ませた。予め孫の学校の出演予定時間が教えられていたので、それまでに準備万端を整えてから老妻と出かけた。

 愈々孫達の出番だった。暗転の舞台が一転して演奏が始まった。一年生ながらも物怖じした風も無く、堂々と楽器を抱えて演奏している孫を見ていて思わず胸がジィーンと熱くなり、また目頭が潤んで来るのを覚えた。
 
 思えばこれまでの年月が長いようで、またあっと言う間のことでもあって、初孫が誕生した頃の事が脳裡に浮かんで来た。世間では「孫は子よりも可愛いい」と良く言われているが、それまでは同僚などが孫にメロメロになっている様子を見るたびに何かと冷やかしていたのだったが、いざ己が実際にその立場に立つと、正に天と地との違いで態度が一変した。
 とにかく可愛いいのである。何もかも理屈無しに無条件に可愛いて仕方が無いのである。「自分の子どもと違って責任が無いからだ・・・」とも云うが、ぐずつきむずかり泣き出したら、「親・・・親!」と両親に渡せば事は簡単に済んでしまうから、ジジババの行動は至って暢気で無責任でもある。 それまではこれと言った理由も無く娘の家には余り行かなかったが、孫が出来てからは娘達の事は一切合切気にならなくなった。多少の事は全てパス・・・毎日ように孫を抱きに出かけたものである。その孫が高校生になった今でもその思いは全く変わらない。
 コンクールの結果なんかは一切関係なく、ただただ孫の晴れ姿が見られただけで、老夫婦にとっては充分に満足だった。後は編集してビデオなりDVDにする作業もまた楽しからずやである。
            孫の高校の演奏場面