畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

刈収め

2010-09-02 05:02:54 | 農作業
9月1日(水) 

昨日、残しておいた家の近くの田んぼ。五枚の段々田んぼだ。基盤整備はしてあるが、高い所にあるから、ポンプを動かしてもらわないと、水は出ない。その上、急な傾斜地なので、段々はきつい。法面は当然広くなる。平らな田んぼの面積と、草を刈らなくてはならない、法面と、どちらが多いか分からない位だ。さらに、悪いことには、強湿田だ。今年は、8月後半からの、猛烈残暑に助けられた。例年なら、数か所は、コンバインを走らすことはできないほどのぬかるみが残った。
そんな田んぼが、最後の刈り取り場だ。この何年間、オモダカと云う草が、増え始めてきていた。この、多年生の草は、発生が遅かったり、だらだら発生なので、初期の除草剤の効果は薄い。後期除草剤を使わないと、効果はない。秋から冬にかけて、耕起を何度か行うことにより、かなりの抑草効果はあるといわれているが、なにしろ、前述の強湿田。作業は、天候に左右され、何日かの雨により、トラクター作業は困難になる。
今年の、今のようにカラカラに乾いている時、これこそ、好機。とはいかない。このように、カラカラに乾いた、強粘土は、岩のように固い。トラクターのロータリーが、耕してくれない。ロータリーの回転で、トラクターが飛ばされるほどだ。
そんな田んぼで、刈収め。
無農薬の、実験田を残し、今年の収穫は、終わった。出来は良くない。不作である。最大の害は、やはり、オモダカ。今後は、対策を考えないと、どんどん悪くなりそうだ。
稲刈は、秋。しかし、現在の、当地。猛暑の稲刈を終え、やっと、夏も終わりだ、と云うのが、実感だ。