畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
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食、農への思い

続 落し穴

2008-12-19 20:06:03 | 食、農への思い
12月19日  いちじ 

昨日ほどではないが、暖かい。午前中は、歯科通のため、半端なので、出荷準備。
午後、草刈り。五時のチャイムが鳴るまで、疲れた。なんとなくだが、夕方の明るさが、少し長くなったよう。
昨日は、途中でサッカーの中継を見て、お酒も手伝って、中途半端だった。

再び、厨房で、
仕入れ担当 「料理長! 前沢牛が、欠品になったと連絡です。」
料理長   「こんな時のために、二店と付き合っているんだ。こんだ肉店から入れろ。」
仕入れ担当 「こんだ肉店にも、前沢は回ってこないそうです。」
料理長   「しょうがない、他をあたって、何とかしろ。」
仕入れ担当 「だめです。どこにも、前沢はありません。産地で何かあって、物が回っていないようです。」
料理長   「うーん? 店を閉めるか。」
店長    「だめですよ。予約が、5組も入っているんです。それに、オーナーやホテル側に何と云うんです。」
料理長   「しかし、物がなければ、料理は出せないじゃないか。」
仕入れ担当 「料理長、それほど変わらない代品は、納入できると云っています。」
料理長   「しかし、それでは、看板と、、、、」
店長    「緊急事態です。この際、一度くらいは、、、、」
仕入れ担当 「そうですよ。料理長の腕なら、大丈夫です。」
料理長   「仕方ない。」(予約のお得意には、俺から一事云うか)
           落ちた。

料理長   「いらっしゃいませ。」
客 その一 「おっ、料理長。ごちそうになっているよ。まったく旨い。」
客 その二 「本当だ。久しぶりなので、きょうは、ことさら旨いよ。」
料理長   「、、、、 ありがとうございます。ごゆっくり。」
          完全に、落ちてしまった。

私は、この落し穴が、最も怖いと思っています。そしてこの穴に、一度落ちてしまうと、もう、慣れっこになってしまうと思う。二度目は、少しは抵抗が。その抵抗は、どんどん弱まり。最後は、嘘に麻痺してしまい、なにも感じなくなってしまう。
どうすれば、なにが、そうならない防波堤になるのだろう。
コメント (1)
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