畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

ゆず湯

2008-12-21 19:02:45 | 暮らし
12月21日  ときどき 

冬至。というのに、何と云う気候なんだ。朝の冷え込みもないし、日中も、シャツ一枚で過ごせるほどだ。
朝の会話。
連れ合い 「10時から、高校駅伝で、4時から、サッカー中継だって。」
私    「正月を前倒しして、テレビの前に座っているか。」
連れ合い 「前倒しなら、正月に見れないよ。」
私    「じゃあ、正月の予行演習だ。」

今日は、新年を迎えるにあたっての、神社のお札の配布日。集会所で、今年の役員が用意しているので、受け取りに行く。その後は、会話のように、過ごしてしまう。
それでも、師走。ただ座ってばかりじゃ、罰が当たる。出荷用の、米の精米、袋詰や、昨日作ったベーコンを袋に詰め、発送の準備をする。
連れ合いは、午後、集落の仲間たちとの忘年会。食事会に出かける。
駅伝は、3時前に終わったから、4時過ぎまで、一時間ほど草刈り。
シャツ一枚でも、背中は汗で、ひんやりしてくる。風呂釜に薪をくべる。当然、テレビはサッカーの中継。一時間ほどで、湯は沸く。冬至のゆず湯。ゆっくりと浸かる。
暮も押し迫った日曜日。申し訳ないように、のんびり過ごしてしまった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落ちない為に

2008-12-20 19:42:07 | 食、農への思い
12月20日  のち  のち 

早朝は雨が降る。何時頃から降り始めたのか分からないが、2~3㎜は降っただろうか。そして、暖かだった。本当に12月なんだろうか。今年も、もう、カウントダウンするほどになったと云うのに。
二人で、出荷作業。ベーコンも作っているので。夕方、一時間ほどは、草刈りに。

私たちは、一軒の農家として、個々のご家庭、飲食店の皆さんと、一対一の関係で、農産物を使ってもらっている。それが、もっとも、偽装に至らない関係だと思うからだ。お付き合いいただいている皆さんとは、いまだ、お会いしていない方も、少なくはない。しかし、少なくとも、何回かは、直接、お話をしていると思う。また、何らかの形で、お便りのやり取りもある。それらを、総じて、「顔の見える関係」といってよいだろう。
私たちは、農業を始める前から、生産者と消費者の関係は、この「顔の見える関係」であるべきだと、思ってきた。
大きな組織に、野菜を供給する場合、どうしても、その組織に縛られる。また、不特定多数の消費者を対象にした場合、市場の常識に縛られる。そうすると、生産者自体の我儘が、通らなくなる可能性が出てくる。組織に供給しなくてはならない、という束縛。消費者に買ってもらわなくてはならない、という束縛。この束縛に、縛られると、足もとが危うくなり、落とし穴に落ちてしまうようになる、可能性が出てくる。
私と貴方という、一対一の関わりの場合は。よほどのことがない限り、対等でいられる。作っている野菜が、うまくいかなかった場合でも、「すみませんが、キャベツの時期ですが、お送りすることができません」と、云える関係を、続けることができる。偽装に至らない、最大の方法だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続 落し穴

2008-12-19 20:06:03 | 食、農への思い
12月19日  いちじ 

昨日ほどではないが、暖かい。午前中は、歯科通のため、半端なので、出荷準備。
午後、草刈り。五時のチャイムが鳴るまで、疲れた。なんとなくだが、夕方の明るさが、少し長くなったよう。
昨日は、途中でサッカーの中継を見て、お酒も手伝って、中途半端だった。

再び、厨房で、
仕入れ担当 「料理長! 前沢牛が、欠品になったと連絡です。」
料理長   「こんな時のために、二店と付き合っているんだ。こんだ肉店から入れろ。」
仕入れ担当 「こんだ肉店にも、前沢は回ってこないそうです。」
料理長   「しょうがない、他をあたって、何とかしろ。」
仕入れ担当 「だめです。どこにも、前沢はありません。産地で何かあって、物が回っていないようです。」
料理長   「うーん? 店を閉めるか。」
店長    「だめですよ。予約が、5組も入っているんです。それに、オーナーやホテル側に何と云うんです。」
料理長   「しかし、物がなければ、料理は出せないじゃないか。」
仕入れ担当 「料理長、それほど変わらない代品は、納入できると云っています。」
料理長   「しかし、それでは、看板と、、、、」
店長    「緊急事態です。この際、一度くらいは、、、、」
仕入れ担当 「そうですよ。料理長の腕なら、大丈夫です。」
料理長   「仕方ない。」(予約のお得意には、俺から一事云うか)
           落ちた。

料理長   「いらっしゃいませ。」
客 その一 「おっ、料理長。ごちそうになっているよ。まったく旨い。」
客 その二 「本当だ。久しぶりなので、きょうは、ことさら旨いよ。」
料理長   「、、、、 ありがとうございます。ごゆっくり。」
          完全に、落ちてしまった。

私は、この落し穴が、最も怖いと思っています。そしてこの穴に、一度落ちてしまうと、もう、慣れっこになってしまうと思う。二度目は、少しは抵抗が。その抵抗は、どんどん弱まり。最後は、嘘に麻痺してしまい、なにも感じなくなってしまう。
どうすれば、なにが、そうならない防波堤になるのだろう。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

落し穴

2008-12-18 18:39:48 | 食、農への思い
12月18日 

夜の間、かなり降ったようだ。大きな水溜りの庭は、ぐちゃぐちゃ。だが、暖かい、晴れの夜明け。日中も暖かい。依頼されている、休耕地の草刈は、シャツ一枚でも、背中は汗ばむほど。草は、背をはるかに超すほど伸びているから、きつい仕事だ。他に代わりの人を探してと、言ってあるが、なかなか見つからないからと、今年も頼まれた。きついから、2~3時間位で、何日か掛けてやることになる。

さて、都内の有名ホテルにある、レストラン、イミテー。ある日の厨房で。
仕入れ担当 「大変です、料理長。こんだ肉店から、明日、納入予定の前沢牛が、
どうしても、手当てできないとの連絡です。」
料理長   「冗談じゃない。うちは、前沢牛で、売っているんだ。何とかさせろ。」
仕入れ担当 「やはり、どうにもならないそうです。代わりに、店にある、最高級品を納入するそうです。」
料理長   「だめだ。前沢牛でなければだめなんだ。他をあたって、前沢を納入させろ。」
仕入れ担当 「料理長。見つけました。なんだ肉店が、納入できるそうです。」
料理長   「よし、すぐ発注だ。良かった。これで、イミテーの看板に傷がつかないで済んだ。」
仕入れ担当 「代品の高級肉はどうしましょう。」
料理長   「まかないにでも、使っとけ。」
仕入れ担当 「よっしゃ、やったー。」

こうして、イミテーは、前沢牛を使う、高級レストランとして、知られていった。仕入れも、こんだ肉店、なんだ肉店の両店と取引するようになり、安定した供給を受けるようになった。
そして、早、半年。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

顔写真

2008-12-17 19:30:27 | 食、農への思い
12月17日 

朝から小雨。降り続き、気温も上がらず、寒い一日。昼過ぎ頃から、雨足も強まる。などと、雨の実況をしたくなるほど、雨が多い。庭の水溜りは、乾く間もないほど。
ところで、昨日、今日のニュースから。また、食べ物についてだ。珍しいことではないから、報道会社によって、扱いは違うだろうが。
ひとつは、ホテルのレストラン。牛肉の産地偽装とある。ブランド牛が手に入らない時は、同等品ならよいだろうと、ブランド名を下ろさなかった、そうだ。さらに、有機野菜の看板で、多くは、一般の野菜を使っていた、と。
ひとつは、たけのこの水煮。輸入品を国産と偽装。ここまでは、当たり前のこと。ニュースにもならないかも。しかし、ニュースになったのは、「顔写真」。私たちが生産しました、と、生産者の顔写真が印刷されていたそうだ。しかし、この生産者は、農業の場ではなく。加工工場の「生産者」だった。だからニュースになった。
これでは、知らなかったとか、ついうっかりとか、事故とかの、言い訳は聞かない。明確な確信犯だ。偽装もここまで来た。とのニュースだ。コメントを求められた、消費者。異口同音に、「生産者の顔が出ているから、信頼していたのに」、「何を信じたらよいのか分からなくなった」。

それと、偽装ではないが、ふたつほど、引っかかることがあった。
(ルイ・ヴィトン)の、銀座出店計画の撤回。大小別に、すべてのマスコミが、扱っていると思う。他は、昼のテレビ朝日、ワイドショー的番組の、コラム。賞味期限切れの商品の販売について。しかし、これも確信犯。堂々と、賞味期限切れ商品の販売コーナーを設けている、スーパーの話だった。

皆さん、どんな感想をお持ちですか。
私の感想、明日から、つづってみます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暖冬?

2008-12-16 18:58:14 | 暮らし
12月16日  のち  のち 

今朝も、薄い氷が張り、霜も真っ白。しかし、冬の寒さは続かない。日中は温かい。三時頃には、雲が広がり、四時過ぎには、雨が落ちてくる。明日も降る予報で、冬型の天気は続かない。空気が乾燥しすぎないのは良いが、気候は、変わりつつある。これからの、農業に、どんな影響が出るのだろう。
畑から、ショベルカーを引き上げる。燃料漏れの修理。
午後、大豆収穫。茶豆、黒豆を収穫して、またひとつ片付く。
今年も、残すところ、二週間ほどになる。一つ一つ、片づけて行かなくては。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

駅前通り

2008-12-15 18:54:28 | 暮らし
12月15日 

今朝は一人なので、食事の支度は要らない。ゆっくり布団の中。と云うか、かなり寒く、布団から出るのがきつかった。連れ合いの分まで、三匹を散歩させなくてはならない。思い切って外に出る。軽トラックの、荷台のシートの上に残った、雨水の表面が、薄っすらと氷っている。初氷だ。霜もしっかり降りて、一番の寒さ。
昼も、それほど気温は上がらない。午前中は、連れ合いがいないので、家の周りのこと。午後、大豆収穫。

昨日の法事。精進落としは、駅のすぐそばだった。早めに終わったし、うまい具合に、新幹線と接続の良い普通列車を利用できるようなので、会場で失礼する。駅まで歩く。久しぶりのことだ。高校の時は、三年間通った駅だ。東京に出てくる時も、利用した駅だ。しかし、駅舎は変わっているし、駅前の通りも、すっかり変わっている。しかし、昔の風景もうかんでこない。
時間になり、ホームに出る。上りのホーム。陸橋を渡ると、下りのホームへ。それは変わらない。三年間利用した、下りのホームを見るともなく、上りのホームから、二両編成の列車に乗った。

閑散とした駅前通り
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪国へ

2008-12-15 18:26:38 | 暮らし
12月14日  のち 

早朝、出かける頃に、雨が降り始める。寒い一日だったようだ。
新潟県に入っても、雨は降っていた。山の上の方は、夜間は雪だったようで、枯木は、うっすらと雪化粧。
浦佐駅に下りたころは、雨も上がっていた。あまり寒くもない。タクシーで向かう途中、話を聞いたら、二度ほど積もる雪は降ったが、消えてしまったそうだ。やはり、暖かい12月だ。

雪化粧も山の上の方だけ


魚沼コシヒカリを収穫した田んぼも秋景色のまま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四十九日

2008-12-14 15:22:06 | 農作業
朝一番のバス。5時半に乗った。新幹線で、三国トンネルを越える。トンネルを越えると、雪国のはずが、雪は全くない。スキー場のリフトも、寂しそう。 今、帰りの列車の中。トンネル内は、電波が通じなかった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水仙

2008-12-13 20:17:53 | 暮らし
12月13日 

二人で出荷作業。暮も近づき、臨時便もあり、数が増えている。ベーコン作りも始めたので、一人は、ついていなくてはならない。それと、明日は二人とも、早朝から出かけることになる。雨になりそうなので、雨じまいもしておく。
合間を見て、大豆を、軽トラック一台分、収穫。
で、明日のお出かけなのだが。連れ合いは、趣味の会の練習と、忘年会。一杯飲むから、先生のお宅に、泊めてもらうとか。私は、再び、生まれ故郷の、魚沼へ、日帰りだ。ついこないだだったような気持ちだが、もう四十九日の法要だ。
母は、ショートステイ。こんな時、介護保険はありがたいと思う。そうでなければ、二人で出かけることは、できない。ニワトリ、犬、猫たちは、地元の、友人に、ヘルパーをお願いする。こんな時、何度か頼んでいるから、安心してお任せ。

ところで、昨日の月。今年、一番大きな月だったそうだ。月と地球が最も近づいたのが、昨晩から、今朝にかけてだったそうだ。
今日は、水仙。今年は、花が咲くのが遅いようだ。
それと、蕾の数も、こころなし、少なく感じる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする