畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

切干大根

2008-01-26 18:59:55 | 暮らし
今日は  時々 

毎日のことだが、寒い一日。作業場での出荷作業は、気温3度の中。野菜の冷たさがこたえる。
でも、この寒さと乾燥した空気と太陽の光は切干大根には最高だ。どうしても出荷できないような大根が出来る。二股になったり、虫に食われたりした大根は切干大根いきだ。悪いところを捨て、皮をむいて適度に輪切りにする。切千突という太目の千切りにする道具(調理用のスライサーの大きいようなもの)で、千切りにする。一回に大根10本くらいを千切りにする。夜なべか早朝の仕事で、日が昇ると外にすだれを広げ、その上に切った大根を並べる。後は天気任せ。三日間条件が揃ってくれれば上手く出来上がる。出来上がったものは仕上げに、昼の太陽にあて早めにしまう。
連れ合いにとって、冬の間は、天気予報とにらっめっ子だ。予報を信じて大根を広げたら、思わぬ寒気の影響で真っ黒な雪雲に覆われたり。最初の日の天気が最も大事で、好くないとうまくいかない。霜が降りるような夜間はしまいこまないと、大根の水分が凍って失敗したり。
上手く出来た切干大根は、色も白く(けして漂白剤を使ったような真っ白ではないが)、太陽と大根の醸しだす甘い香り、何よりも料理したときの美味さ。これが、彼女をして、飽きず、挫けず、大根をスライスさせるエネルギーになっているようだ。せっかく育った大根を無駄にしないためでもあるが。
でも今年は、好条件に恵まれず、あまり作れていない。これから約一月、好天を期待したい。

三日目の切干大根 まだ少し早いようだ。