1月20日(金)
かすかな雨音を聞きながらの目覚めだった。庭には、すでに小さな水溜りも。何日ぶりの雨だろう。この雨は、弱いながらも、降り続いた。カラカラの畑には、恵となっただろう。しかし、寒い。気温はほとんど上がることなく、夕方になる。
大豆の選別を、一日中。根を詰める作業。それほどは続かない。眼も疲れる。メガネをかけてはやれない。裸眼になって作業するが、強近視の老眼も進んでいる眼は不便なものだ。眼を近づけなければ、良く選別できない。テレビを見るにはメガネが必要とあって、テレビはつけない。ラジオを引っ張り出し、耳だけを使うことにする。
午前中は、9時ころから始めるが、実作業は、せいぜい二時間少しぐらいなものだろう。午後も、1時ころには再開するが、途中一時間ほどは、パソコンの前に座る。実動にすると、3時間に少し欠ける位だろう。それで、どれだけの大豆を選別できたか。10㎏にはかなり欠けるほど、8㎏ぐらいなものだろう。農作業の、効率の悪さが、判るだろう。とてもじゃないが、手作業で、販売農作物は作れない。
疲れたと、ごろりと横になり、ストーブ脇で丸くなっているソラに、「ソラ! 安くとも、時給800円以上もらわなければ、仕事はする気はないのに、俺には、合わない仕事だあ」
「家の中で、ソラをかまいながらやってるからで、工場では、休み休みでは、すぐ首! 800円にもならないよ!」