一年に一度のことなので作り方を忘れてしまう正月飾り。飾りの基本となる牛蒡締めは要するに縄ないなのだけれど、なかなか覚えられない。素人でも一人でできる方法に辿り着いたので、HP上にメモしておく。
普通、日頃から縄をなっている人は藁束を足で挟み、3分割した藁束の内の2本を手で時計回りに捩じり、反時計回りに編んで行く。下図は2年前の教室での実演。
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今年も一人でやってみろとの講師の声がかりでやってみるが、参加者の誰もまともな牛蒡締めは作れない。おもむろに講師が、「では4人一組になり、一人が根元をしっかり持ち、残り三人が藁束の1/3づつを時計回りに捩子くり、それを三つ編みに編み上げて見て」と言われやってみると、それなりの牛蒡締めができて、正月飾りができた。
悔しいので、昨日貰って来た稲束を使い、一人でも牛蒡締めを作れるように工夫してみた。要は、1/3束を時計回りに捩じくった束の捩じりが戻らないようにして、2/3束を作り、この1/3束と2/3束を半時計周りによじり合わせることが基本のようだ。
まず、36本の藁を纏め、端から15cmの所で縛り、それをワークベンチで挟んでおく。そして、1/3束を穂先から見て時計方向(右巻き)に捩じっていく。完全に捩じれたら、その先端をFクランプで作業台に固定しておく。
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2/3束を同じように捩じり、
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1/3と2/3を半時計方向に撚って、最終端を作業台にFクランプで固定する。
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3/3も同じように時計回りに捩じり、先ほどの1/3・2/3束の撚り溝に合わせて左巻きに編んでいく。
編んだ縄目は左巻きであり、普通の縄ないの縄目の右巻きと異なり、横から見るとカタカナの「ノ」の字の方法に縄目が付いている。
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このようにワークベンチで根元を固定し、さらに捩じり上げた部分をFクランプで固定して次の作業をやれば、脚で挟み、2本の藁を右巻きに捩じり、それを同時に左巻きに編み上げていく動作を再現することができて、牛蒡巻きが完成する。
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先端の端も一本の藁で固定し、さらに毛羽だった藁をハサミで切って整形すれば、下側のような綺麗な牛蒡巻きになる。
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これにて若干不揃いではあるものの、我家の5本の牛蒡締めの出来上がり。