逆風に抗して Against the wind,♪ we are running against the wind.♪
ここではないどこかへ。モモンガーの旅
2018年に横浜から信州にUターン
自転車と日々の生活を
綴ります。
 



以前岡谷の蚕糸博物館で製糸産業の勃興の歴史を勉強できたので、


県民割りを利用して、駒ケ根のシルクミュージアムに来てみた。岡谷の博物館が片倉などの大企業側から見た歴史であるのに対し、駒ケ根のそれは、農民側、企業組合側からのシルク産業の歴史を描いているようだ。
天竜川の河岸段丘の上、水に乏しい段々畑はかっては桑の畑が一面に広がり、農家では蚕を育てるのが、最も現金収入を得やすい仕事だったようだ。炉端には糸車、織り機。


春から秋の長い間、隙間風が入りにくく、温度変化を少なくできる家の中の一番良い場所、居間はお蚕様の育つ場所になっていた。


やがて、片倉等の大資本の繭買い上げに対抗して、伊那では農家や小資本の起業家が合同組合を組織し、組合製糸「龍水社」を営んだらしい。戦中の混乱期を乗り越え、戦後もこの組合製糸は活動を続けたが、高度成長期にはその役目を終え解体、最後に導入された日産自動車の糸繰機が所在無げに残されていた。


駒ヶ根の市内を通ると、とある企業の前にこの展示があり。


お、福沢桃介が作った天竜川で最初に作られた大久保水力発電所の水車発電機、100年前の私の諸先輩の作品である。
(現在は1997年に後輩が作った水車に切り替わっている)


カプラン水車やバルブ型水車によりほぼ駆逐された、低落差用の開放型フランシス水車、こんなに大きくても1500kWしか出力は無い。

もっと詳細に見ていたいが、雨も降って来たので、早太郎温泉の「やまぶき」にチェックインし、温泉に浸かる。
夕飯は炉端焼き風、色々な料理を少しずつ楽しむことができた。

 



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