memories on the sea 海の記録

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密漁の横行する場所    ブルネイ

2011-06-26 00:00:15 | 水産・海洋
ブルネイ領海は貴重な水産物の宝庫である、過去10年間を通じて密漁が増加していることが明らかになった。2001年から2010年の間でトロールおよび延縄漁船を含む601隻の違法操業船が記録されている。(6月9日Brudirect)

記録の最高は2010年の延縄漁船80隻、最低は2001年と2008年の9隻であった。この間の総隻数は249隻であった。一方トロール漁船は2002年に114隻で、2001年と2009年に12隻を数えた。2001年から2010年の総数は352隻であった。

違法操業は禁止区域での操業、無許可操業、原油採掘位置から500メートル以内での操業、化学物質のシアナイドの使用や爆発物によるもの、漁船による燃料の強奪、などがある。4漁区のうち1区と2区での密漁が頻繁であることが認められている。岸辺から3浬沖に広がる第1区では船外機ボートによる密漁であり、第2区は3浬から20浬の沖合に広がる。パートタイム漁業者、会社法に登録された漁業者、トロール、まき網、延縄漁船の60総トン以下で出力350馬力以下のものなどがある。

ブルネイの海洋資源の将来の維持のために、漁業局は2008年1月にモラトリアムや一時的禁漁を第1海区に導入した。小型漁船による漁業会社で第1区で操業するものは第2区への移行を決めた。フルタイムないしはパートタイム許可による漁業者は2008年以内に登録すれば第1区で操業可能とした。

モラトリアムの目的はこの海区での漁業活動の減少により海洋生物の復活を図り、長期にわたる利益を得ようするもので資源に対する圧力を22%減殺しようというもの。2001年、漁業局はトロールについて第2および第3区(沖合20浬~45浬)における新規の操業許可発行を停止するモラトリアムを導入している。これは1999年と20000年の底魚漁業の調査結果によるものである。

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