memories on the sea 海の記録

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網に絡んだクジラの救助法   カナダ

2013-10-01 00:00:10 | 水産・海洋
Campobello島のクジラ救助チームはカナダ東岸のFundy湾の 漁師の漁具や網に絡んだクジラの救出を行っている(9月20日BBC)

クジラを自由にするには疲れさせる必要がある。海中でもだえているときには、絡んだものを切ることは彼らも出来ない。そのためボランテイアであるMackie Greeneは漁網にポリエチレンの浮きをつけてクジラの鰭を絡ませる。このことで巨大な哺乳動物は海面下にもぐることが困難となり彼らのチームがロープを切ることが可能となる。990年代の初めにGreeneは漁師になりたかった。しかし長年お乱獲がたたったFundy湾のマダラは枯渇していた。

「自分はそれでも海で生活したかった」 「そこで1995年にクジラ・ウオッチングの仕事を始めた」という。この湾は様々な海洋生物がえさを捕りに来る場所である。周密度の高い海には漁師も集まるので、彼らの網によってクジラが死ぬことも起こる。Greeneはこの湾に海洋研究者らの基地がありクジラが漁夫に絡むと、ロープを切り救出することを知った。「自分は彼らを支援しているうちにこの仕事が好きになった」と彼は言う。
活動は危険な仕事である。専門的な知識がなければ、クジラはさらに絡まってしまうこともある。時にはクジラが窒息することもある。「多くの人が簡単だろうと思っている。"自分もクジラを助けたい”というが、まっとうな装備がなければ、助けるどころ過さらに悪化させてしまうこともある」(中略)

ザトウクジラが最も作業がしやすい。「クジラに中には何が起こったかを理解しているものもある。ザトウクジラはより社交的で、人にもなれていて、恐れることがない」 「でもその正反対のものもある。北米のセミクジラは暴れまわる。彼らは大きく、強力な動物で始終暴れ回る。彼らは積極的だ」われわれがクジラを見ることが出来るのは彼等が呼吸のために浮上したときに限られる。

Campobello島では6人がクジラ救助に当たっている皆が訓練を受けたボランテイアだ。「ほとんどが元漁師で、一人が研究センターからの科学的なアドバイザーだ」と彼はいう。いったん救助の要請がかかると、誰であれそのとき可能なものが対応する。「これは自衛消防団のようなものだから、できる者を利用する」このチームは多くのクジラを視認している。また名前も付けている。背びれが切れたクジラはSliceと名づけた。また年老いたナガスクジラはのけ者である。いつも群の後ろを泳ぎ、"気難しいGus”と呼ばれる。Greenはクジラの知性に惹かれるという。(以下省略)
写真:漁具に絡んで死んだクジラ

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