memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

魚はどこに行ったか    フィリッピン

2012-11-15 13:21:20 | 亜細亜海道
魚は”貧者の蛋白源である”国連FAOの元地区漁業担当官のVeravat Hongskul, はいう。(11月3日sunstar)

「魚類タンパク質は一般にバランスの取れた食品の有効な成分とされている。主食には含まれていない高い生物学的価値と必須アミノ酸を含んでいる」世界的には人々は動物たんぱく質の25%を魚類や貝類から得ている。フィリッピンでは必要たんぱく質の半分以上を魚類から得ている。近年、魚類がフィリッピン時の食卓から希少な品目となってきている。

「以前は我々は日々1kgの魚を毎日購入していた。ところが現在では魚は週に2回ほどとなっている」とDavao del Sur の33歳の2時の母Jean Arriagaはいう。もしダバオの人々や近隣州の人々が監視しなければダバオ湾に魚はいなくなってしまう。この警告はダバオ市の漁業水生資源管理局BFARのJose Villanueva局長によるものであるの。ダバオ湾の広さは30.8万ヘクタールである。世界野生基金WWFはダバオ湾は世界中で最も多様性に富んだ海洋生態系であると見ている。多様なさんご礁、各種のマングローブ、クジラ類、無脊椎動物の宿主などが湾の自然の多様性に貢献している。

ダバオ湾はミンダナオ南部の漁場である。事実、この国の10番目の主要漁場である。かようにして「ダバオ湾は6箇所の沿岸都市と18の沿岸行政区の経済を支えている重要な資源である」と湾をめぐる地区行政によって構成されたダバオ湾管理審議会はいう。

「ダバオ湾の表層漁業評価」でVillanueva は湾内での日々の漁獲の45~50%がを若年魚であること、小さすぎること、市場には不向きでよて捨てられてしまうことが判明した。「もしこの状況が続けばここで漁業はできなくなる」と彼は警告する。10年間にわたる研究結果としての彼の発見は”ガバナンスの強化とフィリッピンにおける小規模漁業の持続性維持の管理:ダバオ地区における生態システムに基づいた管理法」と表題がつけられている。 これはBFAR、地元行政単位、科学技術局DOST台11地区の協力によるものである。

ダバオ湾の魚類の数量と質は2000年以降引き続き減少してきた。この研究には少なくとも265人の漁業者が世界魚類センターとともに着手したものである。湾内で最も一般的な魚種Tmatambaka, tamban, moro-moro, caraballas, bilong-bilong, lapu-lapu(ハタ), danggit(rabbit fish)), molmol, talakitok, maya-mayaについて行なわれた。Maya-maya(赤い鯛類)を除きこれら魚種の漁獲が減少している。現在の減少傾向がそのまま続けばcaraballas, bilong-bilong, molmol, danggit などは10年でダバオ湾から消滅する。matambaka, tamban やmoro-moro などが最も弾性があるがそれでも1世代のうちに消滅するであろう。
DOSTの研究では違法操業が湾内の漁業者の水揚げを減少させているという。ダバオ北部では漁獲量が79.52%減少。ダバオ市しでは2000年の漁師一人一日当たりの漁獲量が12kgであったものが2kgとなった。サンタクルス、ダバオ南部ではdanggit(rabbit fishアイゴ)の漁獲が2000年10kgであったものが2010年3キロまで落ちた。DOST地区理事の Dr. Anthony Salesは魚の数の減少はさんご礁の破壊や探査かなの住処にも影響しているという。フィリッピンでは全漁業のうちの10~15%がサンゴ礁からのものである。小規模な島の集落の収入の80%が漁業によるものである。「健全なさんご礁の場合1平方キロあたり年間20~25トンの魚が獲れる」とDr. Angel C. Alcalaはいう。(以下省略)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿