memories on the sea 海の記録

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欧州のクロマグロ漁、今年は早く終了

2015-07-01 00:08:50 | 水産・海洋

地中海と東部大西洋のクロマグロまき網漁期は今年は5月26日から6月24日まであるが、まき網漁船が漁獲枠の99%を漁獲し早く終了する見込みである(6月11日SFS)

一部の操業は小型のクロアチア船でアドリア海で行われているが、これも終漁がちかい。クロマグロ資源の活発な回復により2015年漁獲枠は9,372トン以上となり昨年比20%増加した。これは2006年以降始めての枠の増加である。

EU審議会によると、EU漁船によるクロマグロの乱獲や違法操業といった事態は発生していない。またNGO団体からも疑わしい活動の報告も無い。非コンプライアンス的活動につぃてはデータを集めた後に詳細に検定されるがこれは審議会が漁期終了後に準備する。その管理チームは欧州漁業管理局 (EFCA)は他の政府当局とともに現在、スペインとマルタのイケス蓄養に焦点を当てている。これはクロマグロの獲りすぎを防止するため。

こうした管理基準には多数の検査官、監視艇、航空機などを年間を通じて必要とする。監視活動はまき網漁時期とイケス投入時期に強化される。後者については蓄養にまわされる数量の監視が厳しく行われている。また審議会は常時監視を行っているがこれは衛星を利用した船舶監視システム (VMS)で行う。

クロマグロ漁に参加しているEU諸国としてはスペイン、フランス、イタリア、クロアチア、ギリシャ、マルタ、キプロシュがある。これらの8カ国はEU枠を配分するがスペインとフランスの数量が大きい。


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