memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

釣魚島で漁獲した魚を販売   愛国心をかきたてるためか

2013-02-07 00:03:50 | 亜細亜海道
中国の学者や政府指導者らは日本との領土紛争の平和的解決を呼びかけているが、この国の漁業当局は違ったアイデアを持っているようだ(1月31日Japandailypress)

およそ4,000kgの釣魚島(尖閣諸島)の鮮魚が上海の市場で販売された。日本製の車を破壊するよりは良い方法であろう。こうした販売で愛国心を喚起しようとしているのだろうか。漁獲物は中国沿岸警備隊の船舶に護衛され漁船で運ばれたもの。

中国は紛争のある尖閣/釣魚島問題を人々に感傷的かつ愛国心の問題としてあたえこうした行動は特に日本政府をイラつかせることを狙っているのではないか。中国政府は日本の支配下にあるこの海域で獲れたマグロ、イカ、サバなどの販売を促進している。この動きは1950年代に上海で人気のあったラバーフィッシュや緑ウマズラハギなどを市民にたいし愛国心とノスタルジアを与えるものとしてあげているという評論もある。

日本のコンテナ船を拘束   インド当局

2013-02-07 00:02:47 | 海事
インド漁船に衝突したという日本のコンテナ船が地元当局に拘束された(1月17日JOC)

報告によれば日本郵船が船主であるMV IzumoがKandla港からシンガポールに向かい途中ケララ州沿岸から18海里のところで事故が発生したという。Kandlaはインド西岸の主要な港湾である。「この商船は衝突のあとも停船せず、航海を続けた。5時間後、コーチン沖合いで沿岸警備隊により阻止された」と当局はいう。
沿岸警備隊はDornier機1機とパトロールボート2隻でこの船を追跡、漁船側は衝突の後直ちに沈没したという。「漁民3人が軽傷を負ったが別の船に救助された」と東京が発表。この日本船はコーチン港の近くに投錨しているという。

この事故はタンカーEnrica Lexieに乗船のイタリア人の保安要員がケララ州沖合いで昨年2月にインド漁民を殺した事件に続いてのもの。


デンマーク漁船のオヒョウ漁獲

2013-02-07 00:02:11 | 水産・海洋
Strandby所属の漁船FN 234 Canopus, FN 462 Jeanne, FN 354 Kristine Holst 、 FN 436 Tove Kajgaardの4隻が先週予想外のオヒョウを漁獲した(1月17日WFT)

彼らは普段はエビやウイッチなどの魚を獲っておりオヒョウは時折網に入る程度。ところが今回は各船が20~25尾の大型オヒョウを漁獲した。漁獲総重量は5300kgで最大のものは113kgであった。


こんな大きなオヒョウはこれまで見たことがない、もう2度と現れないだろうと m/v Tove Kajgaard FN 436の船長のLars Kajgaard はいう。これらのオヒョウはスカゲラック海峡のSkagenのおよ20海里沖合いで漁獲された。Strandbyでの入札ではキロあたり60~80デンマーククローネの値がついた。これら漁船は今は漁場に戻りエビ操業をしているがオヒョウは見られないという。このためこの現象は一時的なものではないかと。



南シナ海紛争の前線での操業   中国 (1)

2013-02-07 00:01:23 | 海事
王春麗Wang Chun Liは誰よりも南シナ海の危険性を知り尽くしている。 彼は若いころサメ操業をし、一航海で3ヶ月を海で過ごしたこともあった。しかし50歳となった今はこの水域はどこよりも危険な海だという(1月15日BBC)

「保護されずにそこ出かけることは恐ろしい」とあわただしい潭門漁港の30m長さの自分の船の上で彼はそういう。 「このくらい大きい船になるとこうとがかかる、だから船を失いたくはない」と。

王船長はアジア諸国がかかわる南シナ海の小競り合いが高まる中で戦いで鍛えられたベテランである。世界の海運の3分の一が通航するこの海域、南シナ海は戦略的に重要である。しかしながら、領海紛争は膨大な石油やガスの埋蔵の可能性があることから再燃、またここは豊富な漁場でもある。中国、ベトナム、フィリッピン、台湾の諸国はさまざまな岩礁、環礁、島嶼の領有権を競い合っている。

しかしながら紛争が発展する中で潭門の漁師は生活のためにその最前線で操業を余儀なくされている。その木造の船室のなかで王船長は紛争の海に出かけるために海図を広げる。5年前、彼の漁船は対立によりマレーシア当局に拘束され、彼自身5ヶ月間拘置された。その後彼は別の船を購入、また海に戻った。
昨年の紛争の際に、彼の乗り組みはベトナム沿岸警備隊の攻撃を受けたという。